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異世界トラブル  作者: 海路希望
3章~森の異変解決編~
30/146

【小話1】(ポルカ村での休日)

今回は日常パートです。

投稿が早い分、短いですが……



では、異世界トラブル続きをどうぞ!


【反省会後の話】


森の探索を行ったイルマ達は、探索後の反省会で自分達の反省点を考えては発覚した自分達の短所の改善を行っていた。


「………ふぅ~(何か疲れたな。皆もいつもと比べて疲れた様子だからか、身体のキレが悪い。最近ずっと戦うことが続いてるから、これは疲れが溜まってるのかな?)」


その短所の改善中だが、イルマは自分含めて全員がいつもと比べて身体のキレが悪いことに気付き、疲れが溜まってるのかなと考えた。


だが、それは当然だろう。

イルマを含め全員まだ年齢は10歳で、その為身体は出来上がってはおらず、その上森の異変がわかっていてからイルマ達は、動いていないと不安な一面もあり毎日のように訓練、調査、準備、レベル上げなどで動いていたのだから。


「(森の異変が気になるけど、探索再開前に1度休んだ方がいいね)ねぇ皆、ちょっと話が有るんだけど………」


そして、疲れが溜まっていると判断したイルマはこのまま森の探索を再開するのは危険だと判断し、森の探索を再開する前に疲れを癒す為

数日間の休日を間に入れると決めてはメラ達3人に声を掛けて、この考えを伝えた。


そのイルマの考えを聞いたメラ達3人は、自分達も身体のキレが悪いことから疲れを感じており、その為イルマのその考えに賛成する。


よってイルマ達は、森の探索を再開する前に疲れを癒す為に、ポルカ村で数日間の休日を過ごすことになった。












◆◇◆◇


その後、休日を取ることにしたイルマ達は、ポルカ村での数日間の休日を各自で好きに満喫していた。


【ダンの場合】

身体の疲れを癒す為の休日なのに、ダンは家族と一緒に畑を耕したり、村内を元気に走り回っていた。

(このことを後で聞いたイルマは、休日は何処にいった?と呆れた。)



【メラの場合】

家族の心配を減らす為に、簡単にだが自分達が今していることや今からすることを話したりと家族との時間を過ごしていた。

(この話を聞いたイルマは、これはこれでアリの休日の過ごし方だと思った。)


【シーラの場合】

家で家事を手伝って、手伝いが終わると好きな本を読んで過ごす。そして、軽く体を動かしてから寝る休日を過ごしていた。

(シーラの休日に過ごした内容を聞いたイルマは、これが普通の休み方だと言っては顔を上下に振り頷いていた。)


【イルマの場合】

イルマもシーラと同じく家で母親の家事を手伝っていたが、イルマの場合は手伝いが終わると訓練に時間を当てていた。

これだけ聞くと一番イルマが休日をしっかり取っていないと思うが、イルマはイルマなりに考えて身体を休めながら訓練をしていた。

それはどういうことかと言うと、訓練は訓練でも遊びを取り入れた訓練である。イルマは訓練に遊びの要素を入れて行うことで、肉体的の疲れを感じにくし、身体を解す位に軽めで行い、その上精神的にリフレッシュさせていたのだ。


遊びの要素を入れた訓練

その①

・的当て

技能≪射撃≫の向上。


その②

・村の子供とかくれんぼ。

技能≪気配遮断≫や≪気配察知≫の向上。

(但し、この訓練の際イルマが見つける番の場合、技能《気配察知》のせいで直ぐに他の子供達をイルマが見つけてしまい面白くないとクレームが入ったり、イルマが隠れる場合は《気配遮断》のせいでイルマを村の子供達は見つけられず、最終的にかくれんぼしていた子供達全員でイルマ1人を探す事態になってしまった。)


その③

・鬼ごっこ。

技能≪疾走≫の向上。

(イルマが速すぎて捕まえることが出来ず、鬼ごっこではイルマは鬼以外はさせてもらえなかった。)


それ以外にも遊びの要素を入れた訓練をイルマは村の子供達を巻き込んで行うことで、様々な技能の向上を図っていった。

(こうして村の子供達は、イルマに技能を向上させる為に遊びを取り入れた訓練に付き合わされていた。そして、遊びの中で技能を使う異常な事態を体験した村の子供達はまるでトラブルに巻き込まれたように目を回していたとか。)












他にもイルマ達4人は、家族や1人で休日を過ごすだけじゃなく、4人一緒になって休日を過ごすこともあった。

4人で休日を過ごした時は、森から流れている川に魚釣りに行っては皆で誰が一番多く魚釣れるか競ったりしては遊んだりもしていた。


その魚釣り競争なのだが、イルマ達は最初は釣竿を使い普通に魚釣り競争をしていた。

しかし、途中で普通に魚を釣り竿で釣ることに痺れを切らしたダンが川の中に飛び込んだことが切っ掛けで、ダンのその行動を見たメラが風魔法や水魔法を使い魚を釣り上げ、イルマも感化されて技メラと同じように魔法や技能を使い魚を釣り上げていき、それから何でも有りの魚捕獲競争に変わっていったのである。



そして、


普通の魚釣り競争が、異世界特有の技能や魔法を使った何でも有りの魚捕獲競争に変わってしまったが、イルマ達はそれでも楽しんでいた。


ちなみに何でも有り魚捕獲競争の勝者は、まさかのシーラである。


その何でも有りの魚捕獲競争の内容だが、ダンは職業的にも強靭な肉体を活かしては力押しで魚を捕獲していたが、流石のダンも水の中では魚みたいに自由には動けず、水の中を自由に泳ぐ魚を魔法を使うメラ達程捕まえることが出来なかった。


そしてダンよりも魔法を使うことで魚を捕まえたメラだが、魔法で水の中を自由に泳ぐ魚を捕獲することは集中力が必要で、その為メラは途中から集中力を切らしたことで、ダンよりも多くの魚を捕まえたがそこまでの数を稼ぐことが出来なかったのだ。


次にイルマだが、イルマもメラと同じように魔法と、それに加えて技能《空間認識》等を駆使することで魚を捕獲していたのだが、ダンとメラの魚を手に入れようとする行動が自然とイルマの魚を手にすることの妨害となり、イルマは2人とあまり差がない数の魚を捕まえることしか出来なかったのである。


そして、そんな中シーラだけは冷静に行動していた。

肉体や魔法等で魚を捕まえる3人を見ては、その中で自分も競い合うのは3人から逃げる魚の様子から見ても不合理だと判断し、シーラは3人から離れた所で魚を捕まえることにしたのである。


で、3人から離れた所で魚を捕まえることにしたシーラだが、他の3人とは違い自分から魚を追いかけて捕まえるのではなく、川の中に入ることは出来るけど出ることは出来ない結界を設置する。


シーラが結界を設置したのには訳がある。結界を設置することで結界内に入った魚を捕獲するだけではなく、結界により他の3人からの捕獲の妨害を防ぎつつ3人が暴れたことで逃げる魚を頂く作戦なのである。


「………上手くいった……!」


そして、シーラは作戦通りに他の3人の妨害を防ぎつつ逃げる魚を結界内に招き入れては大量の魚を捕獲に成功するのである。


シーラは他の3人とは違って、冷静に作戦を立てたことで何でも有り魚捕獲競争の勝者になったのだ。

競争に勝利したシーラは、その場で敗者の3人に勝者の権利で魚を焼いて食べる準備をさせて一番大きくて美味しい魚を食べるのであった。

(食べきれない魚は氷魔法で凍らしたりして持ち帰ってお土産となった)



そんな魚捕獲競争をしていたイルマ達だが、他にも川で水遊びしたり、村の中を散歩して過ごしていた。


そんな村の中を散歩していたら、イルマ達はガキ大将のリラン達に絡まれたのである。

そして、リラン達に絡まれたイルマ達だが、またリラン達からレベルのことでからかわれてはイルマ以外の3人が、遂にキレて実力行使に出た。

その際、イルマは1人で3人を止めないといけない羽目になったりと、大変な目に合うこともあった。


普段からリラン達に絡まれてたイルマ達だが、遂にレベルがリラン達を追い抜いたこともあり(能力値では前から余裕で此方が上)普段のお返しでレベルを抜かされていることを馬鹿にしたり、逆ギレして手を出してきたリラン達をボコボコにして返り討ちにし、口でも力でも負けたリラン達は、イルマ達の前から泣き去るっていったのである。


リラン達をボコボコに返り討ちにしたメラ達は、泣き去るリラン達の姿を見てはスッキリした様子。イルマはメラ達3人の気持ちもわかるが、自分達のステータスが高くなっていることから気を付けないと、相手に思わぬ怪我をさせてしまうからやり過ぎないようにとメラ達に注意を行う。イルマから注意を受けたメラ達3人は、そのイルマの言葉に理解はするが後悔してない様子を見せ、イルマはリラン達が悪いこともありやり過ぎないよう自分が気を付けないと思いながら皆との休日を続けるのであった。









◆◇◆◇


そして数日後、


休日を満喫したことで、疲れが取れてスッキリしたイルマ達。


そんなイルマ達は、森の探索の再開をするのであった。







次からは再び森の探索を再開します。


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