表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界トラブル  作者: 海路希望
4章~冒険者養成所編~
97/146

第88話(領主様の特徴)

お待たせしましたら!


漸く体調が戻り続きを書けました!


本日は新作の小説とともに投稿になります!


では、異世界トラブルの続きをどうぞ!




「ナミノ教官にイルマ達。少し話が有るので残って頂けるかな?」


「………分かりました」「「「「『???』」」」」



討伐隊の皆には解散を告げた兵士長だが、ナミノ教官とイルマ達に話が有るみたいで残ってもらうよう声を掛ける。

何故兵士長から残るようにと頼まれたのか分からなくて困惑しているイルマ達と、その理由を知っているみたいな様子のナミノ教官だったが、ナミノ教官とイルマ達は兵士長の言葉に従いその場に残る。


そして討伐隊の皆が解散してからその場には兵士長とナミノ教官にイルマ達が残った。


部屋に自分達以外の人間がいなくなったのを確認してから兵士長が話を切り出してきた。



「………実は残ってもらったことについてなのだが………今回我々を御礼の席に招待してくださった領主様のことについてなのだ」


「………………(やっぱりな)」


「「「領主様のこと??」」」 「……………………」


『(領主様のことって何でしょう?)』



兵士長から残ってもらった理由が今回話題に上がっていた領主様についてだと言われると、予想通りといった顔をするナミノ教官と何のことだろうと首を傾げるイルマ達。


そんな様子を気にせずに兵士長は話の続きをしていく。



「今回の件で大きく力を見せたナミノ教官とイルマ達だが…………うちの領主様なのだが、前から有能の人間を見たり聞いたりすると自分の手元に置きたがることが有名な方でな…………ナミノ教官の方は元Aランク冒険者という肩書きが有るが身体を壊して引退していたから今まで声は掛からなかったと思うが、今回の件であれだけの人数の前で循環術の奥義以上の力を見せたからには今回呼ばれた席で多分声が掛かると思う」


「…………だと思いましたよ。兵士長が領主様の話題をした時からそんな予感はしていました………」


「やはりナミノ教官は予想していたのか。まぁナミノ教官はこの辺りの領主様のことを知っているからおかしくはないか。まぁナミノ教官なら領主様に声を掛けられても自分で何とかすると思っていたが一応前もって言っておこうと思ってな」


「気遣いありがとうございます兵士長」


「いや大したことではない」



ナミノ教官は領主様のことを知っていることもあり兵士長の話の理解も早く、自分達を気遣う兵士長にナミノ教官はお礼の言葉を伝える。



「え?ならもしかして………」


「今の話の流れだと私達、領主様に手元に置こうと声を掛けられるのっ!?」


「…………スライムロードやジェネラルスライムを倒したのだから目をつけられている?」


『(貴族処か領主様に目をつけられている何て皆さん凄いですねっ!!)』


「(落ち着いてミルン!?僕に取り憑いている状態で興奮して大きな声を出さないで!!)」


ーザワザワー ーザワザワー ーザワザワー



メラ達は自分達が領主様に目をつけられていることに「どうしたらいい!?」、と兵士長やナミノ教官の顔を何度も交互で見て落ち着きをなくし、イルマ達が領主様に目をつけられている事実に興奮しているミルンが自分の中で大声を上げているのを止めようとするイルマ。



兵士長とナミノ教官がそんなイルマ達を見ては落ち着かせる為にもイルマ達に声を掛ける。



「君達が予想している通り、大量のスライム達を建物事吹き飛ばしたり、スライムロードやジェネラルスライムを倒した君達には確実に領主様から声が掛かると思う」


「だからってお前ら浮かれているんじゃないぞ?領主様の手元に置かれるということは、お前らが想像していた冒険者、冒険者活動が場合によっては出来ないことになるかもしれないのだからその辺をしっかり考えておけよ!」


「「「「『っ!』」」」」



兵士長から確実に声が掛かると言われた後、ナミノ教官からそれに浮かれて簡単に領主様の話を受けたら場合によるが、自分達がなろうとした冒険者活動が出来ず後悔する場合になるかもしれないのだからしっかり考えておくようにとの言葉に先程までの浮かれた気持ちが吹き飛ぶ。


そしてイルマ達は兵士長とナミノ教官からの言葉を聞いては自分達にとって領主様の話を受けるか受けないのかを真剣に考えるのである。



「…………私からの話は以上だ。わざわざ残してすまないな」


「いえ、私達の為なのですから気にしないで下さい」


「「「「っ!ありがとうございます兵士長!!」」」」


「そうか。ではそれ程でも」


ーじゃあ、また今度は領主様の席でな?


ーはい。失礼します。


ー失礼します。×4



兵士長からの話が終わり、ナミノ教官とイルマ達は兵士長にお礼の言葉を伝えて部屋から退室するのであった。


そして部屋から退室したナミノ教官とイルマ達は、養成所まで一緒に戻ることになり、ナミノ教官とイルマ達は先程兵士長から言われた話のことを話しながら戻るのであった。



◆◇◆



「しかし驚いたよな…………。お前らが発揮した力のことを問い詰めたら、まさかパーティー全員が()()()()()()()だと聞いた時には顎が外れるかと思ったぞ?」



養成所に一緒に戻っていたナミノ教官とイルマ達だったが、ナミノ教官がスライムロード達との戦いが終わった後にイルマ達にあの時の力について問い詰めた時の驚きの大きさをイルマ達に告げてくる。



「な、ナミノ教官!そのことは内緒の約束だぜっ!?」


「声が大きいわよナミノ教官!?他には漏らさないことを条件に教えたんだから気を付けてよ!!」


「………わざわざ契約書にサインしてもらったのだから、約束を破るのは契約違反。契約を破ったら…………ナミノ教官でもただじゃおかない………!!」


「(こ、怖いぞシーラ!?)………大丈夫、大丈夫だ。周りに人がいないことを確認してこのことを声に出しているからな。俺だって引退したとはいえ冒険者だったんだ、一度した契約はしっかり守る。………ただ、まさかお前らの力を問い詰めた時に話す条件が今から話したことを他に漏らさないことを契約書にサインさせられると思わなかっぞ?」


ーあの時はどんな事実が飛び出すのかと思ったぞ?


と当時の気持ちをナミノ教官はイルマ達に伝える。


「仕方ないだろナミノ教官?」


「そうよ。言わないと成績を下げたりと教官権限を使うぞ?と脅すのだから、こっちだってそれぐらいするわよ」


「………それだけ簡単には言えないことなのに聞き出そうとするナミノ教官が悪い」


「すいませんナミノ教官。でもそれだけ僕らがこのことを内緒にしときたかったので………」


そんなナミノ教官にイルマ達も自分達の言い分を伝える。


「仕方ないだろ?あれだけの力を見せられて担当教官である俺がそのことを把握しない訳にはいかないのだからな。……まぁ固有技能保持者だけでもとんでもない秘密なのに、パーティー全員が固有技能保持者の集まり何て俺でも()()()()()()()()のだから、お前らが隠しておきたい気持ちは分かるがな?」


ーしかし、話を聞いた時には本当に驚いたぞ?


とナミノ教官はイルマ達の秘密の大きさに驚きの大きさを伝えてくる。


「(でも僕が複数の固有技能の保持者だということや森の妖精であるミルンが仲間にいることなど秘密はまだまだ有るんだけど…………流石のナミノ教官でもこれを全部一度に伝えたら驚きで倒れるんじゃないかな?ハハハ)」


そんな自分達の秘密に驚いたと言うナミノ教官の横顔を見ながらイルマは、まだまだ伝えていない秘密のことをナミノ教官に伝えた場合のことを内心で想像しては笑っていた。


そんなイルマの様子に気づいたナミノ教官は、イルマに「?どうしたイルマ?」と声を掛け、ナミノ教官に声を掛けられたイルマは「っいえ、何でもないです」と内心でナミノ教官が驚きで倒れる姿を想像していたことを微塵も見せずに答える。


そんなイルマにナミノ教官は「そうか?」と気付かず、そのままメラ達と話の続きをする。


そんなナミノ教官を見ながらイルマは、内心で秘密の大公開を聞いて驚きで倒れるナミノ教官を想像して笑っていたことがバレそうになって「(危ない危ない)」と冷や汗をかいていた。


そしてそんな馬鹿な考えていたイルマは、その考えを振り払いまだバレていないことをわざわざバラす必要は無いと思ってそのことをナミノ教官には秘密にする。


その後イルマ達は、結果的に自分達の秘密が自分達以外に唯一知っているナミノ教官と話が弾み、養成所に戻る間楽しく話をしながら歩いて行くのであった。



───────────────────────────────


「報告します○○○様。」


「あら何かしら?」


「チユルの町で魔薬水を()()()()()()()()は捕まり、捕まった後我々に繋がらないように所持品と自分の命を処分をしました。」



人知れない場所である男が魔薬水をばらまいていたことについてを女に報告していた。



「ふ~~ん、なら今頃魔薬水をばらまいたチユルの町は、魔薬水によって発生した魔物によって滅んでいるのかしら?」



男から魔薬水をばらまいたことについて聞いた女は、その後のチユルの町の様子を想像しては男にその後どうなったのかと確認する。



「…………それが……」


「何?」


「………魔薬水をばらまいて大量のスライムやスライムロードまで発生させることが出来たのですが………」


「ハッキリ言いなさい」



報告を渋る男に女はさっさと結果を報告するように言葉を強める。



「実はスライムロードまで発生したのはいいのですが、その発生したスライムロードやジェネラルスライムなど大量のスライムはチユルの町にいた兵士や冒険者などの手によって…………町にあまり被害を与えることが出来ずに倒されました」


「っ!…………その詳細については?スライムロードを倒した者については?分かってないの?」


「っすみませんっ!!現在そのことについては調査中でありまして、判明次第直ぐに報告します!!」


「………そう。分かったわ。ならもう下がっていいわ」


「はっ!!」

ーシュッ!



男は女に魔薬水についての報告が終わり、その後の調査をするため女の前から消える。

女は報告をしてきた男が消えたことには一切興味を示さず、チユルの町に発生した大量のスライム達とスライムロードをも倒した者のことを考えていた。



「………フフ。大量のスライム達やスライムロードをも町にあまり被害を与えずに倒したのは倒したの誰かしらね?興味があるわ、フフ、フフフフ」


ーフフフフ……フハハハハーーハッ!!



最後に出てきた女は、森の異変解決編に出てきた女です。



ちなみに、新作の小説のタイトルは

竜が守護する世界の物語

(The story of the world protected by dragons)になります。


リンクは下に張ってますので、よければそちらも読んで下さい!

https://ncode.syosetu.com/n9911gu/



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ