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異世界トラブル  作者: 海路希望
3章~森の異変解決編~
43/146

第39話(黒幕の影・ダンジョンの核の正体)

今回は、台詞が多い回になります。


お待たせしました。では、異世界トラブルの続きをどうぞ!




《ハイ・イート・トレント》を倒したイルマ。



ーー《ハイ・イート・トレント》を倒したッ!!

………後は、皆を、……救出するだけだ………あ、あれ?…………



クラッ、…………ドン!


そのことを確認したイルマは、皆の元に向かおうとするが身体が地面に倒れて意識が遠のいていく。



意識がなくなっていくイルマ。だが、それは当然の結果だ。

只でさえ、闘気や魔法、技能を何十にも同時に発動して身体に無茶を強いていたのだ。


幾ら回復魔法で癒していたとはいえ、其処にステータスの急激なアップだ、身体に負担を掛け過ぎた結果だ。



……み、………ん、………っ、………な、………た、………す、……け、…………………………












イルマ達が《ハイ・イート・トレント》を討伐した頃、暗い洞窟内で1人の人影が現れ、その事に気付いていた。



「ッ!?…………この反応は………ポルカ村の方に捨てた《ハイ・イート・トレント》の反応か……まさか失敗作とはいえ私が作った魔物である《ハイ・イート・トレント》が倒されただと?」



その人影は、《ハイ・イート・トレント》の反応が消えたことに驚き、何故倒されたのか考えていた。



「?。どうしたのかしら?〇〇〇〇。」



|そんな(ハイ・イート・)(トレント)が倒されたことに考え込んでいた人影に話しかける女がいた。



「………〇〇〇か。」


「ええ、ごきげんよう〇〇〇〇。それでどうしたのかしら?」


「いや、私が以前に実験的に作った魔物である《ハイ・イート・トレント》の反応をキャッチした。」


「あら、確かそれって……戦闘能力が低いって失敗した魔物よね?」


「ああ。だから、作ってから捨てていたんだが……先程、その《ハイ・イート・トレント》が倒された反応があったんだ。」


「へ~、失敗作とはいえ、名前に"ハイ"が付く魔物を倒すなんてね~。………どれくらいの人数で倒したのかしらね?……フフフ。」



女は、《ハイ・イート・トレント》が倒されるまでにどれくらい犠牲を出したのかと想像しては嗤っていた。



「………それが多分、あまり暴れていない内に討伐されたみたいだ。……だから周りに損害を与えれていないと思うが……。」


「はぁ~……な~んだ、所詮失敗作ってことね。そんな失敗作のことを考えたり、時間を掛けるのは無駄ね。そんなことよりも、私達にはもっとしないといけないことがあるのだから……〇〇〇〇も!あの方の為に、あなたにはそんな失敗作のことは置いておき働いて貰うわよ」


「……ああ、わかっている。……あの方の為にも私達にはやらないといけないことがあるのだからな。」


「そうよ。あの方の為にも私達はやらないといけないことが多くあるのだから。」



そして、その人影達は討伐された《ハイ・イート・トレント》のことは置いておき、再び姿を消すのであった。
















「ハァッ!?………グッッ!?………ここは何処だっ!?、皆はっ!?」



意識が無くなって暫くした後イルマは目が覚めた。

目が覚めたイルマは、ボロボロな身体から走る痛みに耐えながらも、直ぐに周りと皆の存在を探す。

場所の把握とメラ達の存在を探す為、周りを確認したイルマの前には、まだ目が覚めていないメラ達が地面に横になっていた。



「ダン!メラ!シーラ!皆大丈夫ッ!!しっかりしてッ!!」


イルマはすぐさま皆に駆け寄り声をかける。



「いっイルマ?うっ…俺達……木に拘束されて……」


「……ッ!、私達……アイツの人質に……」


「……!?アイツは、……どうなったの?…イルマ。」


「皆が無事でよかった!!……皆身体の方は大丈夫?安心してよ、《ハイ・イート・トレント》は討伐成功だよ!!」


「本当かぁッ!?ッ!痛っ~、……身体は全身泣きそうに痛いが大丈夫だぜ。」


「本当イルマ!!アイツ~~最後にやってくれたわね~~でも、イルマが仇とってくれたならよかったわ!!ッ身体は暫く動かせそうには……ないわね。」


「痛ッ!……流石イルマ。……暫く休養が欲しい……です。」


「痛ッ!?~~っだね。回復魔法と回復アイテムも使って暫く休もうか。」


「おう賛成~~!ーーてか、イルマ……ここって……」


「……そうね、ここってダンジョンの核の部屋?」


「……確かにダンジョンの核の部屋。…何故こんな場所に?」


「……多分だけど、あそこにいる《モンキー・バロン》が意識を失った僕らをここに運んでくれたんだと思う。何でこの場所にかはわからないけど……」



イルマ達は、身体に回復魔法と回復アイテムを使用しながら自分達運んだであろう《モンキー・バロン》を見る。


イルマ達の視線の先には、《モンキー・バロン》がずーとイルマ達を心配そうに見ていた。


そう《モンキー・バロン》は、《ハイ・イート・トレント》戦で、イルマ達の必殺技の余波で遠くに吹き飛ばされていただけで無事であった。


イルマの予想通り《モンキー・バロン》は、意識を失ったイルマ達を安全な場所に運ぼうとしてこのダンジョンの核の部屋に運んだのであった。


何故モンキー・バロンがイルマ達をこのダンジョンの核の部屋に運んだのかは理由がある。



『ありがとう人間の子供達』


「「「「ッ!?」」」」



すると突然イルマ達の頭の中に声が響く。イルマ達は頭の中に響いてきた声に驚く。



『貴方達には、あの《ハイ・イート・トレント》を倒してくれて感謝しています。』


「だっ誰だッ!?」


「頭の中から声が聞こえるッ?誰よ?私達に声をかけるのはッ?」


「……誰?」


「………………ダンジョンの核?」


『…はい。貴方達に声をかけている私は、貴方達の目の前にあるダンジョンの核から話かけています。』


「ダンジョンの核~~!?」


「何で、ダンジョンの核が話しかけることが出来るのよ~~!」


「それもだけど……ダンジョンの核が何で私達に話しかける?」


「…………ダンジョンの核の中にいる意識ある存在……で合っている?」


「「「!!!」」」


『……やっぱり気づいていたのですね。』


「………………、ダンジョンの核から力を手に入れた時からそうだと思ってたよ。」



イルマは、ダンジョンの核の中にいる意識ある存在に以前から気付いていた発言をする。



「イルマ!!どういうことなんだよ?」


「ダンジョンの核の中に、意識がある存在ってどういうことよ!!」


「説明してイルマ。」


「……実は、……ダンジョンの核から力を手に入れた時も宝箱の中身もなんだけど、ダンジョンの核がまるで《ハイ・イート・トレント》を倒して欲しいと言わんばかりの物や力が手に入った時から不思議だったんだ。」


『…………』


「何が不思議何だ?」


「ダンジョンからしたら《ハイ・イート・トレント》に魔物を取られたりしているから迷惑していた話でしょう?」


「…………ダンジョンの核が《ハイ・イート・トレント》を倒して欲しかったってことが変なの?」


「いや、それは不思議じゃないよ?ただ、産まれたばかりのダンジョンの核が、《ハイ・イート・トレント》のせいで獲物も捕れないダンジョンから、そんな力が有ることが不思議だったんだ。」



イルマは当時を思いだして、不思議に思っていたことを皆に伝える。



『…………』


「………そういうことか。産み出す力が無いのに力や物が手に入れれたことが変ってことか。」


「……確かにそう言われたら変ね。でも、それならどうやってダンジョンの核は、そんな力やアイテムを用意したのよ?」


「……イルマは予想出来ているの?」



イルマは皆の質問に一度考え込む。そして、確証は無いけどっと言いながら皆に、自分の予想を伝える。



「多分ダンジョンの核の中に元々存在していた者が何らかな方法で入り込んでしまい、その存在にとって《ハイ・イート・トレント》が邪魔であり、そんな中ダンジョンに入って来た僕らに力やアイテムを渡して排除してもらおうと考えたと思う。」



違う?とイルマはダンジョンの核に向かって確認するように声をかける。



『………その通りです。貴方の言う通り私は、ダンジョンの核の中に事故で入ってしまい、そして《ハイ・イート・トレント》の邪魔もあり、抜け出せないようになってしまいました。そんな中、ダンジョンに貴方達が入って来たので、私は貴方達に力を貸して問題を解決しようとしました。』


『そしたら貴方達は、見事ハイ・イート・トレントを討伐してくださいました。しかし、そんな貴方達は身体を負傷したことで意識を失ったので、こんな森の中で意識が失くすのは危ないと思いましたので、安全な場所まで誘導するため《モンキー・バロン》に声をかけてここまで導きました。』



《ハイ・イート・トレント》を討伐してくださったお礼です。と核の中にいる存在は言う。


「私達がここにいる理由が分かったけど……結局、核にいる存在の正体は何なのよ?」


「う~ん、ダンジョンの核にいる方……教えてくれないか?」


「説明して欲しい。」


『………いいでしょう。……私の正体は、……森の妖精です。』


「「「「森の妖精!!?」」」」




イルマ達は、ダンジョンの核にいる存在のまさかの正体に驚くのであった。

次回は、ダンジョンの核から妖精がッ!?

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