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異世界トラブル  作者: 海路希望
3章~森の異変解決編~
42/146

第38話(《ハイ・イート・トレント》討伐・後編)

長らくお待たせしました!!

《ハイ・イート・トレント》討伐・後編です!

今までで一番長い話になります!

今回で、《ハイ・イート・トレント》討伐完了します!!

では、異世界トラブル続きをどうぞ!




イルマがメラ達とは、1人別行動をしている間、メラ達はバレないように《ハイ・イート・トレント》の監視と何時でも戦えるように、戦闘準備をしてイルマの帰りを待っていた。


幸い、メラ達の存在に気付いた様子もなく、《ハイ・イート・トレント》に動きはないが、監視をしているメラ達は、いつ《ハイ・イート・トレント》が自分達の存在に気付き、動くかも知れないと思ったら精神的疲労を募る。


その為、監視は3人が1人ずつ交代で行い、休憩しながら行っていた。











「………イルマ……まだか、……てか、イルマ大丈夫だろうな?」


「………大丈夫よ、証からはイルマが時々、安否確認の連絡があるから…」


「イルマなら大丈夫。信じて待つ。」


「俺だってイルマを信じているぜ。……ただ、こうして《ハイ・イート》を監視だけして待ってるしかないのが辛いんだよ。メラやシーラは、"魔方陣"や"結界"の準備を"魔力付加"で設置したりやることがあるけど、……俺は、監視以外にはやることが無いからな……」


「馬鹿ね。」「お馬鹿?」


「なっなんだとー!」「声がデカイ!」「気付かれる。」




今の声が《ハイ・イート・トレント》に聞こえたかもしれないとダンは慌てて!壁から頭を引っ込めて身を隠す!



《ハイ・イート・トレント》は、何だ?と周りを確認するが、ダンジョンの壁以外には、森が広がっているだけで何も無いことに頭をユサっと揺らして気のせいかと思い、再び逃げた獲物がダンジョンから出てくるのを待つ。



その様子を再びそっと壁から顔を出して見たダンは、《ハイ・イート・トレント》に存在をバレなかったことにホッっと息を吐く。そのダンの様子にメラとシーラは、「大馬鹿ね!」「超馬鹿。」と言って笑う。


ダンはメラとシーラの言葉にクッ!っと声を漏らし、大きな声で反論したいのをまたバレそうになることを恐れて声を抑える。



「………誰が大馬鹿、超馬鹿だ!」「バレそうになったあんたよ。」「慌てて隠れたダン!」「クッ!……、反論出来ねぇ。」



何度も馬鹿呼ばわりされたダンは、メラとシーラに声を抑えて反論するが、すぐさまにメラとシーラの反撃にダンは撃沈する。その様子にまたメラとシーラは笑う。


そして、ダウンするダンにメラとシーラは、声をかける。



「私達が最初にあんたを馬鹿って言ったのはあんたが勘違いしているからよ。」「うん。ダンは、やることをやっていているから自分が何も出来ないと辛く思うのは間違い。」


「か、勘違いしてる…?」「そうよ!」「うん。」


「あんたは、私達の負担を減らす為に、交代時間も私達が少なめにして、自分の監視時間を長めにしてくれてるじゃない。」


「うん。ダンは、休憩時間を最低限にしたりして、私達が戦闘の準備を終えても、私達の負担を減らす為、変わらずに長い時間監視をしてくれてる。」


「う、そ…それは、俺には他にやることが無かっただけで……」


「それでいいのよ!出来ることをする。出来ないことは仲間がフォローする。…出来ることが少ないって気にするなら、出来ることを増やしていけばいいじゃない。それよりも出来ないことを無理にする方が迷惑だわ。」


「メラの言う通り。その分ダンには、戦闘の際に酷使するから。」


「くっ、クッ…ハハハーー!!……了解!戦闘では、思う存分に俺を酷使しやがれ!!」



ハハハッーー!!とダンは笑い声を抑えながらも、メラとシーラに対して戦闘では、倒れるまで動くぜッ!と笑いながら言うのであった。



丁度その時、イルマから証に準備が出来たと、直ぐに戻ってくるからと連絡があった。

メラ達は、顔を合わせて決戦が近づいたことで、再度気を引き締めるのであった。













それから程なくして、メラ達の元にイルマが帰ってくる。

メラ達はイルマがいない間のことを、イルマに監視をしていて《ハイ・イート・トレント》の動きが無かったことを伝える。

(途中ダンが大きな声を漏らしバレそうになったことを伝えると、イルマは冷や汗をかく。)


イルマもメラ達に、技能≪罠作成≫で罠を設置の際に見た森の状態を皆にも伝える。


メラ達は、森の異変の進行状態に険しい表情になり、この決戦に対して早く討伐しないといけないと更に気合いをいれる。(勿論、無理な場合は撤退するが……)


イルマが動き回っていたこともあり、少し休憩を入れてから討伐作戦を開始することになった。






そして、作戦を実行する。



「ーー行くよ皆!!《ハイ・イート・トレント》討伐作戦開始ッ!!!」


「おうッ!!」「やってやるわッ!!」「倒すッ!!」


メラ達は、ダンジョンの壁から姿を現し、《ハイ・イート・トレント》に向かって駆け出す。《ハイ・イート・トレント》は、急に現れたメラ達に驚く。


驚いて僅かに硬直していたが、待ち構えていた獲物がやっと現れたことに威嚇し、技能≪魔物誘引≫を発動した上で、直ぐにメラ達に追撃する。メラとシーラは、ある程度の距離でその足を止めて《ハイ・イート・トレント》の攻撃が届かない位置から、魔法や援護に専念する。



シーラ!私達はこのまま魔法で援護よ!


分かってる。私達の役割は、前衛の援護!直接倒すのは私達じゃない。



ダンは、駆け出した勢いを止めずに《ハイ・イート・トレント》の周りを走りながら技能≪闘気≫を発動し、敵からの攻撃を避けながら、時にメラやシーラの援護で攻撃を防ぎながらも闘気刃:烈を《ハイ・イート・トレント》に向かって何度も牽制目的で放つッ!



俺を見ろッ!!そして、残念ながら本命は別にあるぜ?

俺を含めて、囮だ!!



ーーそしてイルマは、メラ達が壁から姿を現す前から技能≪気配遮断≫と≪隠蔽≫を発動し、それに加えて姿を現すタイミングもずらすことで、自分のことを《ハイ・イート・トレント》から見事意識を逸らすことに成功する。






ギイーー?………ギイーーッ!!ギッ!



《ハイ・イート・トレント》は、技能≪魔物誘引≫を発動したのに中々来ない魔物達に疑問に思いながらもメラ達に攻撃を続ける。





ナイス皆!

作戦通りだよ……

《ハイ・イート・トレント》……残念だったなぁっ、しっかり準備してきているんだよこっちはッ!……お前の技能≪魔物誘引≫の対策はバッチリなんだよッ!


イルマは、《ハイ・イート・トレント》が技能≪魔物誘引≫で魔物が来ないことを不思議に思っているのを見て対策の罠が役に立っていることを確信した。



実際、森の中では、イルマの≪罠作成≫によって作られた罠で、大量の魔物が罠にかかっていた。そのことで、魔物達は≪魔物誘引≫で《ハイ・イート・トレント》の元に行こうとしても動けないのであった。







そしてイルマは、《ハイ・イート・トレント》が気付く前に接近し、ダンジョンの核から手に入れた技能≪従魔契約≫で懐から出した《モンキー・バロン》の魔石に使い、≪従魔召還≫で《モンキー・バロン》を呼び出してそのまま《ハイ・イート・トレント》の動きを封じさせる。



ギッ!?ギイィーッ!!ギイーー!?



《ハイ・イート・トレント》は急に現れたイルマと自分の身体を押さえつける《モンキー・バロン》の存在に驚きの声と抵抗の声を上げて暴れようとするが、《モンキー・バロン》がその身体を押さえつける。




よし!上手いこと作戦通りにいったぞ!!

後は、この杖の力でアイツの技能≪魔物誘引≫を封じるだけだ!!



イルマは固有技能【メニュー】で、メラから預かっていた【魔封じの杖】を取り出して《ハイ・イート・トレント》の技能≪魔物誘引≫を封じる為、《モンキー・バロン》が《ハイ・イート・トレント》の身体を押さえつけている間に【魔封じの杖】を使う。



頼む《モンキー・バロン》!まだ……押さえつけていてくれよ……

……………よしッ!!いけるッ!!



「【魔封じの杖】発動ッ!技能≪魔物誘引≫を封じろッ!!」



イルマは【魔封じの杖】を発動し、《ハイ・イート・トレント》の技能≪魔物誘引≫を封じるッ!!



ギィ?ギイィーー!?



《ハイ・イート・トレント》は、突然自分の技能≪魔物誘引≫が使えなくなったことに混乱のあまり奇声を上げる。


その《ハイ・イート・トレント》の様子と固有技能【開示2】でステータスを視たイルマは作戦通り《ハイ・イート・トレント》の技能≪魔物誘引≫を【魔封じの杖】で、《モンキー・バロン》が身体を押さえつけている間に無事に発動されて封じることに成功したことを確信する!



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ハ・イ・イート・トレント


レベル45


技能…≪隠蔽≫≪迷彩≫≪木魔法≫≪魔素増幅≫≪魔物誘引≫

※≪魔物誘引≫は、【魔封じの杖】の効果で封印中。

封印時間、残り10分…。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



グッ!!

いけたッ!!作戦通り《ハイ・イート・トレント》の技能≪魔物誘引≫を封じることに成功したぞッ!!



イルマの様子を見ていたメラ達も、その様子から作戦が上手くいったことを知り喜びの声をを上げる。



「技能≪魔物誘引≫は封じた!!全員!固有技能を解放して《ハイ・イート・トレント》に集中攻撃だッ!」


「「「了解ッ!!!」」」



イルマ達は固有技能を解放し、《ハイ・イート・トレント》に集中攻撃を行っていく。


元々接近していたイルマとダンは、闘気を剣に纏わせ斬りこむ!


「ハァーーッ!!」


「オリャーーッ!!」


ギィッ!?ギ、ギイーーッ!!


斬られた《ハイ・イート・トレント》は、身体を捩って《モンキー・バロン》の拘束を外そうとするが、《モンキー・バロン》は、《ハイ・イート・トレント》の大きな身体の抵抗を技能≪衝撃吸収≫で、和らげて技能≪剛腕≫で必死に押さえつける!!


グギッ!!グギーーッ!!



メラとシーラも装備や技能、固有技能の力で高めた強力な魔法を《ハイ・イート・トレント》に向かって幾つも発動し放つッ!!




ー火魔法ー

≪フレイム・スピア≫×10ー火の槍ー



ー風魔法ー

≪ウィンド・アロー≫×4ー風の矢ー



「このまま、燃やしてあげるわッ!!」




ー氷魔法ー

≪アイス・ニードル≫×8ー氷の針ー



「冷まして砕ける?」



ギイーーッ!? ギイーー!!ギイィッーー!!



魔法を喰らい、《ハイ・イート・トレント》は更に身体を捩る!!


グギーー!!!グギッ!!


《ハイ・イート・トレント》の激しくなる抵抗に《モンキー・バロン》は力を振り絞り、必死に、押さえ続けるッ!!




《モンキー・バロン》の拘束が長く続かない様子を見たイルマ達は、拘束が解ける前に倒そうとする!


「【不浄聖鈴】!!皆ッ!!行けーーッ!!!」


シーラは【不浄聖鈴】で全員の力にブーストを掛けるッ!!


シーラの援護に合わせてイルマ達は、各自必殺技を放つッ!!




「《モンキー・バロン》離れろッ!!ーー喰らえッ!!≪練波連激≫!!」


「「闘気刃&魔法合体ッ!!≪闘魔剣≫ハァッ!!」」


イルマの声に慌てて、《モンキー・バロン》は、《ハイ・イート・トレント》から離れる!



ドーーーーーーンッ!!!!


ギッギイーーーーッ!!!


グギーーー!

ゴロゴロ、ドンッ!



《ハイ・イート・トレント》は、イルマ達の必殺技を無防備でその身に受ける。

《モンキー・バロン》は、イルマ達の必殺技を避けることは出来たものの、必殺技の衝撃の余波を受けて遠くまで吹き飛ばされる。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





必殺技の影響で辺りに土煙が舞って《ハイ・イート・トレント》の姿が確認出来ない。イルマ達は倒したか倒していないのか分からないので、必殺技を放った後、《ハイ・イート・トレント》が居た位置を警戒していた。



「………、アレだけ喰らえば、…倒した……よな?」


「……少なくても、無事じゃないわよ……だよね?」


「……………相手は、腐っても名前に"ハイ"を持つ魔物。……油断大敵。」


「少なくとも……倒した姿を見るまでは、……安心は出来ない」


ゴクリッ!


イルマ達は、土煙が収まるまで緊張したまま《ハイ・イート・トレント》が居た位置を警戒を続ける。



そして、土煙が収まってきて《ハイ・イート・トレント》の姿が見え始める……







ギ、ギィー、ギイーーギィ………








土煙が収まり、イルマ達が見た《ハイ・イート・トレント》の姿は、イルマ達の必殺技を無防備にその身に受けた為、その大きな身体が、枝は折れ、樹皮は剥がれ、ボロボロな様子だ。


しかし、その身をボロボロになりながらも《ハイ・イート・トレント》はまだ生きていた。



「そんなッ!アレを、俺たちの必殺技を無防備で直撃したはずなのに……まだ、いっ生きている……だと?」


「うっ……嘘。アレだけ喰らっても、まだ……生きてる。」



ダンとメラは、《ハイ・イート・トレント》がアレだけ無防備に必殺技を喰らったのにまだ生きていることに驚愕し、動きを止める。



「…………でも、アレだけ無防備に喰らって、ボロボロ。」


「…そうだよ皆。アイツもアレだけ無防備に喰らって、無事じゃない!」

「もう一度、もう一度必殺技を喰らわすことが出来たら倒せるよッ!!いくよーーみん「ゴロゴロッ!!」ッ!?」



驚愕して動きを止めたダンとメラに、シーラは敵が生きているが、無事じゃなくてボロボロなことを指摘する。


イルマもシーラの言うことに同意し、もう一度必殺技を放って喰らわすことが出来れば倒すことが出来ると言い、皆に必殺技を放つ指示を出そうとする。


しかし、イルマが皆に指示を出す瞬間!地面が揺れたことで、イルマは指示を言いきることが出来なかった!



ゴロ、ゴロゴローーッ!!


ゴーーッ!!ドッーーン!!




突然の揺れと意識が《ハイ・イート・トレント》に向いていたこともあり、イルマ達は体勢を崩す。そして、地面から突然木が生えてくる。


生えた木は、体勢を崩したイルマ達を襲い始める。


「グウッー!」「キャッー!」 「ウウーッ!」「ッチ!」


転がって回避したイルマを除き、皆は生えてきた木の攻撃を喰らう。そして、そのまま木に拘束される。


転がって攻撃を回避したイルマは体勢を整えると、自分以外がいつの間にか全員、無力化されていたのに気付く。



「そっそんな……待っていてくれ!!今、助けるッ!!」



メラ達は、木に拘束され、どんどん縛る力が強まる。

イルマは、そんな仲間達を助けようと皆の元に近寄る。



しかし……そんなイルマの前に、ボロボロになった《ハイ・イート・トレント》が立ち塞がる。



「ッ!?……そこを、……そこを退けーーッ!!」



イルマは、そんな《ハイ・イート・トレント》に仲間を助ける為に叫びながら突撃する!



ゴロ、ゴロッ!ドーーンッ!



そんなイルマの突撃に地面から再び木が生えてきて、イルマを吹き飛ばす!!


ゴロゴローーッ!


イルマは木に吹き飛ばされ、メラ達から距離を引き離される。



「グッ!、なっ何だッ!また、木が生えてきたッ?これは、アイツの仕業なのか!?」


イルマは、地面から生えてきた木に吹き飛ばされ、この木を生やしたり皆を拘束しているのが《ハイ・イート・トレント》の仕業と疑う。



ギイーーッ!!ギィ、ギイィーーーーッ!!!



そう、地面から生えてきた木は、《ハイ・イート・トレント》がイルマ達を待ち構えている時に、前みたいに獲物を逃がさないように仕掛けた物だ。


それは、地面に根を張り、その根を伸ばして地面から生やして操っている物である。これは、ボロボロになり、イルマ達に技能の一部を封印された《ハイ・イート・トレント》の最後の手であった。


・・・・・


・・・・


・・・


・・



ボロボロになった《ハイ・イート・トレント》は、自分をこんな目に合わせたイルマ達に対して怒りの声を上げながら地面から生やした木を操作し、イルマに攻撃を行う。



ゴーー、バンッ!バンッ!バンッ!



イルマは、迫る木を回避しながらも必死に今の状況を解決する方法を考えていた。




コイツ~ッ!皆を助けたいのに、僕と皆の間に立ち塞がることと、地面から生やした根で、必殺技と救出を邪魔をするッ!!

どうする?どうすればいいッ?




イルマは、皆の救出方法に悩んでいると捕まっているメラ達がイルマに声をかける。



「グッ!、す、すまねぇ…イルマ、捕まっ、ちまったぜ。」

ギリッギリッ!


「ご、めん。私…達、に構わず、やっ、ちゃって。」

ギリッギリッ!


「イル、マの、力なら……ッ1人でも、いける」

ギリッギリッ!



「ギリッ!諦めるなッ!!絶対、絶対助けるから!簡単に諦めるなッ!!」



ギリギリッ!!!「「「ぐッ!ーー!ーー!」」」


「ッ!みんなーー!!」



イルマは、自分達を助けるよりも《ハイ・イート・トレント》を倒すよう言う皆に助けるから、諦めるなっと声をかける。


そんなイルマの言葉に皆は、返事をしようとしたが木の拘束が強くなり、メラ達は声を出せない!!


そんな仲間の様子にイルマは心配の声を上げる!



どうする?もう考えている暇はないぞッ!?

迷っていると、木の拘束が強まり、皆が危ないッ!

アイツの位置だと必殺技は皆に当たるから撃てない!

救出もアイツと根が邪魔してさせてくれない!





………えーーいッ!!こうなりゃ力業で倒して皆を救うッ!!

無理も通れば道理になるだッ!!!



イルマは、悩んでいると捕まっているメラ達が危ないと考えるのを止めた!!

イルマは、皆を助けるのを、《ハイ・イート・トレント》討伐の2つを同時に行うことを決めた。


そう、策無しの正面突破の力業によるゴリ押しで!!


技能解放ッ!!

≪剣術≫≪格闘≫≪疾走≫≪鷹の目≫≪魔力感知≫≪腕力強化≫≪脚力強化≫≪身体活性≫≪空間認識≫≪遠視≫≪魔力活性≫≪体術≫≪蓄積≫≪闘気≫≪魔力視≫≪限界突破≫≪変換≫

技能発動!!!


ついでに魔法技能≪回復魔法≫≪魔力放出≫≪魔力操作≫発動!!!


そして、職業技能発動


村人技能≪村人の決起≫発動!


魔術師技能≪魔力爆発≫発動!


剣士技能≪決死の一撃≫発動!


合わせて練装師技能≪職業連擊≫ だぁーー!!!




ゴオォーー!!ド、ド、ド、ド、ド、ド、ドーーンッ!!


イルマは、覚えている技能や職業技能を全て使い、全ての攻撃が必殺技の領域まで高めた、完璧なゴリ押し戦法で《ハイ・イート・トレント》を追い詰めるイルマ。


《ハイ・イート・トレント》は、このイルマの猛攻に驚愕しながらも必死で防いでいく!


ギイーーーー!ギイーッ!ギイーーーーッ!!!



《ハイ・イート・トレント》は、イルマの猛攻に驚いた!だが、この猛攻を防ぎながら思う。この猛攻は長く続かない!


何せ、十数以上の技能同時発動や職業技能の複数同時発動。幾ら、イルマが回復魔法を発動していてもイルマの身体に負担がでかい過ぎる!!


実際、イルマは攻撃を喰らっていないのに、回復魔法を掛け続けているのに、イルマの身体から出血が出ている!


《ハイ・イート・トレント》は、確信した。

自分の勝ちを。他の獲物は、確保済み。

後は、この獲物の猛攻を防ぎきったら自分の勝ちを!!



それからもイルマは、自分の身体を傷つけながらも全力で攻撃を続ける。



「≪ウオオーーーーーーーー!!!≫」



確かに、この猛攻は厳しい!しかし、後、後少しなら耐えることが、防ぐことが出来る。そして、この猛攻が終わったら自分の勝ちだ!!


ーー駄目だ!


ーーこのままなら耐えられる、防がれる!


ーー後、少し力が、力が足りない!!


ーーーーーなら、力を足してやる!!!



イルマは、使えばそのステータスに慣れないといけないこともあり、使わずに貯めていたガチャspを今使用する!



固有技能【ガチャ2】発動!!

全てのspをステータスガチャに回すッ!!!


回れ!!ステータスガチャッ!!!


テッテレーーステータスガチャ1つ目【体力+5】

テッテレーーステータスガチャ2つ目【力強さ+5】

テッテレーーステータスガチャ3つ目【魔力+5】

テッテレーーステータスガチャ4つ目【俊敏+5】

テッテレーーステータ………

ーー

ーーー

ーーーー

ーーーーー

ーーーーーー

テッテレーーステータスガチャ30つ目【力強さ+5】



全てのspをステータスガチャを30回分回したことによって急激に上昇したイルマのステータス。そのステータスが更に闘気や魔力、技能によって高められていく!


そして、その急激に増した力をイルマは、《ハイ・イート・トレント》に全てぶつけるッ!!



「《ハイ・イート・トレント》ッ!!!

この力ならどうだぁーーーーーッ!!!!!」



ッ!?!?

ギッッ!?ギイィーーーーーーーーーッ!?



《ハイ・イート・トレント》は、急に速く、力強くなったイルマの力に段々と、攻撃を防げなくなり、耐えれなくなるッ!?



「この【魔除草薬】も追加してでくれてやる!ーー《ハイ・イート・トレント》!!お前はこれでーー!終わりだぁーー!!!」



ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!

ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!

ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!

ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!

ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!

ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!ザンッ!!



≪ザンッ!!!!≫



≪ギイーーッ!ギイィーーーーッ!?≫



ついにイルマの猛攻は、《ハイ・イート・トレント》の抵抗を無に帰してイルマのゴリ押しの攻撃と追加の【魔除草薬】で、《ハイ・イート・トレント》を討ち滅ぼすのであった。


《ハイ・イート・トレント》討伐しました!!

森の異変解決編は、後少しで終了になります。そしたら、一度設定集を書こうと思っています。


明日は、投稿出来るか未定で、最悪明後日には投稿します!

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