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異世界トラブル  作者: 海路希望
5章~王都編~
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第97話(大会の始まり戦い"バトルロワイヤル")

活動報告でお知らせしていた通り現在プライベートでバタバタしていて、今までの話の修正や追加さえロクに出来ていませんが何とか最新話を書けたので投稿しました。






「「ルールは殺し以外なら何でもアリだ!分かったか!!じゃあ早速バトルロワイヤル始めだぁーー!!」」


「「「「「ッ!!!」」」」」


ーーガッキーーンッ!!ーーーー


ッ!!─────────────────ワァーーー!ワァーーー!ワァーーー!



大会のバトルロワイヤル開始を実況者の合図で始まり、大会参加者達はその合図と同時に剣術や魔法を放ち、闘技場内では大会参加者達の攻撃が飛び交う状態になる。


流石自分の腕に自信があるだけあってその剣術や攻撃魔法の威力は凄まじく、広い闘技場内でもあっても大会の王や観客がいる観客席まで被害が及びそうな程だが対策はしっかりしており、王や観客が安全に大会を鑑賞出来るよう闘技場の舞台周りには王国の魔道師部隊が張った結界あり、闘技場の舞台はその結界に覆われていることで王や観客達は安心して大会の参加者達の戦いを鑑賞していた。




「バトルロワイヤル!!なら、弱い者から狙われるのが当たり前な話、この大会に子供ながら参加したことに後悔するだなッ!!」


「そうだぜ!大人の大会に子供が参加なんかしてるんじゃねぇぞ!!」


「「お前達は此処で終わりだーー!!」」



イルマ達はバトルロワイヤルが始まって直ぐに他の大勢の大会参加者達から子供ながらこの大会に参加していることに腹をたてられていたこともあって狙われる。


しかし、



「だな、だけどこの大会で勝つなら他にも気を配らないといけないぜ?」

──ガキ共を狙うあまり隙だらけだぜ?


イルマ達を狙う参加者の隙を突く他の参加者。


「チッ!?邪魔するんじゃねぇよ!!」


「邪魔?これはバトルロワイヤルだぜ?隙を見せてるお前らが悪いんだよ」


「クソがッ!!」




このようにバトルロワイヤルだけあってイルマ達のことを狙う者達はそれ以外の者達からもその隙を狙われることになる。


他にも自分との相性が良い相手や近くにいる者と争う者、バトルロワイヤルは始まって早々に

イルマ達(子供達)を狙う参加者VSその参加者達の隙を狙う参加者VS自分達を狙う参加者達の攻撃を防ぐイルマ達&自分に相性が良い者や近くにいる者と争う者達と構図が別れては戦いを繰り広げていたのである。


そして子供で大会に参加していることで大勢の大会参加者達から狙われていたイルマ達というと、



「………皆、大丈夫だね?(大会が始まれば僕達が狙われるのは控え室の様子から想像出来たことだけど………これぐらいなら問題なく対処出来るね)」

───キンッ!キンッ!キンッ!


「へぇッ!この程度の攻撃なんてどうってことないぜ!!」──フンッ!!武器に乗せる力も速さも手数も全然足りてねぇぞ!!


「──そうね!こんな軽い物理攻撃や攻撃魔法位どうってことないわ!!」

───ほら、その程度の攻撃で終わりならそろそろ反撃するわよ!!


「………氷魔法、≪アイス・ウォール(氷の壁)≫!!

私の守りはこんな数でも崩せない……………!! 」

───私の、私達の守りを崩すには、まだまだ数も力も足りない……!!



他の参加者達から狙われているイルマ達だったが、イルマは勿論だがメラ達もその攻撃をバトルロワイヤル関係なく仲間達と協力して防ぐことで喰らうことなく、なんなら大勢に囲まれての攻撃を力に余裕を残しながら防いでいた。



そんな自分達の攻撃を余裕を残して対処しているイルマ達に狙っていた者達は、



「な、なんだとッ!?俺、俺達の攻撃を難なく防ぎやがるッ!?」


「う、嘘だろ!?」


「が、ガキの癖に生意気な……ッ!!」


「…………(コイツら子供の癖にとんでもない力を持っていやがる。これは予想外の展開だな……)」


自分達が囲んだ上に大勢で攻撃を加えているにも関わらず難なく防ぐイルマ達(子供達)に信じられない物を見たような顔を浮かべては驚きやショック、怒りや警戒心を抱くのである。



「(……やるね皆。力も余裕があって問題なさそうだね)皆が他の参加者達に狙われていても問題が無いのなら僕は……ッ!」



イルマはメラ達が他の大会参加者達に狙われ、その攻撃を問題なく防いだ上に余裕を残している様子を自分も攻撃を防ぎながら横目で確認し、皆の状態に問題が無いことを確認出来たことで自分は反撃に打って出ることにした。



「────────火魔法≪フレイム・レイン(炎の雨)≫、水魔法≪ウォーター・ジェット(水の噴流)≫、風魔法≪ウィンド・ダイガスト(風の大突風)≫、土魔法≪ストーン・(岩の)ロックフォール(落石)≫、木魔法≪ウッド・スパイク(木の釘)≫、氷魔法≪アイス・プレス(氷の圧力)≫………魔法多重発動!!」



イルマは自分が使える属性魔法全てを多重発動して反撃に出る。イルマが自分が使える属性魔法を多重に発動して自分達を狙う周りにいる大会参加者達に相性が良い魔法をぶつける。そのことでイルマの魔法による反撃は相手に大きなダメージを与える。


そして、イルマの反撃によって自分達への攻撃の波が弱くなったことでメラ達もイルマに続いて反撃に打って出る。



「おっ!イルマのお陰で攻撃の波が弱くなったぜ!なら俺もイルマに続いて反撃に出るぜ!!」

─── 【職業技能】


剣闘士技能≪闘気解放≫発動!!喰らえ!闘砲!!


「私もやり返して上げるわ……!!」

──【職業技能】


魔道師技能≪魔力炸裂≫発動!!喰らいなさい!魔法同時発動!≪フレイム・バースト(火の爆裂)≫!!≪ウィンド・ダイガスト(風の大突風)≫!!


「………皆が攻撃するなら私はそのサポートをする……!!」

──【職業技能】


呪癒聖師技能≪祝福結界領域≫発動!!

………からの水魔法、≪バブル・シャワー(泡の撹乱)≫!!


メラ達がイルマに続いて職業技能を発動して強力な攻撃を放つ等、反撃に打って出たことによってイルマ達のことを狙っていた者達は次々にその反撃を喰らい倒れていく。


「─────チッ、何人かは俺達の攻撃を避けやがった!」


しかし中には自分の攻撃を余裕を残して対処するイルマ達のことを警戒して距離を取っていた者等はそのイルマ達の反撃から免れて助かった者もいた。



そしてイルマ達が反撃に打って出て、子供だからといって侮りを抱いていた大勢の者達が倒れたことで大会に参加している者達や大会を鑑賞している観客達はイルマ達の力を認める。それは大会をイルマ達の力を確認しに観に来ていた大臣もが認めるのかというと、



「………ふむ、ガネック伯爵。あの子達が子供にしてはとんでもない力を持っていることは認める。しかしじゃ、あれだけではとてもスライムロード(Aランクの魔物)をあの子達が倒したとはまだまだ認める訳にはいかないぞ?「………大臣はこれを見ても、まだあの子達がスライムロードを倒したとは認められないのですかな?あれだけ大勢の参加者達からの攻撃を囲まれていながらも余裕を残して防ぎ、その上反撃で蹴散らしたのですけど……ね?」………大会は始まったばかりじゃ、あの子達には大会を盛り上げる為にもスライムロード(Aランクの魔物)を倒した力をを見せて貰う為にもまだまだ戦ってもらわねば困る……」

──それにまだまだ本気では無いのじゃろ?───なら、あの子達の力をもっと見せて貰う必要があるのじゃ。最低でも君の報告で知った力ぐらい見せて貰えねば疑惑は解けないと思ってもらって結構じゃ。


「…………それでしたらこの大会中にお見せすることは出来るかと思いますよ……。何せ、今回の大会には()()()()が参加してるのですから……」チラッ



大臣とガネック伯爵は視線を闘技場の舞台にいるある人物に向ける。



「…………確かに()がこの大会に参加しているなら、彼とあの子達が戦えばあの子達の力をもっと確認出来る上にあの子達の底力を見ることは可能じゃろう。しかし、問題はあの子達が彼とこの大会中にまともに戦うことになるかじゃ。」



そういう大臣とガネック伯爵の視線の先には、自分の周りにいる大会参加者達からの攻撃を難なく受け流しては返り討ちにするある男の姿があった。









◇◆◇◆


バトルロワイヤルが始まって約半刻が過ぎた頃………



「───────そこまで!!バトルロワイヤル終了ーーッ!!!」



闘技場の舞台で他の大会参加者達とバトルロワイヤルを繰り広げていた大会参加者達。そこへ大会実況者のバトルロワイヤル終了の合図の声が大きく響く。


大会実況者のバトルロワイヤル終了の合図の声と共に大会参加者達は戦いを繰り広げていた手を止める。



「バトルロワイヤル終了だ者共!!今、この闘技場の舞台の上で自分の足で立てている者達が生き残りだ!!生き残りは次の戦いに備えて控え室に下がれ!──戦いに敗れた者共、安心しな?大会関係者の回復魔法の使い手に傷ついた身体を癒して貰えるぞ?だから戦いに敗れたお前らは此処でリタイアだ!!」



バトルロワイヤルで他の大会参加者達によって闘技場の舞台の地面に身体を横にしている者、気絶している者、受けたダメージによって立ち上がれない者等バトルロワイヤルで敗れた者達は大会関係者達の手によって回復魔法を受けたりタンカで運び出されていく。


そして、


「………ふぅ~、やっとバトルロワイヤル終了か……」


「ちょっと疲れたわね……」


「アイツら、俺達には負けたくないって言って、最後まで諦めずに数で攻めてきやがって………」


「…………しつこかった」



無事にバトルロワイヤルに勝ち残ったイルマ達。

イルマ達はバトルロワイヤルに敗れた者達、自分達を狙い勝てないまでも諦めずに最後まで数で攻めてきた者達の姿を見ながらバトルロワイヤルがやっと終わったこと一息吐く。


そしてイルマ達と他のバトルロワイヤルを勝ち残った大会参加者達は次の戦いに備えて控え室に下がり身体を休めるのであった。


「(やっぱりあの人もバトルロワイヤルに勝ち残ったな。………流石にあのバトルロワイヤルであの数の参加者達と戦っている間、あの人の戦う様子を見ることは出来なかった。大臣の疑惑を晴らす意味でも大会に活躍するためにも、僕らがあの人と戦うことになるまでの間に一度あの人の戦う姿を見たいのだけど……チャンスあるかな?)」



イルマは控え室に戻っていく中イルマの視線は、自分達が注意人物と注目していて大臣やガネック伯爵も話していた実力者として有名なある人物、軽装の皮の鎧を纏い、背中には弓と剣を背負い、金髪の男を見ていたのであった。

次話以降にこの人物の詳細は出るのか?

異世界トラブルの続きをどうぞお楽しみに~!


※遅い投稿スピードですが御待ちを~

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