「アニオタをお立ち台に立たせたらこうなる(前編)」
・「アニオタをお立ち台に立たせたらこうなる(前編)」
「それでは本日のヒーロー、ルーキーがお立ち台に立ちます。」
-本拠地のファンに自己紹介を
皆さん、改めまして、僕はドラフト6位の~~です!!
ホームランも打てますが、ピッチャーです(笑)
あと、僕っ子ですが、女の子です(笑)
-お立ち台からの眺めは
爽快ですね、気持ちが良いです。
-先にバッティングから聞きましょう、どんな気持ちで初打席に
先にそっちから聞かれるんですね(笑)
最初から打たれてしまったこともありましたし、監督さんに1番打者に抜擢していただいたこともあったので、絶
対しとめる気持ちで入りました。
-それで見事ホームランに
最初の打席もですが、2打席目も狙っていった結果です。
一応3打席目以降も全部ホームラン狙いだったんですけど、攻められ方が明らかに変わりましたね。
-それだけ相手チームから要マークされたということでは
それはそれで嬉しいですが、お手柔らかにお願いします(笑)
-さて一方ピッチングは初回こそ打たれてしまいましたが
やはりオープン戦とは違いますね、完璧に打たれました。
-しかし、2打席目では初めてみせるフォークで見事に三振に切ってみせた。
本当はもっと温存したかったのですが、1流打者はやはりすごいです。
ちなみにあのフォークは「屋上フォーク」と名づけています。
-「屋上フォーク」ですね、明日の一面は~~選手とこの名前で決まりですね。
「いえ、実はもう一つカミングアウトしたいことがあるんです。」
一瞬でアナウンサーや球団広報の方の表情が少し困惑しだした。
いや~、悪いですね(笑)
-カ、カミングアウトですか?
「はい、実は僕、アニオタなんです!!」
-ア、アニオタ?
「そうです、僕がプロ野球選手になった理由の一つは、好きなアニメ達を布教するためなんですよ!!」