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「アニオタが転生してプロ野球選手だなんて」  作者: 北海の虎
2021年、1992年~2011年
8/15

「ドヤ顔」

・「ドヤ顔」


改めてだが、僕が打者でなく投手、先発ピッチャーを選んだのは、試合に出る必要が週1で済むからだ。

トレーニングや体のケアは当然残りの6日間も行うが、アニメを見る時間や念願の都会アニイベに向かう時間を確保することは無茶苦茶大事である。

なにしろ僕がなりたい職業は、本職アニオタ、副業プロ野球選手である。


そんなこんなで先発ピッチャーになるべく2回目の青春時代を練習につぎ込んだ僕だが(1回目の青春時代は何につぎ込んだかは聞かないでくれ)とはいっても、打撃練習だって当然行ってきた。

むしろ1週目の時は、趣味はインドア、部活は帰宅部、一緒に野球をする友達もいないので(もちろん野球以外をする友達だって居ない)、スポーツといえば運動不足解消+ストレス発散目的でバッティングセンターに行くだけだった。

それもあってか、1週目の僕でも、打撃だけならバッティングセンターの140kmぐらいならホームラン(あくまで近所のバッティングセンター基準、ホームラン賞の商品は1本でタオル、3本でバット)すら打っていた。

一方、キャッチボールは幼稚園レベルだったことから、人数不足から「捕手を守らされた」1週目における大学院のソフトボール大会ではMVPと逆MVPの両方を獲得したこともある。


・・・すこし話はそれたが、つまり僕は打撃練習も2週目生活でしっかり取り組んでいたし、1週目の貯金すらある。

アニメに費やす時間が消えるので、後の2013年にデビューする二刀流選手みたいに打者としても試合に出るなんてストイックな真似はしたくないが、自分の投げる試合くらいは自分で点も稼げるように準備するのは当たり前のことである。

・・・何しろチームTは、1週目では、前年2010年に記録的な強力打線を構成した一方で、2011年以降は毎年貧打で投手見殺し打線なんて呼ばれることになるので自分で点を取らなければジリ貧の危険大である。

おまけに2010年代後半は守備まで崩壊するのだから投手が本格的にかわいそうだった。

何で貧打、拙守のチームが2011年からの10年間でAクラス(1~3位まで)6回、2015年からの6年間でもAクラスを4回も記録しているのか、よくよく考えたら謎である。


・・・またまた話が逸れてしまった。

ところで2010年代のチームYSは、基本的に故障者続出、投手崩壊のイメージが強いが、この年は1週目だと終盤まで首位争いのトップに立ち、先発投手も柱になるレベルが数人そろっていた。

しかし、今日は開幕ローテとはいえ5戦目、相手の投手は1週目だと大成せずに消えていったレベルの投手である。

こんな言い方はおごりすぎかもしれないが、このレベルを打てなければ、僕の2週目生活もたかが知れてしまう。

つまり、


「なんとルーキー、ピッチングではほろ苦いスタートを見せてしまうも、まさかのバットで見せ付けた!!」

「たぶんルーキーに限らず、プロの先発投手が先頭打者ホームランを打たれて、自分も先頭打者ホームランを打つなんて珍事は初めてのことでしょうね。」

「そもそも、ルーキーどころかピッチャーが1番を打つなんて普通ありませんよ。」

※注意) ただいま時代設定は2011年のシーズン中です、2013年以降の常識は通用しません。


「記者にしつこく聞かれたが、このバッティングを見たら俺が1番にルーキー投手を入れた理由くらいわかるだろう、ざまあみろ!!」


「おっと、打った本人より監督と打撃コーチがドヤ顔で大喜びしていますね。」

「投手コーチが引くレベルのドヤ顔で大喜びしていますね。」


その後、気落ちしたチームYSの投手から、統一球、飛ばないボールに関わらず1回から大量の援護点を生み出した味方打線によって、打者一巡で第2打席が回ってきた。


「信じられない、ルーキー投手が初打席から2打席連続でホームラン!!」


悪いな相手投手よ、恨むなら己の実力を恨め。

たぶん、エース級の投手が来てたらヒットすら打てたか怪しかった。

・・・5戦目でよかった。


「チームT対チームYSの2戦目、注目のルーキーが登板したこの試合、初回が終わって8対1、チームTの大量リード、そして投のルーキーが驚愕する打の記録を打ち立てて、幕を開けました。」


その後、下位打線に向かっていく2回と3回途中までスイスイ相手打線を抑えた僕の前に再び難敵が立ちふさがった。


2打席連続でホームランを打っても、打たれるわけには行かないよね。

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