第96話(大会の開催!)
まだ話を修正、追加終了してないのですが、続きをお待ちになってくれているので第96話を投稿しました。
修正、追加は引き続きしていくので、次回投稿も遅れますがどうかご勘弁下さい。
では、異世界トラブルの続きをどうぞ!
ガネック伯爵がスライムロードの一件を王城にて報告すると、そのとんでもない報告内容に王や大臣にその場で報告を聞いた者達はその報告内容に疑惑を覚える。その結果、イルマ達はその疑惑を解消する為にも今度王都内にある闘技場で開かれる大会に半ば強制的に参加することになり、イルマは仲間であるメラ達とガネック伯爵から大会について詳しい情報を聞いては大会に備えるのであった。
そしてイルマ達は大会が開催される迄の間は、ガネック伯爵から王都にある宿に宿泊することで大会開催日まで王都に滞在し、その費用はガネック伯爵からの援助で宿泊していた。
(此方の都合で王都に滞在、大会への参加のお詫びとのこと)
その期間イルマ達は大会に向けて情報収集や訓練を行う時間に充て、大会開催に備えていた。
そして遂に大会が開催される日を迎える。
「(王都には城以外にもこんな大きくて広い建物が有るのかよ…………)イルマ!此処の建物スゲェーー大きくて広い所だけど、俺達が参加する大会会場の闘技場で合ってるか~?」
「そうだよダン。此処が大会が開かれる闘技場で合っているよ。大会が開かれる闘技場の場所についてはガネック伯爵にしっかり何度も確認しているから間違いないよ」
(おおっ!遠くから見ても大きい建物だと思っていたけど、近くから見たらこんなにも大きいのか…………前世の昔に存在していた闘技場もこんなにも大きくて広かったのかな?それとも異世界の闘技場だからこんなにも大きいのかな?)
ダンは大会が開かれる闘技場があまりにも大きくて広く、建物を見上げては落ち着きなく闘技場の辺りを見渡していた。
そしてこんな巨大な建物が大会会場である闘技場で合っているかイルマに確認し、イルマも闘技場の建物の大きさや広さに感心しながらもダンに会場を間違っていないことを伝える。
『イルマさんとダンさん、急いで下さ~~い!!』
「ほらアンタ達、急がないとあまり大会参加の受付時間終了まで時間が残っていないわよ?」
「………余計なトラブルを避ける為に参加受付終了時間ギリギリに行くことにしたのだから………急ぐ!」
「「ごめん!今行く(わ)!!」」
イルマ達は自分達が子供であることから、大会に参加しようとした際に絡まれることが有るかもしれないと思い、トラブルを出来る限り回避する為に大会参加受付終了間際に来ていた。
なのにイルマとダンが闘技場の中に中々入らず喋っているのでメラ達が2人を早くと急かす。
メラ達に急かされたイルマとダンは、トラブルを回避する為に参加受付終了時間ギリギリに来たが大会参加の受付時間に間に合わず大会参加が出来ないことになるのはもっと不味いと急いで闘技場の中に入っていくのであった。
「すみません。僕達4人ともこの大会参加するので登録をお願いします」
「「「お願いします(頼むぜ)!」」」
「え………えっ!ち、ちょっと、貴方達がこの大会に参加するの!?しかも全員!?」
イルマ達が大会に参加することを大会の参加を受付している職員に伝えると受付職員はまさか子供がこんな大会に参加すると言ってきたことに驚く。
しかしイルマ達の発言に驚いた受付の職員だったが、イルマ達に子供が遊びで参加出来る大会じゃないことやとても参加を認める訳にはいかないと告げる。
「あーーあっ!これがあった!受付のお姉さん。これを、この大会参加要請状があれば問題ありませんよね?」
「えっ!大会参加要請状!?え、え、えーー!?」
「ち、ちょっと、ちょっと待ってくださーーい!?」っと大会参加の受付をしていた職員はイルマ達の言葉に動揺する。
しかし、受付の職員が動揺するのは仕方ないことだろう。誰がどう見ても子供であるイルマ達4人が国中から腕に自身がある猛者達が集まる大会に参加しようと、しかも大会参加要請状(大会関係者が大会を盛り上げる為に、実力者やイルマ達みたいな訳有りの人間を大会に参加させる為に要請した物)を持っているのだから余計に動揺するだろう。
そしてそのことに動揺していた大会受付の女性職員だったが、イルマ達が子供がこの国中から猛者が集まる大会に参加をすることに渋っていたが、結局イルマ達が持っていた大会参加要請状をが決め手になりイルマ達の大会参加の登録を受理するのであった。
大会参加を無事登録受理されたイルマ達。
イルマ達は大会参加を無事登録受理されたことにホッとするのである。
何故なら、イルマ達は大臣等から疑惑を持たれてその疑惑を解消する意味でも大会に参加して活躍しないといけないのに、その大会に参加することが出来ないことになるなんて事態になればとんでもないことになるところであったからだ。
実際、大臣等から疑惑を持たれているイルマ達がもし大会に参加しない、出来ないことになれば、大臣等からしてみればイルマ達が嘘がバレることが怖くて逃げたと思われるのは間違いない。それに大会参加の登録が受理されなかった場合でも問題だ。
その場合先程の受付の女性職員がイルマ達が要請状を持っているのに大会参加を受理しなかったことで、そのことで受付の女性職員が上から咎められては処罰を受ける所であった。
その為イルマ達は、大会参加の登録の際トラブルに巻き込まれることなく大会参加を無事に終えてホッとしていたのである。(もっとも受付の女性職員はそんなことも知らず、何故あんな子供がお偉いさんが大会を盛り上げる為に渡す要請状を持っていたことに首を傾げて疑問に思っていた)
そんな大会活躍迄の第一関門を乗り越えたイルマ達は大会職員の案内で、大会が開催される迄参加者が待機する場所に向かうのである。
そして大会職員に案内された待機室に着いたイルマ達。
そこにはイルマ達みたいな子供の参加者はおらず、皆端から見ても強そうな猛者達が大会が始まるのはまだかまだかと待っていた。
その為、イルマ達子供が大会参加者として待機室に入って来た時には他の大会参加達があん?何だアイツらは?と視線が集まる。最初は迷子の子供かと思ったが、大会職員がイルマ達を案内して連れてきたこともあり「まさか大会参加者だと?」「いや、大会参加に明確な年齢制限とかはなかったがまさか………」っとイルマ達が大会に参加することに驚き、その後「ふざけるなよ?あんな子供を参加させるなんて大会関係者は俺達を舐めているのか!?」と怒りを覚えてはイルマ達を睨むのである。
そんな大会参加者達からの怒りの視線が自分達に集まったことにイルマ達はというと、
「(………やっぱりそうなるよね………自身の腕に自身があって大会でその力を証明や偉い人に見せる為に集まったのに、そんな所に子供が参加したら舐めているのかと怒りを覚えるよなやっぱり………でも、僕達はこんな視線や敵意に怯えている場合じゃないから悪いけど貴方達には負けない………!!)」
「(おおっ!皆俺達のことを睨んでる睨んでるぜ!これなら俺達と戦うことになれば子供だからといって手加減なんてしてこないだろぜ!)」
「(此方こそ子供だからといって舐めないで欲しいわ!私達も遊びでこの大会に参加した訳じゃないのよ!)」
「(………敵意が私達に集中している…………上等………!!)」
『(ヒィィィィ!?大会参加者さん達の敵意がイルマさん達に集まっている!?怖いです!で、でも………!イルマさん達はこんな視線に負けず気合いが入って頼もしいです!!フレーッ!フレーッ!イ・ル・マ・さ・ん・達……!!)』
イルマ達は大会参加者達からの敵意の視線に負けて怯えることなく(ミルンは怯えながらもイルマ達を応援の掛け声を上げる)逆に闘志を燃やしていた。
「(今の間に大会参加者達のステータスを確認しとくか。………固有技能【開示2】発動!!……………う~~ん、国中から集まった猛者って話だけど、大会参加に特に制限があった訳じゃなかったせいかそこまでのステータスじゃない人もいるぞ?でも、大体がレベル30~50位で、中にはレベル60手前の人もいるけど、能力値で比較すればレベルが低い僕達の方が能力値で勝っているな……………ッ!あの人ッ!?レベル68!?それに能力値も僕よりかは低いけどメラ達よりも高いっ!?それにあの技能は────あの人、間違いなくこの集まっている大会参加者の中で最大の強敵だ……)」
イルマは大会が開催されるのを待っている間に大会参加者達のステータスを自身の固有技能【開示2】で視ていた。
その【開示2】でステータスを視た結果、大会参加の制限が特に無かったせいか大体の参加者達はレベルが30~50位で、一部の人にレベルでは負けていたが能力値だと勝っていると安心していたが、そんな時1人の人物のステータスがイルマの目に映る。その者のレベルは何と集まっている参加者達の中で一番高い68レベルで、しかも能力値がメラ達よりも高いことが視えた。しかも、その者の技能にはある技能が有ることがイルマの固有技能【開示2】には映し出されていた。
イルマはその人物に自身よりもステータスが低いが油断出来ないと警戒心を抱き、メラ達にも固有技能【開示2】の結果をコソっと教えて警戒するよう注意を呼び掛ける。
そのことをイルマから聞いたメラ達はイルマ同様に自分達よりもステータスが上なことと、その人物のある技能のことあって他の大会参加者達の誰よりも警戒心を抱くのであった。
そんな時、どうやら大会開催の時間になったようで大会職員が大会参加者達に会場迄着いて来るようにと伝えては歩き出していく。
大会参加者達はイルマ達のことを敵意を向けながらも、大会が始まることもあり大会職員に案内に従い会場へ歩き出す。ただ、その際他の大会参加者達のことを警戒してかある程度距離を離して歩く。
イルマ達も同じく会場迄案内に従って歩いて行き、大会参加者達はそれから程なくして大会会場に到着する。
「「えーー、会場に集まりの皆様、長らく御待たせしました!これより王都にあるこの闘技場より"十闘士選定武闘"大会を只今より開催します!!」」
ワァーーー!ワァーーー!
「では、大会開催の挨拶をこのホープ王国の国王であられるガイン国王様より御言葉を頂くこととなっています!!皆様静粛に静粛に!」
シーーーーーーーーン
「ゴホッン!あ──────我が国の国民よ。我はこのホープ王国の国王であるガインである。これよりこの王都にあるこの闘技場にて我が国中から集まった腕に自信がある者達である猛者共がその力を存分に見せる所を我と共に見ようではないか!」
ワァーーー!ワァーーー!ワァーーー!
「そして、腕に自信があるとこの大会に参加した者達よ。これより開かれるこの大会にその力を存分に発揮して活躍して我々を楽しませて欲しい。その褒美にこの大会の上位10名迄を望めば我が国の騎士として迎えることを此処に宣言しよう!」
ワァーーー!ワァーーー!ワァーーー!ワァーーー!
「おい!マジかよ!」
「騎士になれる!?」
「絶対に活躍してやるっ!」
まさかのガイン国王が大会開催の挨拶で爆弾発言をしたことで、大会の会場にいる観客や大会参加者達はその事実に興奮して騒ぎ出す。
「「静粛に!静粛に!ガイン国王の挨拶はまだ終わってはいないぞ!!」」
シーーン
実況担当の静粛にの言葉に、先程のガイン国王の爆弾発言で騒いでいた大会会場に集まった者達は口を閉ざす。
「ゴホッン!────我の先程の言葉はさておき、ではこれより"十闘士選定"大会の開催を此処に宣言する!!」
ワアァーーー!ワアァーーー!ワアァーーー!
ガイン国王が"十闘士選定"大会の開催を宣言したことで会場にいる観客は再び歓声の声を上げる。
「「ガイン国王、開催の挨拶ありがとうございます!では、十闘士選定大会を開始する!────────────────────大会参加者達は会場に一杯に距離を取って広がりやがれ!!」」
実況担当はガイン国王に開催の挨拶をしてもらったことをお礼を伝えた後に大会を開始すると大声で叫び、その後大会参加者達に大会の会場に広がるように告げる。
大会参加者達やイルマ達はどんなことをさせられるのか分からないが実況担当のその言葉に従い、会場に自分達の仲間達と固まりながらも他の参加者と距離を取って広がっていく。
そして他の参加者達を警戒しながらも実況担当の言葉を待つ参加者達。
「「では、数多く参加してくれたこともあって現在大会参加者達の数は大体100名程いる。それをいちいちトーナメントしていたら日が暮れちまう!なので!最初は参加者の人数が約半分迄減るまでバトルロワイヤルを開始する!!」」
「「「ッバトルロワイヤル!!??」」」
オォーーー!オォーーーオオォーーー!!!
「「敗北者を決めるのは簡単だ!此方が参加者が半分程まで減らせたと判断し、そのタイミングでならすゴングが鳴る時までこの会場で立てていなかった者達が敗北者だ!」」
「「「「ッ!!!」」」」
「「ルールは殺し以外なら何でもアリだ!分かったか!!じゃあ早速バトルロワイヤル始めだ!!」」
次回、バトルロワイヤルと次の大会内容が描かれます!