第67話(貴族とのトラブル1)
投稿が遅くなりました。
昨日中には投稿しようと思っていましたが間に合いませんでした!
では、お待たせしましたが異世界トラブルの続きをどうぞ!
魔力武器生成魔法の開発に成功したイルマ達は、その後カガリから疑似融合魔法のやり方を教わる。
(報酬の上乗せで、魔法適正が無いダンは1人だけ、それでも使える無属性魔法をイルマ達の合間にカガリから教わる。)
その後無事に全員が魔法を習得する。これでカガリとの魔法開発の件は終わったが、イルマ達はその後も仲良くなったことに加え、魔法に関しては自分達よりも実力や知識、経験が上なカガリとの交流を続けていた。
その後、イルマ達はカガリとの魔法の開発の件が終わったので訓練やクエストを再開した。
訓練やクエストを再開したイルマ達に、他の生徒やクエストの受け付け、クエストの依頼人達はイルマ達に声が掛かる。
「おっ、訓練を再開したのか?」
「どうしてたんだ?」
「チッ!今の間に追い付いてやろうと思っていたのによー」
「元気にしてたか?」
「クエスト待っていた方がいましたよ。」
「おう、久しぶりじゃあねえか!」
「ほら、これあげるから頑張ってね」
「イル坊達に頼もうと待っていたぞ!」
と様々な声がイルマ達に掛かる。
その声に対してイルマ達も返事をしていく。
「そうよ!休んでいた分張りきって訓練するわよ!!」
「まぁちょっとな。用事があってな。」
「無理………。誰も追いつかせるつもりはない。」
「大丈夫。別に身体を壊していた訳じゃあないからね。」
「本当?ならその依頼者からクエスト受けていくわ!!」
「おう!久しぶり!今日から復帰だからまた頼むぜ!」
「ありがとう……うん頑張る」
「はは、ありがとうございます。嬉しいですけど、急ぎの場合は構いませんからね?」
イルマ達は声に対して返事をしては、休んでいた分以上に張りきって訓練やクエストをこなしていった。
それから授業と訓練やクエストをしては、時にはカガリやトイ、マルクス達やヒルゼ等チユルの町に来てから交流している人達と過ごす充実した日々を送っていた。
ちなみに貴族対策は、貴族がいる1年生の教室や寮の方には行かないようにしていた。要は絡まれないように最初から近づかないようにする方法を取っていた。勿論、相手から近づいて来る場合もあるので、イルマ達は一度貴族がいる1年生の所に気配を消して行き、貴族の気配を覚えては直ぐにその場を立ち去る。その後、イルマ達はその覚えた貴族の気配を察知しては避けるといった方法を取っていた。
そんな貴族に絡まれないように注意して過ごしていたイルマ達は、そのお陰か貴族から絡まれることなく日々を送れていた。
そして、イルマ達は今日も貴族から絡まれることがないように、貴族の気配を察知し、貴族の現在地を確認して問題がないことを確認後訓練をしていた。
「よう!お前達も訓練か?」
「おうよ。何だマルクス達も今から訓練か?」
広い養成所の敷地でカガリから教えてもらった魔法や魔力の質の変化をもっとスムーズに出来るよう訓練していたイルマ達。同じように広い敷地でチームの連携の訓練をしに来たマルクス達は、顔を合わせては声を掛け合う。
「……訓練せねば何時までも追いつけないからな。」
「訓練していても私達はドンドン成長していくわよ。」
「そんなことは知っていますよ。伊達に1年以上クラスメイトしてませんからね。追いつけずとも置いていかれるのは嫌ですからね。」
「この調子ならマルクス達は大丈夫。……ナミノ教官も言っていた。マルクス達の実力は……入学してから随分と成長していると。」
「えっ!?本当に?やった!!教官も私達の成長をちゃんと見てくれているのね!!」
「そうだよ。勿論教官は、クラス全員の成長の様子を見ているけどね。」
イルマ達とマルクス達は訓練を中止して少し雑談をする。
「そうだな。……それよりも知っているか?最近の2年生の訓練場の出来事を。」
「?最近何かあったのか?」
「……知らないのか?」
「知らないわよ。一昨日と昨日とかクエストをしていたし、毎日訓練場に来て訓練している訳じゃないからね。」
「それで知らないのですね………実は、最近2年生の訓練場に1年生が来ているのです。」
「?……変なこと?それなら私達も1年生の時に同じことをしていた。」
「それが~2年生の訓練場に来ている1年生が貴族って話とか。しかも、その貴族が、訓練場に来て見学だけじゃあなくて、2年生の訓練に混ざろうとしたり、2年生が相手でも絡むそうです。」
「「「マジかッ!?(えっ!?)(………)」」」
「ゲッ!?……その話本当?」
「「「「おう(はい)(そうです)」」」」
「「「「…………(面倒くさいことになりそう)」」」」
『(♪何か面白そうなことになりそう!♪)』
「だから訓練場を使うのはいいが、貴族が絡みに来ることがあるみたいだからイルマ達も注意しろよ?」
「……力では負けないが貴族相手だと力ずくという訳にもいかない」
「絡んだり、絡まれても大変なことには間違いないですし。」
「なら、近寄らないことが一番でしょ?」
「「「「確かに!」」」」
『(えっ~~!?折角ちょっと面白そうなのに~~!)』
「(はい、ちょっと黙っておこうかミルン?)」
イルマの中で少し面白がるミルンをイルマが注意する。
「まあそういうことだから注意しろよ~」とマルクス達は、もっと広い場所で連携の訓練をする為にイルマ達から離れていくのであった。
離れていくマルクス達に手を振るイルマ達。
イルマ達は、マルクス達から聞いた貴族についての話を思い出しては、マルクス達の注意を聞いては暫く訓練場を使用を控えようと思った。
一応イルマは、この話をナミノ教官の耳にも入れとこうと思い、皆との訓練が終わった後に教官室に行き、ナミノ教官に今回の貴族の行動について話をする。だが、ナミノ教官はイルマの話を聞いても「そうか」と言って今は何も出来ないのか黙り込む。ナミノ教官の反応から今の段階では何も出来ないことを察したイルマは、ナミノ教官に話を終えた後「失礼しました」と声を掛けてから退室していくのであった。
その後イルマ達はマルクス達の注意の通り、貴族に絡まれることを警戒して訓練場を使うのは止めていた。
しかしある日、イルマ達は用事があって、訓練場の前を通り過ぎることがあった。
すると、案の定訓練場に1年生の貴族が来ているのを技能≪気配察知≫で知ったイルマ達は、厄介事に巻き込まれないように訓練場から早く立ち去ろうとする。
だが、訓練場から立ち去ろうとしたイルマ達の耳にトラブルの声が聞こえてきた。
「何だ貴様!!この僕に逆らうつもりかッ!!」
「うるせえ!!貴族が何だ!!此処は2年生の訓練場だ!1年生のお前は1年生の所に帰れよ!!」
「~~ッ!平民の分際でこの僕に口を出すなんて!!許さないッ!!おい!お前達!この男達をやってしまえ!!」
「アァ?やんのか!?」
「(ア~~ッ!何で貴族とやりあうことになっているんだよ!!)」
イルマは、訓練場から聞こえてきたその貴族と2年生の生徒とのトラブルの声を聞いて無視は出来ずに立ち止まる。
そして、
イルマは、厄介事に飛び込むと分かっていながらも訓練場に入っては、今にもやりあう手前の1年生の貴族と2年生の生徒の間に飛び込むのであった。
次回は本日にもう一話を投稿予定。