第94話(それぞれの成長・王都到着)
お待たせしました。
今回は以前言っていた通りイルマ達のステータスについてと、王都に到着、王都の光景についての話になります。
では、異世界トラブルの続きをどうぞ!
────ガタガタッ、ガタガタッ────
「………ゆっくりだな。これじゃ何時王都に辿り着くんだよ?」
「ダン、馬車で移動しているのは私達だけじゃあないんだから仕方ないじゃない」
「それは分かってんだけどな、だけどよ………こんなにも暇が続いていたら愚痴1つ位言いたくなるぜ?」
「そ、それはそうだけど………」
「まぁ暇なのは事実だね」
「そのことには同意」 『私もです~~』
イルマ達はホープ王国の王都にガネック伯爵と共に向かう為、ガネック伯爵が用意した馬車に乗りチユルの町からホープ王国の王都へ何日も掛けて向かっていた。
勿論、貴族であるガネック伯爵が乗る馬車と雇われの身であるイルマ達が乗る馬車は違う馬車な為、又ガネック伯爵の護衛や世話をする使用人達もいることから王都行きの馬車の数は複数台あり、大人数が集まっては固まって移動していた。
その関係で王都へ向かうスピードは遅く、王都に辿り着く時間が掛かりイルマ達は暇していた。
しかもイルマ達は、その道中で護衛の方がいることでガネック伯爵の護衛をすることもなく、そして使用人がいることから夜営や料理など雑務をすることもないことで本当に何もすることもない状態になっていた。
──確かにダンの言う通り、こんなにも暇が続いていたら仕方なくても愚痴だって言いたくなるよね。
───────うん。これなら王都に着くまでは無理でも暫くは暇な時間を潰せるかな?
そんな皆があまりの暇で疲れた様子を見たイルマは、王都に辿り着くまで間の暇な時間を潰せる話をするためにあることを紙に書き出すのである。
そしてあることを紙に書き出したイルマは、暇している皆に声を掛ける。
「皆」
「うん?何だよイルマ………」
「何?」
「………どうしたの?」
『???』
「ちょっとこれを見てよ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
名前 ダン
年齢 14歳
加護 剛体の加護
職業 剣闘士3→6
性別 男
レベル 31→48
力強さ 250→450
体力 245→415
頑丈 275→425
敏捷 180→300
魔力 70→150
合計720up!レベル上昇分340up+訓練で上昇した分)
技能スキル
【通常】
≪体術7→8≫≪剣術8→9≫≪盾技5→6≫≪気配察知6→7≫≪空間認識5→6≫≪身体活性6→8≫≪腕力強化3→5≫≪循環術5→7≫≪格闘2→4≫
【希少】
≪頑強6≫≪闘気7→8≫◆(闘気刃、闘気刃:烈、闘気波、闘砲)≪闘魔剣≫≪狂化1≫
【耐性】
≪打撃耐性6→8≫≪苦痛耐性6→7≫≪魔法耐性3→5≫≪精神耐性1→3≫
【魔法技能】
≪無属性魔法2≫new
【職業技能】
剣闘士技能≪闘気解放≫
【固有技能】
≪戦気覚醒2≫
能力発動時…全ての能力値に+100(+50)new。あらゆる戦闘関係の能力を底上げする(極)。発動時、体力の消耗量を減少。
名前 メラ
年齢 14歳
加護 魔女の加護
職業 魔道師3→5
性別 女
レベル 30→46
力強さ 140→235
体力 160→255
頑丈 140→235
敏捷 180→295
魔力 360→660
合計700up!レベル上昇分320up+訓練で上昇した分)
技能スキル
【通常】
≪棒術5→6≫≪魔力感知6→8≫≪魔方陣作成6→8≫≪魔力活性6→8≫》≪魔刃3→6≫≪循環術5→7≫≪気配察知1→4≫
【希少】
≪魔力覚醒6→8≫≪魔力消費減少6→7≫≪術式3→4≫
【耐性】
≪魔法耐性6→8≫≪精神耐性3→5≫≪打撃耐性3→5≫≪苦痛耐性1→3≫
【魔法技能】
≪風7→9≫≪火8→10≫≪水5→7≫≪土6→8≫
魔力操作7→10、魔力放出7→9、無詠唱、魔力付加、疑似融合魔法new
【職業技能】
魔道師技能≪魔力炸裂≫
【固有技能】
≪魔道深域2≫
能力発動時…自身の周囲にある魔法を支配、威力の強化、自身の魔力量を増幅(極)、使用魔力消費量の減少(極)、一時的な魔法レベルの上昇(魔法レベルがmaxの場合でも有効)+同時に使用出来る魔法の数を増やすnew
名前 シーラ
年齢 14歳
加護守護の御加護
職業 呪癒聖師3→5
性別 女
レベル 30→47
力強さ 140→245
体力 185→290
頑丈 165→270
敏捷 165→270
魔力 300→550
合計660up!レベル上昇分340up+訓練で上昇した分)
技能スキル
【通常】
≪体術4→6≫≪魔力感知6→8≫≪家事4≫≪短剣術4→5≫≪魔刃3→5≫≪循環術5→7≫≪魔力活性3→5≫
【希少】
≪治癒力6→8≫≪魔力回復7→8≫≪聖属性付加2→4≫
【耐性】
≪打撃耐性4→6≫≪魔法耐性5→7≫≪苦痛耐性3→5≫≪精神耐性1→3≫
【魔法技能】
≪水8→10≫≪風6→8≫≪氷7→10≫
回復魔法6→8、魔力操作7→9、魔力放出7→9、無詠唱、疑似融合魔法new
【職業技能】
呪癒聖師技能≪祝福結界領域≫
【固有技能】
≪不浄聖鈴2≫
能力発動時…聖なる鈴の音が自身や仲間に祝福(回復(体力)+能力値の上昇+技能の強化)を与え、自身もしくは仲間に及ぼす害になる攻撃や効果を自動で防ぐ。(※限界あり)
この技能を発動した際に鳴る鈴の音には闇属性の存在に特攻のダメージを与えたり、使用者の意思で聖属性の結界を作成可能する効果がある。+効果範囲の拡大化new
名前 イルマ
年齢 14歳
加護 冒険の加護 ≪学習の加護≫
職業 練装術士3→6、2nd≪魔道師3→5≫、3rd≪剣術士3→6≫、4th≪村人10≫
性別 男
レベル 38→55
力強さ 890→1245
体力 895→1245
頑丈 890→1240
敏捷 885→1240
魔力 1290→1640
合計1770up!レベル上昇分1530up+訓練で上昇した分)
技能スキル
【通常】
≪算数6→7≫≪土木6≫≪画家2≫≪歌唱1≫≪工作4≫≪掃除6≫≪聞き耳8→10≫≪演技5≫≪剣術7→9≫≪格闘6→8≫≪疾走7→8≫≪射撃4→6≫≪気配察知7→9≫≪気配遮断7→9≫≪鷹の目7→8≫≪魔力感知7→9≫≪暗視4→6≫≪腕力強化7→9≫≪脚力強化7→9≫≪身体活性7→10≫≪空間認識6→8≫≪遠視5→7≫≪魔力活性6→8≫≪体術6→8≫≪嗅覚強化4→7≫≪魔刃3→6≫≪快眠3→5≫≪循環術6→9≫≪追尾1→4≫
【希少】
≪成長促進6≫≪蓄積5→7≫≪隠蔽7→10≫≪複数職業4≫≪器用貧乏7→9≫≪罠作成6→9≫≪闘気6→8≫≪魔力視6→8≫≪限界突破4→6≫≪感知妨害5→8≫≪変換3→5≫≪※従魔契約3→5≫(契約済みの魔物×2)≪※従魔召還3→5≫≪術式3→5≫≪強化術3→5≫≪念話1→3≫≪闘魔剣≫new≪闘魔融合≫new
【耐性】
≪苦痛耐性7→9≫≪毒耐性4≫≪打撃耐性6→8≫≪魔法耐性5→7≫≪麻痺耐性2≫≪病気耐性2≫≪精神耐性2→5≫
【魔法技能】
≪風6→9≫≪火6→8≫≪水6→8≫≪土7→9≫≪木6→7≫≪氷4→7≫
回復魔法6→9、無詠唱、魔力操作8→10、魔力放出8→10、生活魔法、疑似融合魔法new
【職業技能】
村人技能≪村人の決起≫
魔道師技能≪魔力炸裂≫
剣術士技能≪決死の連激≫
練装術師技能≪職業強化術≫≪練波連撃≫≪技能蓮華≫
【固有技能】
≪開示2≫※領域眼(固有技能の【開示2】に感知系技能を統合時に使用可能)
≪メニュー2≫
≪技能改造≫new
※改造したい技能を自身が習得している技能を一時的に統合し、新たな技能に改造する技能。改造した技能を使用する際には統合した技能は使用不可になる。
★≪ガチャ2≫※残り450sp
≪三位一体《闘魔技法剣》≫
★は皆にも内緒にしている所、なので紙には未記入。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「おおっ!!これ、俺達のステータスか!?」
「へぇ~~。私達、こんなにも成長してたのね」
「………感無量」
『皆さん凄い成長してますね!!』
そう、イルマが紙に書き出していたのは全員のステータスについてだった。
「最近、皆もステータスを確認していなかったからこの暇な時間の間にでも確認していたら?」
「だな!ちょっと俺から見せて貰うぜ?──────色々随分伸びてるな………おおっ!固有技能のレベルが上がっている!?」
「!?──本当だわ。皆の固有技能のレベルが上がって更に能力が強くなっているわ」
「これでもっと強くなった」
『やったですね皆さん』
メラ達は自分のステータスが書いてある紙を見ては能力値や技能の上昇にも喜んでいたが、固有技能のレベルが上がっていることと固有技能が更に強くなったことに興奮していた。
「──────で、イルマはというと………やっぱりな」
「──────そうね。やっぱりだわ」
「──────相変わらずイルマ」
『──────ある意味これ、普通ですよね?イルマさんにとっては』
イルマのステータスの所を見たイルマ以外の全員はそれぞれ予想してたかのように言葉を発した後、顔を見合わせてイルマの方へ顔を向け………
「「「『………おかしいにも限度があるだ(ろ)(でしょ)!!何(だよ)(ですか)お前(イルマ)のステータス!?』」」」
「………言いたいことは分かるけど、何か皆で言うのは酷くない?」
イルマも自身のステータスを見ては皆の言いたいことが分かっているも全員で息を合わして突っ込んで来ることに抗議の声を上げる。
「「「『酷いのはイルマのステータスの方だ(よ)(わ)(です)!!!この能力値に加え、又固有技能が増えてる!!』」」」
しかし、そんなイルマの抗議の声をメラ達は再び息を合わして否定する。
「そ、それは………この新しい固有技能能古とは僕も知らなかっただよ……!!仕方ないだろ?まさか固有技能の開示を"領域眼"に改造したら新しい固有技能が獲れたなんて僕も予想もしていなかったんだから……!!!」
「だ・か・ら!そもそも技能を改造する所からおかしいのよ………!!」
「そうだぜイルマ!!固有技能を、技能を改造するなんて誰も出来ないようなことをするイルマが悪いんじゃあねぇか!」
「だって、技能を改造することがやってみたら出来たんだから………」
(前世にあったゲームでも習得技能の改造なんて普通に存在していたし、だから此処でも技能の改造が出来るんじゃあないかってやってみたら出来たのがそんなにもおかしいことなのか?)
「………やってみたら出来たら苦労はない。技能を改造なんて誰も考えたこともなければ出来たこともない。実際、イルマの話を聞いた私達の全員が同じことをしようとしても出来なかったから………結論、イルマがおかしいで間違いない」
『私も後天的に固有技能を習得なんて話、初めて知りました』
「う、うう………」
「「「『なのでイルマ(さん)のステータスはおかしい!!』」」」
「うう、う……………」
イルマは、自身と皆の暇な時間を潰せるかなっと気を利かせて見せたステータスが、まさか皆から責められる展開になるとは思わず落ち込むのである。
「(もう本当にイルマったら!!固有技能を後天的に獲るなんて凄いことだし、パーティーを組んでる立場からしたら頼もしいことだけど、あんなステータスを心の準備をする前に見せられたらつい責めちゃうじゃない!)」
メラは、気を利かせてつもりが全員から同時に自身のステータスについて責められては落ち込んでいるイルマを横目で見ては内心でイルマの行動に文句を言うのであった。
そして内心でイルマに対して文句を言って落ち着いた後、落ち込んでいるイルマを元気づける為に声を掛けるメラであった。
◆◇◆◇
イルマが皆から責められ落ち込むが少し時が経ちメラに元気づけられては復活し、皆と成長した自分達のステータスで話は盛り上がるがそれもある程度したら終わり、まだまだ王都には到着するまで時間が掛かることからイルマ達は再び暇な時間を過ごしていた。
そして
「皆さん、王都が見えて来ましたよ」
「「「「『!?』」」」」ガバァ!
そんな暇な時間を過ごしていたイルマ達は姿勢を崩していたが、やっと王都が見えて来たことを御者の人から告げられ勢いよく身体を起こして馬車から外を覗いては王都の光景を確認する。
「「「「『お、オォォォォォォォォッ!!!』」」」」
馬車から身体を乗り出して王都を見たイルマ達は、そんな王都の光景に歓声を上げていた。
その歓声を上げるイルマ達の目には
視界一杯に広がる大型な魔物よりも高い壁に囲まれた王都、そして壁には巨大な弩のような常設の投射兵器も無数に設置されており、そんな壁の向こうには高い壁に囲まれていても見える王城があり、その王城の周りにはこちらも高い城壁が存在していた。
そして御者の人が言うには、王城の周囲にゴーレムが周回して警備しているそうだ。
だが、一番王都を見ては目に着くのは王都を囲む壁の上に円形に広がる結界だろう。
王都の様子を確認しているイルマ達の目は、王都を囲む壁の上に広がる結界に釘付けだ。
これも御者の人が言うには、空を飛ぶ魔物から王都を守るために王都を囲む壁の上には結界を張る術式が存在し、王都にいる魔術師が常時王都を守る結界を維持しているとのこと。
そしてイルマ達は、王都に到着してはガネック伯爵達が王都へ入る手続きをしている間、そんな初めて見た王都の光景に目を奪われていた。
次回は15日までに投稿予定になります。