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「アニオタが転生してプロ野球選手だなんて」  作者: 北海の虎
2021年、1992年~2011年
15/15

「意気込んでマウンドに上がった彼女が・・・」

・「意気込んでマウンドに上がった彼女が・・・」


意気込んでマウンドに上がった僕だが、


・・・つらい。


「またもファール!」


・・・・つらい。


「しつこい、ファール!」


・・・・・つらい。


「おっと、ファール、やっとのことで1番打者を打ち取るも、続く打者も粘ります。」


つらいというか、もはやイラっとする。


「徹底してファール、3番打者すらネバネバです。」


いい加減にし・・・

しまった、コントロールミス・・・


「出ました、失投を捕らえた先制ホームランです。」


結局初回のマウンドは、待球+僕が反省したばかりの狙ってファール作戦にしてやられた。

失点はソロホームランの1点だけだが、1番打者に11球、2番打者に12球、3番打者には7球粘られた後にホームランを浴び、4番の外国人は何とか3球で終わらせ、計33球を投げさせられた。


最初からファール狙いの1、2番は「屋上フォーク」をほとんど振ってくれず、そんな状況でフルカウントになれば、僕はへたにコントロールが自慢なだけに、明らかなボールを投げることはない。

結果として、球数は増え、それでも何とかスライダーとシュートを駆使して討ち取るも3番打者相手にプロ初の失投を投じてしまい、先制点を許すわ、疲れるわ、で踏んだりけったりとなる。


ルーキーにいきなり取ってくる作戦か?

と思うものの、そこは相手監督がチームDで歴代1位と言っていいレベルの名将である。

むしろ、これだけ徹底されたことは誇るべきだろうか。

しかし、負けるわけにはいかない。


「おっと、2打席目は力無い外野フライに倒れましたルーキー、いきなり33球投げたあとの打席は苦しいか?」


だけど、せっかくすぐに回ってきた2打席目も無駄にしてしまう。


「先輩、2回裏からのピッチングで、あれ、を解禁したいと思います。」


早すぎるとは思うけど、切り札を1枚切るべきだろう。

だって、このままだと、つらくて疲れる・・・

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