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異世界トラブル  作者: 海路希望
4章~冒険者養成所編~
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第73話(養成所3年生の生活・イルマとメラのデート)

2月から新作を作成しよいかと思ってます。

それで、異世界トラブルとその新作を書くので投稿日を決めようと思ってます。

また決めたらお知らせをします。


では、異世界トラブルの続きをどうぞ!




3年生になったイルマ達。

3年生になったイルマ達の授業内容は、後輩の訓練に付き合ったり、パーティーで今までよりも上のランクの魔物討伐クエストの実戦であったり、チユルの町の兵士との連携訓練等していた。ちなみに、上記の訓練内容については、


・後輩の訓練に付き合うことで"指導力"を。


・魔物討伐クエストで"実戦経験"を。


・チユルの町の兵士と連携訓練で"非常時の対応"を磨くことになる。


そして、3年生になったイルマ達にナミノ教官は養成所の大体の授業プランを教えてくれた。


・1年生の時は、肉体作りで生徒の厳選と基礎作り。


・2年生の時は、冒険者の知識と生徒各自の長所を魔道具を使って伸ばす。


・そして3年生の時は、卒業後に直ぐに現場で即戦力になれるように、1年の間に実際の冒険者と変わらない経験と、他の冒険者よりも色々なことに対応出来るように様々なことをやっていくことになるとのこと。


後輩の訓練に付き合ったり、チユルの町の兵士との連携訓練は、様々なことに対応出来るようになれるようしている訓練であり、他にも怪我の治療の対応、貴族との話し方や社交場でのダンス、戦略のについてや複数のパーティーを組んで戦闘を行い、その際に司令塔を務めたり等と色々教官達から多くのことを経験させられて忙しくしていた。



そんなことをしているイルマ達3年生は、1年生や2年生の時と比べて忙しい日々を過ごしていた。


その忙しさは1年生や2年生時とは違って、イルマ達生徒達は3年生になって肉体作り以来の厳しさを感じていた。

そして、その厳しさから生徒達は、疲労が溜まりクエスト中にミスをしたり、怪我をしたり、クエストを失敗するなどしていた。


だが、ナミノ教官曰く「それも経験だ。今の内にに怪我や失敗を経験しとけば、卒業後に大きな失敗や怪我をしなくなるだろ?」とのことで、その為、イルマ達3年生は疲労していても、ドンドン教官達から色々なことをやらされては、それをこなす忙しい日々を過ごしていた。




◆◇◆


忙しい日々を過ごしていたイルマ達。

今日は、そんな忙しいイルマ達も課題やクエストを片付け、日々の疲れを癒す為に休日を取っていた。


そして、今回の休日はイルマとメラがダンとシーラとは違い、何の予定も無かったこともありチユルの町に出て、一緒に休日を過ごしていた。



「ーーふぅ~~。」


「ーーはぁ~疲れたわね。」



イルマとメラは普段の疲れが表に出て、大きなため息を吐く。



「ーーうん。やることの量だけじゃなくて、覚えないといけないことの多さに疲れたよ…………。」


「そうよね~。ナミノ教官や他の教官達も残り1年間しかないからって、短期間に多くの課題を出し過ぎなのよ。幸い私達、失敗や怪我をしても、皆で失敗をカバーしたり、回復魔法で怪我を治すからクエストの失敗とかしてないけど、その代わりクタクタよ。」


「ある意味それが教官達の狙いだからね。他にも疲れさせて、自分達の体力の限界を知ったり、疲れてでもクエストを達成することが出来るようにする狙いもあると思うよ。」


「……なる程ね。だからこんなに限度なく色々な授業やドンドン課題とクエストを私達に出す訳ね。」



イルマとメラの2人は、普段の養成所の日々について話をしながらチユルの町を歩きながら屋台のご飯を食べ歩いたりして普段の忙しい日々を忘れるようにゆったりした時間を過ごしていた。



「(そういえば、こんなにもゆっくりしたのは久々ね。トルク(貴族)との勝負が終わってからは、トルクに相談や指導を授業と訓練やクエストの合間にして、空いた日はマルクス達やカガリ先輩と過ごしたりして、3年生になってからはカガリ先輩が卒業してカガリ先輩と過ごす時間が無くなったけれど、それで空いた時間が増えたかといえば、それよりも授業や課題が増えたことで、休みの割合が減ったから今日は久々の休みだわ。)」



メラは今日の休日が、以前と比べて忙しくなったこともあり久々なことだと、普段の忙しさにうんざりした様子だ。



「(それを考えたら今日の休日はしっかり満喫しないと!………そういえば、イルマと2人だけで町に出掛けるなんていつぶりかしら?1年生の時も、2年生の時も訓練やクエストで忙しくて、休日の日は皆でだったり、マルクス達や他の人と過ごしたり、1人で好きなことをしたりとしていたから…………あれ?私、思い返せばイルマと2人だけで町に出掛けるなんて、……初めて?ーーーーッ!~~ど、ど、どうしよう!?ーーこ、こ、こ、これって!!ーーで、デートってやつじゃないかしら!?)」


メラは今更気付いた事実に驚愕し、その事実に急に恥ずかしさを覚え狼狽える。



「(えっ、え~~や、やっぱりこれってデートよね!?今、私とイルマ2人で町に出掛けている。これって、世間でいうところ男女2人で町に出掛けるデートで合っているわよね!?ま、まさか!?そ、そういえば今日のダンとシーラの様子が少し変だったけど!?もしかしたらダンとシーラは、これを狙って今日は用事が有ると言って私とイルマだけにしたの!?そ、それに、これってイルマは気付いているの!?私だけがイルマとデートしている事実に気付いているの?どっちっ!?どっちなのよ~!?)」



メラは内心でデートしている事実にイルマが気付いているのかと叫んでいた。

ちなみに、メラの予想通り、シーラは久々の休日をイルマとメラの2人きりにする為に用事が有ると言って、イルマからミルンを借り、そんなことに疎いダンに無理矢理用事を作らし、マルクス達にもイルマとメラが一緒に休日を過ごそうと言ってきても用事が有ると言うように手を回していた。その為、イルマとメラの2人はシーラの思惑通りに2人で休日を一緒に過ごすことになっていた。


そんなことに今更気付いたメラだったが、実はこんなことをシーラが仕組んだのは今回が初めてではない。

メラのイルマへの想いを知っているシーラは、メラの為に今までにもこんなことを何回も仕組んだことは有った。

だが、その度に何か用事やトラブルが合って失敗していたが、今回こそは失敗しないように色々な所に手を回すことで、シーラはメラがイルマとのデートを行えるように実現させたのだ。


実現させたシーラは、イルマとメラのデートをやっと実現させれたことに上機嫌で休日の間はミルンを使って本を運ばして好きな読書を何冊も読むんでいた。




そんなメラの内心で叫んでいる一方、イルマはというと………



「(そういえば久々の休日だなぁ~~。しかも、メラと2人だけで過ごす休日なんてポルカ村で過ごしていた以来だね。ダンとシーラに用事が合って一緒に休日を過ごすことが出来なかったのは残念だけど、たまにはメラと2人だけでの休日もゆっくり出来て楽しくていいね。)」



この男、前世でそんなに女性と付き合った経験が無いこともあり、メラがイルマが自分とデートしている事実に気付いているのかとヒヤヒヤしているのにも関わらず、その事実にはまったく気付いていなかった。


そして、イルマとメラのデートはメラだけがドキドキしてたという、シーラが望んでいた展開には進展しない結果に終わったのであった。

次回、ある魔物の大量発生が………

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