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異世界トラブル  作者: 海路希望
2章~森の異変編~
22/146

第19話(ガチャのレベルアップ)

すいません、前回平原に行くって言ってましたが、ガチャに触れたくて、行けませんでした。

次こそ行きます。


では、異世界トラブル続きをどうぞ!



メラ達がイルマから自分達の【固有技能】を聞いて放心して暫くたった後、元の状態に戻ってから今度は成長したステータスに苦戦していたイルマに代わってメラ達が、自分達の固有技能を訓練して慣れる為に今日1日は村外れで訓練することになるのであった。





──あ~あ、何か僕だけが仲間外れになっちゃったなぁ~。今日1日これからどうしよう?────────うん、これから皆とまた合流して一緒に訓練するより、今のうちにヤマお婆さんの所に行ったりしてアイテムの補充をしたり、情報収集でもしよっかな?


その間1人手が空いたイルマは、1人別行動となったので今のうちに出来るアイテムの補充や情報収集などに時間を当てるのであった。




最初にヤマ婆ちゃんの所に行ったイルマは、平原で倒したレッサーウルフやビッグラビット、ウイングバードにスライムキバの魔石や素材を売り、その売れた必要と思うアイテムなどを購入した。


次にまた冒険者ギルドに行ったりして、デルおばさんやその場にいた冒険者から変わったことがないか、森に異変がなかったのか情報収集を行ったのである。


そして、粗方用事を済ましたイルマはある程度時間が経ったこともあり皆の様子が気になり、皆の様子を見に訓練している筈の村外れに戻ることを決めた。






「(念の為に、逃走用の匂い玉を人数分買ったし、魔力切れの際に直ぐに傷を癒せる回復水などもある程度揃えたことでアイテムの補充はこれで大丈夫だと思う。情報収集についてはまたギルドで森の異変のことを調べたけど、まだ誰も森の異変には気付いていなかったなぁ~。少し魔物の数が増えていることには気がつき始めたみたいだけど、それが森の異変とは思ってはいないみたいだった)」



村の外れに戻る道中イルマは、歩きながら購入したアイテムについてや情報収集した結果について考えていた。


ちなみに、購入したアイテムはイルマの固有技能の【メニュー】の能力の1つである"アイテムボックス"で収納し、アイテムを抱えることなく所持出来るのだ。

そういうこともありイルマ達は、アイテムを数を気にすることなく購入したり、今まで装備や魔物の魔石等を"アイテムボックス"内に収納することで隠れて魔物を討伐していたことを親や村の大人達にバレずにいたのだ。(流石に訓練している光景まで隠すことは出来ず、鍛えていることはバレていた)

それでもイルマ達のレベルが1だった(レベルを上げていなかったのを気にし始め、他の子供達に追いつこうとしているのだと思い)ことや、隠れて訓練をしていたことを見た人にイルマ達は内緒にして欲しいと頼んだこともあって、鍛えていることは1部の人達しか知らない。



「(でも、これは逆にまだ森の異変がそこまで進んでないって風にも考えられる。ギルドや他の冒険者も馬鹿じゃない。森の異変が深刻な状態になってたら気付いてもっと騒ぐ筈だ。僕らだって村の外れで訓練しているから気付くだろうしね。でも、ギルド側も魔物の増加には気付いてるってことは、森の異変は確実に進んでることには間違いない……)」


そう、レベルが上がったイルマ達が今村の外れで訓練するのには弱い魔物であるスライムやゴブリンを相手にする以外にも理由があったのだ。(勿論、ある程度安全かつ訓練に向いていることもあるがそれの理由が強い)

その理由だが、それは今森を探索出来ないイルマ達が、いち早く森の異変の進行状態を確認するため苦肉の策でもあったのだ。


なので、イルマは森の異変が深刻化するまではまだ時間があると考え、その間に早くそれでいて焦らず強くならなければと再確認するのだった。



「……あっ、ガチャ!ガチャを回すのを忘れてた!!」


イルマは色々考えていて、ガチャポイントが貯まっているのに固有技能の【ガチャ】を使用していなかったことを思い出した。



「ガチャ100ポイントかぁ~。何のガチャを回すかだよなぁ………」



イルマの固有技能【ガチャ】には、


"アイテム"


"技能"


"ステータス"


3種類のガチャがあるのだ。イルマはどれにしようかと悩む。ちなみにどの【ガチャ】を回すかは、回す前にどのガチャにするかを選んで使用するのだ。



「………今、どれが必要か。……アイテムは今日買ったりしたし、新しい技能は欲しいけど、今ある技能をもっと使いこなしてからじゃないと宝の持ち腐れやそれこそ器用貧乏になるしな。ステータスも今の段階で上げすぎるとステータス頼りの戦い方になってしまう恐れもあるし、折角今のステータスに慣れたばかりなのにまた新しいステータスに慣れないといけないしで困る。……だからって使わず貯めるとくのもなぁ………あぁーーっ!迷うぅーー!!」



イルマは現状どのガチャを回したら正解なのか、頭を抱えて悩みまくっていた。



とりあえずイルマは、今回はステータスガチャを回すことに決めたようだ。ただし、全てのガチャポイントを1つの種類のガチャだけで回すのは勿体ないみたく、技能ガチャ(少しなら増えても大丈夫だよね?)とアイテムガチャ(レアアイテムが欲しい!)等と捨てきれない欲が出ては、ステータスガチャを六回、他のガチャを2回ずつ回すようだ。


「……よ~し、回すぞ~、ガチャを回すぞ~、今回は全種類回すぞ~」


───────────────────

【ガチャ】

残りsp100→残りsp0

(アイテムガチャ)←2回分を使用。

(技能ガチャ)←2回分を使用。

(ステータスガチャ)←6回分を使用。

───────────────────


イルマの頭にガチャが回り出す映像が流れる。


"ガチャガチャ、ガッコン、ガッコン、ガッコン、ガッコン、ガッコン、ガッコン!"


(自分の戦闘スタイルから考えて、能力値upは出来たら均等が望ましいけど……)


【1回目】

テッテレーー!

──ステータスガチャ【体力+3】を手に入れた!


(まぁ最初は被ることもないし特に緊張しないね)


【2回目】

テッテレーー!

──ステータスガチャ【魔力+3】を手に入れた!


(あちゃー、1つだけが高い能力値がまた上がった~)


【3回目】

テッテレーー!

──ステータスガチャ【敏捷+3】を手に入れた!


(よし!現状の戦闘スタイルで一番上がって欲しかったやつが上がった!)


【4回目】

テッテレーー!

──ステータスガチャ【頑丈+3】を手に入れた!


(これもよし)


【5回目】

テッテレーー!

ステータスガチャ【体力+3】を手に入れた!


(ダブった!?でも、回数から考えて一度はダブるから仕方ない。次だ!)


【6回目】

テッテレーー!

ステータスガチャ【力強さ+3】を手に入れた!


(ヨッシャー!!ラッキー!上手い具合に均等だー!)



イルマは六回のステータスガチャが無事に回し終わり、次に技能ガチャを回すのである。

そして再び、イルマの頭にガチャが回り出す映像が流れる。


"ガチャガチャ、ガッコン、ガッコン!"


【1回目】

テッテレーー!

技能ガチャ【通常技能】≪脚力強化≫を手に入れた!


(通常技能だけどアタリだ!戦闘や逃走など色々な場面で使える!)


テッテレーー!

技能ガチャ【希少技能】≪魔力視≫を手に入れた!


( ≪魔力視≫? ………ウ~ン、【希少技能】だけどどういうことに使えるんだ?)



そんな2回目の技能ガチャで手に入れた技能についてイルマが考えていると、イルマの頭の中で音楽が鳴り響き、


"固有技能【ガチャ】のレベルが上がりました~!"


と通知が流れた。その通知を聞いたイルマは、えっ?と呆けていたがその通知の内容を理解した途端、急いで自分のステータスを【開示】で確認する。

すると、固有技能の【ガチャ】の部分が、【ガチャ2】に変わっていた。



(やっと、……やっと【ガチャ】レベルが上がったー!!)



イルマは【ガチャ2】になったことに喜び、その場で跳び跳ねる。

これでイルマの【ガチャ】は、レア度が解放されて希少な技能を手に入れやすくなったのだ。他の種類のガチャであるアイテムテムガチャは、ガチャを回した際にレア度の高いアイテムが当たりやすくなる、ステータスガチャは+3が+5とステータスアップ率が増えたのであった。


喜ぶイルマだが、まだガチャが残っていることを思いだしては最後にアイテムガチャを2回回すのである。


アイテムガチャを回したイルマの頭に、ガチャが【ガチャ2】になった影響か少し豪華なガチャな映像が流れる。

そして、豪華になったガチャが回り出す映像が流れた。


【1回目】

テッテレーー!

アイテムガチャ【希少】≪亜竜のコート≫を手に入れた!


(亜竜のコートか!炎・氷、物理耐性上昇の効果がある良いコートだ!)


当たりのアイテムが出てきて、良かった機嫌が更に機嫌が良くなるイルマ。


続いてのアイテムガチャが回り出す。


(今度は何だろ?ここまで良いことが続くなんて怖いけど、こうなったら最後まで良いことが起こりますように……!)


【2回目】

テッテレーー!

アイテムガチャ【超】雷鳴剣(ブリッツ・ソード)を手に入れた!

【超】雷鳴剣(ブリッツ・ソード)

(各能力値に+100、追加攻撃に雷ダメージ、技能≪能力強化≫、魔法≪ブリッツ≫使用可能)


「は?」




最後に出てきた物があんまりにも想像していなかった物だった為、その出てきた物を見たイルマは放心してしまう。


「………は?…………何これ、【雷鳴剣】?………ランクは………【超】!?………嘘でしょ?」


放心していたイルマだが、アイテムガチャで出てきたとんでもない物(【雷鳴剣】)の詳細を見てもまだ信じられない様子だ。





「──────ウォオーーッ!!、キ・タァーーッ!!(【超】ランクのアイテム(武器)!!【通常】、【希少】、【伝説】、【超】、【神】ときて【超】の雷鳴剣は上から2つ目のランクのレアアイテム!!)」



放心したり目の前の光景(現実)が信じられない様子だったイルマだが、今の状況を理解出来た途端歓喜の声を上げた。

そして、【超】クラスのレアアイテムがガチャで当たったイルマは普段の様子からは考えられないくらいテンションが上がり、変な鼻歌にスキップ、時々嬉しさからか奇声を発したりするのである。



しかし、イルマは後で羞恥心で悶えることになる。



何故なら、そのハイテンションの状態でメラ達の下に向かうイルマの姿を偶然通りかかって見た村人が、そのイルマを変な物を見る様な目で見ていたのだからである。


そんな目で見られていることにイルマは気付かず、ハイテンションなイルマは自分のステータスを【開示】で確認し、自分のステータスを確認したイルマは更に上機嫌な様子で皆の所に向かって行くのであった。







【イルマの今回上昇したステータス】

名前 イルマ

年齢 10歳

加護 冒険の加護 ≪学習の加護≫

職業 練装師5 2nd≪魔術師5≫、3rd≪剣士3≫4th≪村人10≫

性別 男

レベル 11

力強さ 195→198

体力 195→201

頑丈 195→198

敏捷 195→198

魔力 605→608

合計18up!

技能スキル

【通常】

≪算数5≫≪土木5≫≪画家2≫≪歌唱1≫≪工作2≫≪掃除5≫≪聞き耳6≫≪演技5≫≪剣術3≫≪格闘2≫≪疾走4≫≪射撃2≫≪気配察知3≫≪気配遮断2≫≪鷹の目5≫≪魔力感知2≫≪暗視1≫≪腕力強化3≫≪脚力強化1≫new

【希少】

≪成長促進4≫≪蓄積2≫≪隠蔽5≫≪複数職業2≫≪器用貧乏4≫≪罠作成1≫≪闘気3≫≪魔力視1≫new

【耐性】

≪苦痛耐性5≫≪毒耐性2≫≪打撃耐性2≫≪魔法耐性1≫

【魔法技能】

≪風2→3≫≪火3≫≪水3≫≪土4≫

回復魔法2、無詠唱、魔力操作5、魔力放出5、生活魔法

【職業技能】

村人技能≪村人の決起≫

魔術師技能≪魔力爆発≫

剣士技能≪決死の一撃≫

練装師技能≪職業連擊≫≪練波連撃≫

【固有技能】

※≪開示≫≪メニュー≫≪ガチャ1→2≫

(【ガチャ2】レア度解放、アイテムガチャはレア度の高いアイテムが当たりやすくなる、ステータスガチャは上昇値が+3→+5)










今回、イルマが手に入れた技能やアイテム

技能

【通常技能】≪脚力強化1≫new

【希少技能】≪魔力視1≫new

アイテム

【希少】亜竜のコート※炎・氷、物理耐性上昇

【超】雷鳴剣ブリッツソード

※各能力値に+100、追加攻撃に雷ダメージ、技能≪能力強化≫、魔法≪ブリッツ≫使用可能

次回こそ平原へ!!

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― 新着の感想 ―
[一言] ステータスある世界でガチャ能力とか脳汁やばそう 主人公めちゃくちゃ楽しいだろうね
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