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異世界トラブル  作者: 海路希望
4章~冒険者養成所編~
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第79話(スライム討伐作戦開始)

今回は、スライム討伐作戦や兵士についての話になります。


では、異世界トラブルの続きをどうぞ!




ジェネラルスライム含む危険なスライムを討伐する為に、今チユルの町に残っている中でも実力がある生徒(養成所の3年生等)冒険者(Cランク以上の)傭兵(商人ギルドのお抱えの)が、町の安全を守る兵士の元にいた。

そこに、避難活動やその護衛の為に合流した下級生達(1年生や2年生)冒険者達(Cランク以下の)


その合流した者達の中で、一部の生徒(学年やランクよりも)冒険者(実力者や戦闘経験豊富)が合流してから急にナミノ教官から自分達がスライム討伐の戦力として強制的に組み込まれたことで、イルマ達の役に立てることで喜んでいるトルク以外の者達は絶望していた。



勿論教官達や兵士長は、強制的に戦力として組み込まれた者達がその者達の安全や士気の為にも、そして実力を発揮してもらう為にも今集まっている戦力の凄さや魔道具の効果を見せることで、多少無理矢理でも自主的に戦闘に参加してもらう方向に話をつける。

だがそれでも一部の者は戦闘の参加を渋ることがあったが、教官達や兵士長が時間が無いことや事態の深刻さもあり、その一部の者のことは自分達に与えられた権限を使って戦闘参加を強制した。


そして、今チユルの町に残っている全ての戦力が集まったこともあり、兵士長にナミノ教官と他の教官達や【炎の剣士団】【疾風の闘狼】の冒険者、商人ギルドのお抱え戦力の傭兵達のリーダーが集まって、事態の解決に向けて討伐作戦を時間が無いので簡潔に済ます。



「君たちが提供してくれた情報から、ジェネラルスライム含む危険なスライム達を閉じ込めている結界が消えてしまうまで時間が無いこともあり簡潔に話を済まさせてもらうぞ?」



先ずは兵士長がスライム討伐作戦の段取りの話を切り出す。

それについてその場に集まった者達は頷くことで異論が無いと示す。

それを見た兵士長が話の続きをしていく。



「先ず我々はこの事態を知ってから結界の周りから順に町の住民を避難活動を行っている。


作戦その①、その避難活動に養成所の1年生や2年生が参加してもらい、その護衛にDランクから下のランクの冒険者達が行う。それで、避難活動で人を割いている兵士達をある程度残して、それ以外の兵士はスライムの討伐の戦力に戻す。


作戦その②、作戦①で避難活動に割いていた兵士と集まっている生徒や冒険者達の中でも実力や戦闘経験豊富な者が結界が消え次第、雑魚のスライムを相手をする。


作戦③、作戦②で雑魚払いしている間に、ジェネラルスライムや危険なスライムの討伐とスライム達が発生している元を見つけてはそれを除く為に、今集まっている戦力でも最も力がある我々兵士の中でも実力者と君たち教官や【炎の剣士団】【疾風の闘狼】や商人ギルドの傭兵や養成所の3年生の生徒が行う」


…………此処までで何か異論があるかな?


と兵士長の言葉に誰も異論が無いこともあり、これで討伐作戦が決まったかと思いきやその場に集まった者達以外から作戦の反対の声が上がった。



「兵士長ッ!!俺は反対ですッ!!この俺でも雑魚のスライムを相手するってのに、何でこんなガキがジェネラルスライムや危険なスライムの亜種の討伐に参加するんですかッ!?」


ーそうだ!何でそんなガキが町の安全を守るのに重要な戦闘に参加するんだ!!


ーまだガキじゃないか!?それならまだ俺達の方が良いんじゃないのか!?



ある兵士がイルマ達を指を指しながらイルマ達がスライム討伐作戦で重要な位置にいることに不満の声を上げる。

その兵士の不満の声に、イルマ達のことを知らない者達がその兵士に同調するかのように不満の声を上げる。


その不満の声を上げる兵士の方を見るイルマ達。

その中、ダンがイルマに兵士についての疑問を尋ねる。



「(なぁイルマ。あの兵士が俺らの実力を疑問視するが、兵士ってのはそこまでの実力が有るのか?)」


「(兵士の実力? 新人兵士でも、能力値が大体100~300位で戦闘系の技能の数が5~8個位で、普通の兵士の実力が最低でも能力値が300~500あって、戦闘系の技能の数も8~10個は習得している筈だよ)」


「(はぁ~そりゃ凄いなぁ………)」


「(アンタね~それぐらい常識よ!常識!)」


「(……兵士は町や人を守る為に、魔物や盗賊からや犯罪を犯した人を冒険者等を捕まえたり倒したりする必要があるから強さが求められる………その為にも兵士になる者達はその強さを得れるように、厳しい審査と訓練をしている)」


「(だから、だからそんな厳しい審査と訓練で苦労してなったから、あの兵士や周りの奴らが集まった連中の中でも年齢が低い俺達が危険な討伐作戦に参加するのを不満の声を上げているのかよ………)」


「(………そうだと思う。それと兵士にはその求められる役割とその力を犯罪に使わせないように縛られる代わりに、領主や仕える相手から恩恵(ステータス増強)を与えられるんだ。だからその力を持っているあの兵士達からしたら、そんな自分達を差し置いて討伐作戦でも重要な位置に僕らがいるのが面白くないんだと思う……)」


「(…………兵士になるとそんな物まで持っているのかよ)」


「(だから兵士の人は強いのよ。……まぁ、ナミノ教官とか教官達元上級冒険者や【疾風の闘狼】【炎の剣士団】の人は、その兵士達よりも強いけどね)」


「(……私達や3年生の生徒も新人兵士以上の実力を持っているわ。……それに、新人以外の兵士達でも、……私達なら固有技能を使えば劣らないわ)」


『(そうですよ!!イルマさん達ならあんな兵士よりも強くて戦力になりますよッ!!)』


「(………(でも、もしスライムロードが発生や既に出現していたら、そんな兵士でも実力が足りない。もしかしたらナミノ教官達でも………駄目、駄目だ。戦う前からこんな後ろ向きなことを考えていたら勝てる戦いでも勝てなくなる。今はとにかくスライムロードが出てくる前にこの戦力でスライム達の討伐と出現原因の除去をしないと……))」



イルマは、兵士の強さについてダンに教えた後、そんな兵士達処かナミノ教官でもスライムロードが出てきたら実力が足りないのではと後ろ向きな気持ちを抱くが、それを振り払っては早くスライムの討伐と出現の原因を取り除くことに意識を向ける。


そんなことをイルマ達が考えている時、作戦に反対の声を上げていた兵士らの

言い分を確認するかのように兵士長が一度教官達の方を見る。兵士長に見られた教官達は「大丈夫です」「問題無い」と真剣な表情で兵士長にイルマ達の実力が問題ないこと伝える。そんな養成所の教官達の言葉を聞いた兵士長は、不満の声を上げる兵士やその兵士の不満に同調する者達に聞こえるように声を発する。



「聞けえぇぇええーッ!!」


「「「ッ!!?」」」


「お前達の言い分も分かるが、今はそんなことを言い争っている場合ではないッ!!確かにこの者達は見た目はまだまだ少年少女で、この集まった者達の中でも一番年齢も低いだろう。しかし、この者達は認められてこの場に立っており、既に今回の事態をいち早く周りに知らせ、スライムどもを閉じ込める結界を張ることで町の住民の安全を確保した実績がある!!」


「「「ッ!!?ーーこ、コイツらがそんなことを!?」」」


「彼らは結果を出してこの場にいる。それでも不安があるか!それとも悔しいか!?このまだ幼い少年達よりも力が劣ると思われているのが?……だったら今からそれを覆せッ!!私の目が曇っていたことを今から実績を出すことでそれを覆してみせろッ!」


「「「…………」」」


「分かったら返事をしろッ!!」


「………っハイッ!!」


「お前達もだッ!!」


「「「っハイッ!!」」」


「私からは以上だッ!!もう時間が無いぞ!さっさと作戦の準備をして開始しろッ!!!」


「了解です!!作戦の準備を出来次第開始します!!」


「よし!お前達も行けッ!!」


「「「ッ!?ハイ!了解しましたッ!!!」」」


ーー凄えぇ兵士長。不満の声を一喝で捩じ伏せたぜ……


ーーそ、そうね(……迫力が凄いわねあの兵士長)


ーー(………(一発で解決))


ーー(『あの兵士長さん凄い声と迫力です~あの不満の声を上げていた人達が黙って従ってしまいました……』)


ーーそれだけの力と信頼があの兵士長には有るんだろうね



一喝で不満の声を捩じ伏せた兵士長にビックリするイルマ達。その兵士長の声と迫力は、教官達は感心した様子だが、不満の声を上げていなかった周りの兵士や冒険者達も背筋を伸ばして兵士長に敬礼している程だ。

生徒達の一部は腰を抜かしている者もいるけど………



そして、兵士長が不満の声を捩じ伏せたことで作戦の反対する者もいなくなり、イルマ達や集まった者達はスライム討伐作戦を開始するのであった。



次回からスライムと戦闘を開始します。


明日投稿予定です。

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