第126話(魔物VS騎士団の戦い)
また、何時もように投稿が遅れました。
最近忙しくて中々投稿に割ける時間が取れず、それで投稿が遅れることが有りますが待って頂けると幸いです。
今回から王都防衛戦が本格的に始まりましたが、今回は新しい技能や魔法が出てきます。
───ガァアアアアアアァァァーー!!!!
遂に姿を見せた魔物の大群は、謎の女の声に従っては雄叫びを上げては王都や王都にいる人間に牙を向けた。
それに対し、
「───っち、遂に来たか!!
全騎士団長及び、騎士に兵士達!!
騎士団長総括であるこのガゼルが命じる!!
なんとしても我らの力で魔物を倒し、この王都やそこに住む人達を護れ!!」
《オオォォーーッ!!》
ガゼル総括が遂に来たかと舌打ちをした後、全ての騎士と兵士に対して魔物の大群を倒しては王都やそこに住む人達を護れっ、と命じた。
「共に戦うお前達もだ!
あの魔物の大群に恐れるな!
恐れるのは魔物の大群じゃない!
本当に恐れるのは魔物の大群に俺達が敗れて王都が襲われることだ!
それは自分の命だけじゃなく、この王都にいる家族に友人の命が失われることだ!
それを防ぐ為に、自分の命だけじゃなく家族、友人の命を護る、その為に恐れずその力を振るえ!!
───────そのことを理解したら恐れず、総員であの魔物の大群を倒せっ!!!!」
《オオオオオオオオオオォォォォォーー!!》
騎士と兵士以外の者達には、ガゼル総括は魔物の大群に対して恐れを抱いているを払拭させて戦うようにするため、士気を高める為に鼓舞する言葉を発す。
そのガゼル総括の発言を聞いた王都防衛の協力要請を受けた者達は、ガゼル総括の狙い通りに自分達の家族や友人、自分の命を護る為に恐れを払拭しては士気を高めて魔物の大群相手に雄叫びを上げて立ち向かって行った。
「イルマ、俺達もいくぞ!」
「うん。魔物に王都を襲わせない!」
そんな声と様子を見て聞いてたイルマとダンも、負けじと気合いを入れて魔物の大群に立ち向かっていく。
「幾ら魔物の数が多くても、私は負けないわ!」
「………別行動になってもやることは何時もと変わらない。私がやることは護ることと支援すること………!」
同じく別の場所にいるメラとシーラも気合いを入れて魔物の大群に立ち向かうのである。
《最前線》
─────《ガァアアアアアアーー!!》
ドドドドドドッ!!
「来たぞ、鋼鉄の騎士団!作戦通り我らは魔物の進行を止めるぞ!
──────総員、"守りの構え"!!」
「「「「はっ!!!」」」」
「─────総員、"防御系技能"発動ー!!」
「同じく、"防御魔法"発動ー!!」
防御系技能、《ダメージ減少》《衝撃緩和》《鉄壁》《反転》《耐性強化》《防御強化》………
防御魔法、《アイアン・シールド》《ウォーター・シールド》《ウィンド・シールド》《アイアン・ウォール》《アップ・ディフェンス》《ダウン・アタック》………
「──これが敵の攻撃や進行を防ぐ、
我ら鋼鉄の騎士団の最大の防御。
守りの構え!!!」
ドドドドドドーーガンッ!!
《ガアアアァァァッ!?》
魔物の大群との戦いの最前線を担当していた鋼鉄の騎士団は、鋼鉄の騎士団長であるドッチ騎士団長の指示に従っては鋼鉄の騎士団の特徴である護りの力を最大限に活かした型、防御系技能や防御系の魔法を1度に展開しては敵の攻撃や進行を防ぐ"守りの構え"で牙を向けてきた魔物の大群の進行を止めた。
「不浄聖鈴発動!!
結界魔法を張った。今のうちに怪我した人をこの中へ運んで。回復させる」
「っ!───分かった!おい、今の激突や魔物の攻撃で怪我した奴をこの中へ運べ!」
「り、了解!」
最前線へ配置されたシーラは、魔物の大群の進行を止めた際やその後の攻撃から怪我した騎士を安全に回復させる為に固有技能である《不浄聖鈴》を発動しては結界を張り、その中へ怪我に運ばせて回復魔法で治療していく。
「中級回復魔法、"大治癒"!!」
「ぐっ………す、すまない」
「た、助かる」
「別に問題ない。これが私の役割。その代わり、怪我を治療出来たらまた戦線に復帰するの。別の怪我人が来るから私はそっちを治療する」
「分かった。怪我が治癒したら魔物の相手は任せろ」
「俺もだ。それと仲間の治療は任せる。魔物に治療の邪魔をさせない」
「う……」コク
「スマン!次の怪我人を頼む!」
「直ぐ行く」
そうして怪我人の怪我を治癒させたシーラは、次の運ばれてきた怪我人の治療を結界魔法で作り出した安全地帯の中で治療していく。
《戦線2列目》
「!今だ!鋼鉄の騎士団が魔物の進行を止めた今が攻撃のチャンスだ!」
「「「了解!!」」」
「この紅蓮の騎士団が、魔物を倒し王都を護るぞ!!!」
「「「おおっ!!!」」」
──技能《攻撃力強化》《ダメージ上昇》《闘気》《魔刃》《武器強化》《身体強化》《循環術》………発動!!
戦線の2列目である紅蓮の騎士団は、鋼鉄の騎士団が魔物の大群の進行を止めて攻撃のチャンスを逃さず、攻撃系の技能を発動させては魔物に強烈な攻撃を加えていく。
「おおっ!凄えな、紅蓮の騎士団。……よし、俺達もいくぞイルマ!」
「(確かに凄い攻撃だ)………うん、ダン。僕らも行こう!
(この攻撃で魔物の数を削ることで後の戦いに影響する。──────────────────だから戦いの序盤だけど)最初から飛ばすよ……!!」
「おうよ!なら、メラの代わりに俺に向かって魔法を頼む!!」
「分かった!でもダン、僕はメラみたいに《魔力付加》の技能が無いけど大丈夫?」
「大丈夫だ!それは何とかする!」
「大丈夫なんだね?了解、ならいくよ」
イルマの最初から飛ばす発言に、ダンはその為にもイルマにメラの代わりに魔法を頼む。
──風魔法、風の弾丸!
「闘気剣!───風の弾丸と………………合体!!」
「よし、なら僕も!
──村人技能、≪村人の決起≫で一時的に能力値の強化し、続いて魔道師技能の≪魔力炸裂≫で魔力をブーストさせ、からの剣術士技能の≪決死の連激≫で攻撃力の大幅の強化。
最後に練装術師技能≪職業強化術≫で自身の複数ある職業の力を高める!」
───喰らえ、≪風の闘魔剣≫!!
──いっけぇー、≪練波連撃ソウルバースト≫!!
イルマとダンの2人は、戦いの序盤だが後のことを考えては魔物の数を削れるだけ削る為に、ダンはイルマの協力の下風の闘魔剣を発動し、イルマは得意の練波連撃を発動して放った。
イルマとダンの必殺技は、紅蓮の騎士団達の強烈な攻撃に勝らず劣らずの威力を見せては魔物を倒していった。
《水仙の騎士団》
「よし、私達水仙の騎士団は予定通りに紅蓮の騎士団が攻撃を続けれるよう援護しろ!」
「「「はっ!!」」」
「優れた技量が売りな私達水仙騎士団が、こんな時にミスするなんて許されんぞ?もし、ミスするような者がいたら後で罰を与えるぞ!!」
「「「問題有りません!!ミスなんてしません!!」」」
「当然だ!!」
水仙の騎士団長であるセラ騎士団長のミスを許さない号令の下、水仙の騎士団の騎士達は紅蓮の騎士団の援護に入っていく。
《魔道の騎士団》
「───やるわね、あの2人。紅蓮の騎士団の攻撃力にも負けてないわ。これは騎士としても、私達も負けてられないわ。───────────────さぁ、行くわよ魔道の騎士団!!」
「「「「はっ!!」」」」
──各員、武器に属性の魔力を付加せよ!
──《《《了解!》》》
《フレイム》《ウォーター》《ウィンド》《アース》"ウェポン"!!
その魔道の騎士団長の言葉に魔道の騎士団達は強く答え、各自所持していた武器に得意な属性に変換した魔力を纏わせた。
そして、魔道の騎士団の騎士達はその各属性に変換した魔力を纏わせた武器で強化した魔法を魔物を倒す為に魔法を放っていく。
「火魔法、フレイム・バースト!火魔法、フレイム・クロー!火魔法、フレイム・ウェーブ!火魔法、フレイム・ダイボール!」
「水魔法、ウォーター・カッター!水魔法、ウォーター・スパイク!水魔法、ウォーター・ブロー!水魔法、ウォーター・フォール!」
「風魔法、ウィンド・ショック!風魔法、ウィンド・ブレス!風魔法、ウィンド・ストロング!風魔法、ウィンド・ファング!」
「土魔法、アース・ハンマー!土魔法、アース・ペェブル!土魔法、アース・クラック!土魔法、アース・ゴーレム!」
魔道の騎士団が放つ強力な魔法は、属性魔力を纏わせた武器によって増幅されて魔物に放たれた。魔物の大群は、その魔道の騎士団の魔法により多くの数を減らしていく。
「(アレが魔道の騎士団の魔法強化術。私の技能《魔方陣作成》と同じく属性魔法限定だけど、技術で魔法を強化させる技。流石騎士だわ。高等技を持ってる。私も強くなるならアレも覚えないと)………それに」
「聖属性魔法《シャイニング・レイン》×暗黒魔法ダーク・レイン
──────疑似・融合魔法、カオス・ストーム!!」
「流石魔道の騎士団長。脱帽だわ、カガリ先輩から原理を聞いただけで実戦で直ぐに使えるなんて。それも使い手が殆どいない聖属性魔法と暗黒魔法の両方を扱う処かその両方で疑似融合魔法を発動させるなんてね」
魔道の騎士団達の高等技術に感心していたメラの視線の先には、カガリから原理を聞いただけで使い手が殆どいない聖属性魔法と暗黒魔法を使って、その両方の性質を合わせた"混沌の嵐"という疑似融合魔法を使いこなすメル騎士団長の姿があった。
そのメル騎士団長の姿を見たメラは騎士団長という凄さを実感した。
そして負けじと自分も疑似融合魔法を発動させては技能《魔方陣作成》等で魔法の威力を増幅させた上で魔物にぶつけていく。
「………本当に原理を聞いただけで出来るなんてな。それにメラもとんでもない魔法を使うし、魔法の天才と言われたアタシの立場がないな」
そんなメル騎士団長とメラの姿を見ていたカガリは、2人の魔法の才能に苦笑を浮かべながらも、自身もその優れた魔法の才で強力な魔法や本家本元である疑似融合魔法を発動させて魔物を倒していった。
《疾風の騎士団》
「いや~、思ったよりも順調~。これなら王都の防衛は問題なさそうだね~」
「ケイン騎士団長、油断は禁物です!」
「分かってるよ~マズン副騎士団長~。油断してないよ~。只~安心してただけだよ~」
「………それなら良いのですが……」
疾風の騎士団の騎士団長、ケイン騎士団長の戦況の様子を見ては油断と取れる発言に対し、疾風の騎士団のマズン副騎士団長が苦言してはケイン騎士団長に油断は禁物と告げるが、ケイン騎士団長は油断してないと答える。
「(本当だろうか?ケイン騎士団長の口調があんなんだから分かりづらいだよっ!)」
しかし、ケイン騎士団長のその発言はその口調によりマズン副騎士団長に疑われるのであった。
「本当だよ~、それと~僕らも皆が数の暴力を受けないように~戦場を何時ものように駆け抜けようか~」
「………了解です(そうだ、ケイン騎士団長の分かりにくい口調は置いといて俺達は何時も通りに戦場を駆け抜けるだけだ!)」
そんな自分の騎士団の副騎士団長に自身の発言を疑われていることを、気付いていないのか気付いているのかそれさえも分かりづらい様子でケイン騎士団長はいつもと同じ指示を出しては戦場を駆け抜け抜けて行くのであった。
《漆黒の騎士団》
「(今の処、問題ないな)………そっちじゃない。今はあっちの方に回れと民間協力者達と騎士見習いに指示しろ。後、民間協力者達と騎士見習い達の援護に何人か着いていけ」
「了解です」
戦線の後方側を担当していた漆黒の騎士団は、漆黒の騎士団長であるルディ騎士団長の指示の下、漆黒の騎士団に騎士見習いとそれに加えて民間協力者達の働きによって、魔物の大群が王都防衛戦力を包囲する形にならないように魔物の動きを制御していた。
「それでいい。このままの状態を維持しろ」
「はっ!」
こうして開始された魔物の大群との戦いだが、奮闘する騎士や兵士、王都防衛の協力要請を受けた者達の存在のお陰で、王都防衛は今の所大きな怪我人や死者を出さずに成功していた。
だが、
「あらあら、折角集めた魔物の大群が騎士達やそれ以外の人間にも大きなダメージを与えることなく殺られていくわね………
それなら、
出し惜しみせずに竜種であるワイバーンや集めた魔物の中でも強力な魔物を前に出していかないとね」
────フフフ、この魔物達の前に、何人の人間が死ぬかしら?
その戦いの様子を後方で見物するかのように眺めていた謎の女は、次の手として竜種であるワイバーンや集めた魔物の中でも強力な魔物を繰り出してきた。
そして謎の女は、嗤い声と共に今度は人間が何人死ぬのかと告げては、ワイバーンと強力な魔物達は人間の前に姿を露にして牙を向けるのであった。
戦いの始めに、ダンが自分で発動出来る闘魔剣である闘魔砲剣を使わなかったのは、闘魔砲剣が遠距離技だったから。
同じくイルマが闘魔融合を使わなかったのも同じ理由。
次回、ワイバーンや強力な魔物が登場!