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異世界トラブル  作者: 海路希望
3章~森の異変解決編~
45/146

第41話(森の異変解決!!ポルカ村に帰還)

今回で、森の異変は全て解決します。


後1、2話で3章は終わりになります。


では、異世界トラブルの続きをどうぞ!




イルマ達の協力で核から無事に脱出出来た妖精"ミルン"。

ミルンは、お礼にイルマ達の仲間になると告げて、その事に驚くメラ達と新たなトラブルの予感がしてため息を吐くイルマだった。







イルマ達は、新たな仲間になった妖精"ミルン"と共にダンジョンを抜けてポルカ村へ帰ろうとして、森の中を歩いていた。




イルマは、新しく仲間になった妖精"ミルン"を見ながらミルンが自分達の仲間になるって言い出した時のことを思い出す。









「ハァ~~ッ!?あんたが私達の、仲間になるですって~!!」


「マジで言っているのかよッ!?妖精が仲間になる~!?」


「………強力な仲間?それともドジな足手まとい?」


『シーラさん強力な仲間です!!ほらダンさんもメラさんもそんな驚かなくてい』





「ハァ~~……どっちにしろ、"ミルン"だっけ?皆もだけど……僕達には今はミルンを仲間にする仲間にしないよりも優先することがあるんだけど……」


『私を仲間にする以上の優先することッ!?そ、それは何ですかッ!?私を仲間にする以上のこととはどんな問題なのですかッ!?』


「何が他に問題があるのイルマ!今、ミルンが仲間になるかならないかが一番の問題じゃない!?」


「そうだぜイルマ!妖精が仲間になる、ならないは大きな問題だと思うぞ!」


「……他にどんな問題が?」



イルマの言葉にミルンは、私を仲間にする以上のことより優先とは一体何事が起きているのか周りを確認する抜けているミルンの様子やまだ自分達の状況に気づいていないメラ達にイルマはもう一度ため息を吐く。


ため息を吐いたイルマは、皆に今の状況を説明し始める。



「あのね皆?……確かにミルンが仲間になるかならないかは大事な大きな問題だと僕も思うよ?……でも、僕達が今どんな状態かわかっている?森に入ってかなりの時間が経って、その上で音沙汰も無い状態だよ?流石にもう村に帰らないと皆心配しているよきっと。……別の意味でも、これ以上遅くなればなるほどヤバイと思うのは僕だけ?」


「「「……あっ!?……ヤバイ……」」」


『???』



イルマの言葉にメラ達は、「……確かにヤバイわね?」「ぜってぇ~心配しているし、怒られるぜ?」「早く帰るべき!」と今の自分達の状況を理解し、ポルカ村に早く帰ろうと騒ぎだす。そこにイルマは、他にも問題が残っていると話し出す。



「それに、確かに森の異変の原因である《ハイ・イート・トレント》は僕らが討伐した。だけど、まだ森の中には《ハイ・イート・トレント》のせいで普通ならいない筈の魔物やBランク相当の強力な魔物は残っているし、まだ完全に異変を解決出来た訳じゃないんだよ?やることがこれだけ有るのだからあまりここでこれ以上時間をかけれないよ。」



イルマは皆に他にも問題が残っていることを、森の異変が完全に解決した訳じゃないことを伝える。



「……そうね、早く村に戻らないといけないし、森のこともちゃんと元の森にしないといけないし……ミルンのことも~~あぁっ!もうやることが多いわよーー!!」


「どうするよイルマ?早く村にも帰らないといけないし、森のことも何とかしないといけないし、ミルンを仲間に入れる入れないか簡単には決められないし~~」


「やること山済み。どうする?」


「う~ん、……どうしようか?」


『??、それなら私が解決しましょうか?』


「「「「えっ!?」」」」


『私は森の妖精ですよ?森のことなら大抵何とか出来ますよ?確か……村に早く帰る、森の魔物を退治する。この2つなら私が解決出来ますよ。』


「「「「えーー!!」」」」











そんなことがあってイルマ達は、ミルンを引き連れてダンジョンを抜けて村に帰ろうと森の中を歩いていた。


確かにミルンの力で歩くのに邪魔な草や足場が悪い所が片付けられて森の中をすいすい進めてるし、森の中にいる魔物を避けず進んで行くから途中何度も魔物とは出くわすけど、ミルンの力でさっさと片付けてまた進んでいく。


流石森の妖精。

ドジなミルンからは想像出来ないけど、森の中なら森の妖精なだけあってかなりの力を持つ。

確かに妖精がこれだけの力があってイタズラや魔物に力を貸したりすれば人間に恐れられるのも分かる気がする。

















それからイルマ達は、想像よりも早く村の近くまで戻ってこられた、ミルンの力で森の中をすいすい進めたり、森の魔物をミルンが一掃することで。


早くポルカ村に帰って来る、森の異変の残り問題を解決することが出来たイルマ達。後の問題はこの自分達の周りで羽ばたいている森の妖精であるミルンを本当に仲間にするのかどうかだが……イルマの中では既に答えは決まっていた。



ーミルンのお陰で予想よりも村に早く帰って来れたし、残りの森の異変も解決がさっさと片付けられた。……後はミルンを仲間にするかだけど、森であれだけの力を見せられて、しかもドジなミルンを放って置くなんて出来ないよな~~、放って置くと今度は違う問題が起きそうだしなぁ~~。



ハァ~~っとイルマはため息を吐きながらミルンの方を見る。イルマに見られていることを気づいたミルンは笑顔でどうしたのですか?とイルマに声をかける。


イルマはお前のことで悩んでいるだよ!?と口から出そうになっているツッコミを筆紙に押さえながらミルンに声をかける。



「…ミルン。」


『はい!何ですかイルマさん?どうかしました?』


「ミルンのことだけど……悩んでいたけど仲間にしようと思っている。ミルンは本当に僕らの仲間になることでいいのかい?」


『ッ!?本当にですかッ?なりますなります!イルマさん達の仲間になりますよッ!勿論いいに決まってます!!』



ーやったぁ~~!!やっと仲間になるのをイルマさんが認めてくれました~~!



「イルマッ!本当にミルンを仲間にするの?」


「俺は別にいいけどよ~、……本当に大丈夫かぁ?」


「この妖精はドジっ子娘。問題が起きるかもしれない。」



ー仲間になったら私達がミルンのドジをカバーしないといけないのよ?


ーだよなぁ~~ぜってぇ~またドジ踏むぜきっと……


ーミルンのドジをカバーしないといけないことは確定事項。確実に起きる未来。



メラ達は、ミルンが仲間になった時に起きるドジを予想し、そのカバーをしないといけない未来を想像して、ミルンのことをボロクソに言う。


メラ達からボロクソに言われているミルンはメラ達に抗議する。



『皆さんッ!酷いですッ!!』



ー確かにドジは踏みましたが……皆さん揃ってそこまで言わなくても良いじゃないですか~~!



メラ達の言葉を聞いたイルマは、ハァ~、そうだよね……うん、そうなるよねきっと……っと未来の光景(確実に訪れる未来)を想像が出来て、疲れた様子を見せる。


そんなイルマの様子を見たミルンは、イルマさんッ!?っと声を上げるがイルマはミルンを無視する。


イルマは、メラ達にそれでもミルンの力もあったから自分達は、森の異変を解決出来たこと、ミルンの力が今後自分達の助けになることも事実だと伝える。




実際、ミルンがイルマ達に力やアイテムを自分がダンジョンの核から脱出する為とはいえ、イルマ達にくれたからイルマ達は、《ハイ・イート・トレント》を討伐することが出来たし、《ハイ・イート・トレント》を倒して意識を失ってる時だって守ってくれたからイルマ達は今も無事でいれるのである。



イルマからそれを聞いたメラ達はイルマに何も言い返せずにいた。

これで、全員の賛成になり、正式に妖精ミルンがイルマ達の仲間になるのであった。


しかし、ミルンが仲間になることで1つ問題が出てくる。

それは妖精であるミルンは、人間のイルマ達と行動を一緒にするには目立ちすぎるという問題である。イルマはその事をミルンに伝えると、問題無いですよ?という言葉が返ってきた。



『私達妖精は、特定の人間にだけですけれど、憑依と言って取り憑くことが出来るのです。これを"妖精憑き"と言います。』


『イルマさん達の中ならイルマさんがその憑依の条件を満たしているので、イルマさんに私が取り憑くことで問題は解決出来ますよ?』



ーこれで問題が解決しましたでしょ?早速役に立ちました?


ーいや、これは元々あんたの問題でもあるから!?


ーやっぱりポンコツ。


ー能力が高いけど、使うのがコイツなんだよな~



またしても、ミルンのポンコツ具合にメラ達からミルンにツッコミが入る。


イルマは自分がどうしようかと考えていた問題がそんな簡単に問題が解決出来ると思わず口を開いたまま固まる。そして、固まりが解けたイルマはミルンが語った"妖精憑き"についてミルンに質問する。



「ミルン。"妖精憑き"についてもう少し詳しく教えてくれないか?憑依条件とか何で満たしているのかとか教えて貰えると助かる。」



『もうっ!皆さんミルンに酷っい、えっ何ですかイルマさん?"妖精憑き"のことですか?良いですよ?答えますよ?え~と妖精憑きとはですね?』


「うん。妖精憑きとは?」


『妖精憑きとは、元々妖精が弱った時に他の生物の中に入って休む為の術何です』


「「「「ふむふむ。」」」」



いつの間にかメラ達もイルマの横に来て、イルマと一緒にミルンの話を一緒に聞いている。



『でも、誰にも取り憑くことが出来る訳じゃないのは、休む為の術だから相性だったり、魔力があまり無い相手や私達妖精が取り憑いても大丈夫な程の器が無いと取り憑くことが出来ないんです。』


「「「「ふむふむ。」」」」


『イルマさん達ですと、ダンさんは、魔力が低いですし。メラさんは、火の魔法が得意せいで森の妖精である私と相性が悪いですし。シーラさんは、取り憑くには器、…肉体の強さですね!肉体の強さが足りないのです。その分イルマさんは全ての条件を満たしているので取り憑く相手には最適ですね!!』


「よかったわねイルマさ~ん。ミルンの相手はあんたに任せたわ!!」


「イルマさん任した!」


「おう頼んだぜイルマさん!」


「ち、ちょっと皆~~!」



ミルンの妖精憑きの説明を聞いたメラ達はイルマにミルンの相手をイルマをからかいながら任せることにした。


イルマは普段、自分1人がミルンの相手をしないといけないことに抗議するが、ミルンが取り憑くことが出来るのがこの中で自分しかいないこともあり、最終的に諦めるのであった。



そして、村に入る為にもイルマはミルンに妖精憑きをしてもらうことになる。

ミルンに取り憑かれることになったイルマは緊張するが、妖精憑きは直ぐに済む。


ミルンがえいっ!と言って光って自分の中に入り頭の中から声が響くのには驚くが直ぐに慣れるとのことで、イルマ達はこれで村に帰れるようになったこともあり、まだ取り憑かれているのに慣れない様子のイルマを急かすメラ達。











そしてイルマ達は、森の出口まで来たイルマ達。

ついにイルマ達の視界には、ポルカ村が見えて来た。村の光景が見えたイルマ達はやっと帰って来れたと喜び合う。


そう、イルマ達は無事にポルカ村に森の異変を解決し、ポルカ村に帰って来れたのであった。



















そしてその後、村に帰って来たイルマ達は、ギルドではなく、先に心配しているであろう家族の元に帰り、長い期間音沙汰も無かったこともあり、予想通りに親達から見事な雷が再びイルマ達に落とされたのであった。






ーーイルマの状態ーー


状態…"妖精憑き"『森の妖精ミルン』が憑依中。

3章の最後にイルマ達のステータスだったり設定集を書きたいと思ってます。


明日は多分投稿します。

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