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異世界トラブル  作者: 海路希望
2章~森の異変編~
15/146

第12話(平原の魔物)

新しい魔物を登場と今回からイルマ達の戦う場所が変わりました。


異世界トラブル続きをどうぞ!




「そういえば、俺達ってレベルが5になってどれくらい強くなったんだ?」


「………そういえばそうね。ねぇ、イルマ。私達のステータスって、今どれくらいなの?」


「………【開示】で視て、今のステータスを教えて欲しい」


「そうだね。分かった。ちょっと待って…………【開示】発動……」



イルマ達は森の異変に対して一致団結し、今はとりあえず強くなることを決めて特訓に励むメラ達だったが、今自分達がレベルアップしてどれくらい強くなったかとイルマにステータスを視て教えて欲しいと言ってきた。


そのメラ達のお願いに分かったと了承したイルマは、自分含めてステータスを確認する為に自身の固有技能である、【開示】を発動する。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


名前 ダン

職業 闘士2→3

レベル 3→5

力強さ 75→80

体力 75→80

頑丈 90→100

敏捷 70→75

魔力 15→20


合計30up!

技能スキル

≪剣術2→3≫≪闘気1→2≫≪盾技1≫new


名前 メラ

職業 魔術師2→3

レベル 3→5

力強さ 40→45

体力 50→55

頑丈 40→45

敏捷 60→65

魔力 135→145

合計up!30

技能スキル

≪魔力消費減少2→3≫≪魔方陣作成1≫new

【魔法技能】

≪火2→3≫


名前 シーラ

職業 呪癒師2→3

レベル 3→5

力強さ 35→40

体力 65→70

頑丈 45→50

敏捷 45→50

魔力 100→110

合計up30

技能スキル

≪魔力回復2→3≫≪短剣術1≫new

【魔法技能】

≪水2→3≫


名前 イルマ

職業 練装師2→3 2nd≪魔術師3→4≫ 3rd≪剣士1→2≫

レベル 3→5

力強さ 115→135

体力 115→135

頑丈 115→135

敏捷 115→135

魔力 525→545

合計up100

技能スキル

≪鷹の目2→3≫≪器用貧乏2→3≫≪成長促進3→4≫≪闘気1≫new

【魔法技能】

≪土2→3≫≪風1→2≫≪火1→2≫≪水1→2≫

【固有技能】

≪ガチャ≫※sp30<ガチャポイント>獲得


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



上昇した数値の大きさは前と同じだが、ダンは新しく≪盾技≫の技能を手に入れており、メラは≪魔方陣作成≫の技能を手に入れ、シーラは≪短剣術≫の技能を手に入れていた。

後は幾つかの技能と、職業レベルが上がっていた。


──やっぱり………皆、固有技能保持者だけあって、転職後にレベルアップしていることを含めてもステータスの伸びが普通の人よりも凄いね。


固有技能【開示】でメラ達が普通の人よりも凄く上昇しているステータスを視たイルマ。自分がそんな幼馴染み(固有技能保持者)達よりもとんでもなくステータスが上昇している事実に、イルマは目を背けながらメラ達のステータスの上昇値に感心していた。


そして自分含め全員のステータスの確認したイルマは、皆にそのステータスを伝える。


イルマから自分達のステータスを聞いた皆は、上昇した自分のステータス値と新しく技能を得た事実と職業レベルが上がっていることに喜ぶ。


ちなみにイルマのステータスの異常な上昇値については、イルマは幼馴染み全員から教えたのに何もコメントを貰えずスルーされて少しいじけていた。(幼なじみはイルマのステータスや上昇率が異常なことは、レベルアップ以前に訓練していた時からなので気にしないことと決めていた。)



「よしゃー!これで目標のレベル5になった上に、新しく技能も手に入れて、俺達ちゃんと強くなっているぜぇっ!」


「そうね。とりあえず新しい技能について確かめないといけないけど……これで次にいけるわね」


「………うん。次はもっとレベルアップする為に此処よりも強い魔物や他の魔物が出てくる平原に行く?」


「………僕のステータスについてコメント無し………?」

──異常、僕のステータスが上昇値含めて異常なことは認めるけど、せめて誰でもいいから何か言って欲しい……。



自分のステータスが異常なことに自覚があるイルマは、せめて何か言って欲しい、と呟くが再びメラ達にスルーされる。


そんなイルマに笑うメラ達だったが、話を戻してこれからどうすると相談する。

そして皆で相談した結果、平原に向かうのは新しく習得した技能を確かめた後に行くことになる。


ダンの≪盾技≫、シーラの≪短剣術≫の技能はその名前通りの能力であり、技能の扱いに苦労する様子はなくて、ダンとシーラの2人は少し訓練したら大丈夫と答える。


新しく技能≪魔方陣作成≫を習得したメラだが、ちょっと試してみると言って、技能≪魔方陣作成≫を発動させる。



「技能≪魔方陣作成≫…………発動!」

(………これがこう?…こうね、……なるほど。)


「どう、メラ問題無さそう?」


イルマは技能≪魔方陣作成≫を発動させて、魔力を指に集めては黙っているメラに問題が無いかと尋ねる。


「…………うん。イルマ、技能発動には問題ないわ」


イルマに問題無いと返答したメラは、右手を前に突きだし、更に先程よりも魔力を籠める。するとメラの右手の前に魔方陣がゆっくりと描かれていく。


メラはその描かれていく魔方陣が完成した後、その魔法陣に向けて自分が使える魔法を放つ!


≪ウィンド・カッター≫ー風の刃ー


ヒューーッ!ブーーン!! ビューー!ズパッ!!


メラが放った魔法は魔法陣に吸い込まれた後、何時もより強力なメラの魔法が魔方陣から放たれる。


「……すげえーー。」


「………凄い」


「………うん。威力は強力だけど、威力が増幅された魔法が放たれるまで時間が掛かちゃうのは問題点ね」


「うん、まぁ、それでもこの威力なら仕方ないよメラ」


もうちょっと使いやすくならないかしら?と呟くメラに対し、威力を増幅された魔法を見たダンとシーラはそれだけ強力な技能なんだから仕方ないと答え、イルマも2人に意見に頷いては同意する。


……成る程。技能≪魔方陣作成≫は手動で魔法陣を描かき、その描かれた魔法陣に吸い込ました魔法の威力を増幅する技能か。魔法陣を描く所から始めないといけないから、だから技能を使いこなしても魔法陣を描く工程がある以上、多少早まることがあっても威力を増幅させた魔法を放つまで時間が掛かることは仕方ないか………。



技能≪魔方陣作成≫の効果を【開示】で視たイルマは、【開示】の効果で技能≪魔方陣作成≫の詳細を知り、メラに技能の特性的に増幅した魔法を放つまでに時間が掛かることは仕方ないが、訓練していけば多少は発動時間が早まることを伝える。


その話をイルマから聞いたメラはふ~んと言った後、なら今後鍛えていくわ、と自身の技能の問題点については今後の課題にし、技能を試すのは終了することにした。







今のメラ達のレベルとステータスなら、此処から場所を平原に移して、此処よりも強い平原の魔物と戦えると思う。

でも、今日はレベルアップするために魔物と戦って疲れもあることだし下見だけにして、本格的に平原で戦っていくのは後日にしよう………!



今の皆の実力なら次の段階に移っても大丈夫だと思ったイルマは、メラ達に今から平原に下見だけでも行かない?と声をかける。


そのイルマの提案にメラ達も賛成と言ってくる。


イルマはその返事を聞いた後、メラ達に今日はレベルアップしたことや森の異変の話で疲れてる様子だから無理は避ける為の下見だよ?何かあったら撤退だよ?っ、と念を押してから平原に向かうことになる。













◆◇◆◇



それからイルマ達は何も問題なくポルカ森と反対側に位置する平原に到着する。


平原に到着したイルマ達の視線には、草が生え放題になっており、その為身体の小さなイルマ達にはその草で視界が悪い状態になっていた。


「皆、視界が悪いから陣形を菱形にしようか。前方は索敵能力がある僕、後方は耐久力があるダンが、中央はメラとシーラで。」


イルマ

メラ シーラ

ダン


イルマはその視界の悪さから、陣形を菱形にした後、皆に物音にも注意するように促す。




「魔物がいたよ。」


イルマは技能で前方から平原にいる魔物を発見し、皆に魔物の存在を伝える。



「何の魔物だ?」


「何体いるの?」


「……」


「ちょっと待って!」

──固有技能【開示】、発動!!─


イルマは発見した魔物に【開示】を発動する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


《レッサーウルフ》

レベル5

技能…≪噛みつき強化≫≪嗅覚強化≫≪指令≫


《レッサーウルフ》

レベル4

技能…≪噛みつき強化≫≪嗅覚強化≫


《レッサーウルフ》

レベル4

技能…≪噛みつき強化≫≪嗅覚強化≫


《レッサーウルフ》から少し離れた位置にもう一体発見し、そちらも【開示】で確認する。


《ビッグラビット》

レベル4

技能…≪跳躍力≫≪重撃≫


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(この状態は、《レッサーウルフ》達が《ビッグラビット》を狙っているのか……ビッグラビットはレッサーウルフ達の存在にまだ気付いていなくて、レッサーウルフ達はビッグラビットを襲う為に慎重に気付かれないように近付いてる………)


イルマは発見した魔物達の状況を確認して、レッサーウルフ達がビッグラビットを狙っていることに気づく。



「(レッサーウルフ4匹がビッグラビットを狙っているみたいだ。今の処、僕らには気付いた様子はないみたいだから隠れて様子を見るよ)」


「(了解だぜ)」


「(了解よ)」


「(了解)」



そしてイルマは皆に小さな声で状況と一旦様子をみることを伝え、メラ達はそのイルマに指示に頷いてはそっと魔物達に気付かれないように様子を窺う。





──ガサッ


((((ッ動いた!!))))


レッサーウルフ達の動きに気付いたイルマ達。

レッサーウルフ達は、恐らくリーダーと思われる個体(指令技能持ち)以外はビッグラビットに敢えて気付かれる位置取りで近づいていく。


そしてリーダーと思われる個体は、ビッグラビットに気付かれないように迂回して近づいては動きを止めた。

イルマ達はその事に先程よりも意識を集中して様子を窺う。



(恐らくレッサーウルフ達のリーダー以外は囮!そしてビッグラビットが囮に気付いて囮に攻撃すればその後ろからリーダーであるレッサーウルフが挟み撃ちで襲い、もしビッグラビットが囮から逃げれば隠れているリーダーがビッグラビットの死角から襲うと、反撃に逃走のどちらに転んでも対応出来る作戦だ!)


イルマはレッサーウルフ達の動きから、レッサーウルフ達の狩りの仕方を読み取り、獲物からの反撃と逃走のどちらにも対応した狩り方だと感心する。


(群れでの狩り仕方だ!此処等では正面からじゃなく横から後ろからま気をつけて戦わないといけない)



「(やっぱり下見にきて正解だった)」


レッサーウルフ達の動きを見たイルマは、平原の魔物と戦っていく前に此処での魔物の戦い方を下見して正解だったと実感するイルマ。


その後イルマの読み通り、レッサーウルフの囮に気付いたビッグラビットは、囮から逃げては逃げた先に待ち構えていたレッサーウルフのリーダーの個体から襲われる。

そしてビッグラビットは、レッサーウルフのリーダーに噛みつかれては仕留められていた。



「(………今日はこの辺で帰るか)皆村に帰るよ」


「おう」


「そうね、そうしましょう」


「………今日は下見。無理しない」



元々下見なこともあり無理するつもりが無かったメラ達は、イルマがレッサーウルフ達の狩りが終了した後に村に帰るよと告げると、それに従って静かに狩りを終えたレッサーウルフ達に気付かれないように平原を立ち去るのだった。








しかし……



イルマ達は気付いてなかったが、イルマ達が平原を立ち去る瞬間、レッサーウルフのリーダーと思われる個体は先程までイルマ達がいた方向に向かって吼えるのだった。


「………ウゥウウウーー!!」


そう、レッサーウルフのリーダーは技能の≪嗅覚≫でイルマ達の存在に気付いていた。

しかし、レッサーウルフのリーダーは自分達が狩った獲物を食べることを優先し、イルマ達(新しい獲物)のことは渋々見逃すのであった。














・今回イルマが、成長した職業・技能、ステータス


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


能力値の上昇≪成長促進の性能向上によら上昇率も向上≫


【職業技能】

練装師2→3 魔術師3→4 剣士1→2

技能スキル

≪鷹の目2→3≫≪器用貧乏2→3≫≪成長促進3→4≫≪闘気1≫new

【魔法技能】

≪土2→3≫≪風1→2≫≪火1→2≫≪水1→2≫

初めて魔物のステータスも書いてみました。

魔物のステータスは簡単に書いた方がいいと思いこんな形になりました。

次回はまた新しい魔物も出してみたいと思ってます。


次回も出来次第投稿します。

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