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第九十一章・大海戦ってリアルだとこんなに激しいものなのか?

実際の海賊の戦い方を参考に書きました。あ、昨日のアクセス数、たくさんいただいて、本当にありがとうございます!!395アクセスというのは、この小説で今のところ一番多かったアクセス数です!!

第九十一章・大海戦ってリアルだとこんなに激しいものなのか?



 砲撃開始を合図に、海戦が始まった。四十門の大砲が、一斉に火を噴く。

十一隻の海軍艦隊と、三十三隻の海賊艦隊が入り交じり、大砲を撃ち合った。


 この火薬の充満した匂いは、鼻にこびりつくようだった。


 爆発がすさまじい勢いで起きた。艦隊のあちこちから火災が起こる。さらにもっと大砲が撃ち合いを続け、ズドンズドンという音とともに大砲の弾が、激しく飛んでくる。


 火薬庫に火が回って、大爆発を起こす船も出てきた。破片がものすごく飛び散る。

 マストが折れて、横倒しになる船もあった。


 沈没するのに時間はかからなかったようだ。船体に穴が開いたのか、海水を含んだ船は真っ二つに折れて、大破する船もあった。


 約十分ほどで、お互いの艦隊は船をたくさん失くしてしまったようだ。大砲の弾が船を貫くほどに威力があったのは、そんなに知られてはいないようだった。船同士が近づくと、互いのライフル隊が銃弾を撃ち合う。

 海に落ちるクルーや海賊たち。

 

 海面がおとなしくしてれば、船が揺れずに済むのだが、なかなか狙ったところに命中させることは難しくなっていた。


これが海上での戦闘‥‥‥。


 正直、俺は何をすることも出来なかった。イーゼルやコマドリたちも同じだ。

戦いは意外とプリミティブになってきた。敵が海軍艦隊の船に乗り移って来てからは、文字通りの白兵戦となった。剣対剣の戦いだ。


 この辺からは、よくある海賊映画でもおなじみの戦闘だった。中には斧やモーニングスター、さらにハンマーをも使って攻撃してくる海賊もいた。

 ライフルで撃っても追いつかないほどに、相手の数が多過ぎた。


 白兵戦だったら任せておけ!あまり殺したくはないし、血を見るのも嫌だ。だから、このダ・ガールの剣を使って負傷させることに専念する俺。


 一振りで五人ほど吹っ飛ばして、海へダイブさせることにした。

 さすがのチート。これなら負けるまい。

 俺につばぜり合いは似合わない。チートらしく一騎当千で敵を圧倒した。


 また、近くの船が、爆発を起こすのを見た。戦闘中によそ見する俺もなんだかなぁ。

 海軍艦隊は、ほぼ全滅していた。

 敵は残り二十七隻。こっちは八隻。

 これではどうにもできなかった。いくら俺がチートでも、強力な力でもない限り、相手を退けるのは簡単ではないだろう。

 

 俺はピンチの時のための、秘策を使った。

「パーレイ」

 これは緊急手段なのだが。

 海賊たちはその言葉に戦いをやめる。

「パーレイだ!俺を船長のところへ連れて行け」


 パーレイとは海賊用語で、『交渉』を意味する。

 海賊の掟の一つのはずだ。パーレイを要求する者には相手の船長と交渉するための権利が認められていて、お互いに礼節をもって対応し、その交渉が終わるまでは海賊と言えども手出しは出来ないことになってるはずだ。


 もともとは海賊との交渉が、俺の目的であり、それを実行したまでだ。


俺は剣を納めると、海賊たちに連れて行かれた。もちろん、イーゼルたちは船に残す。ここからは俺の戦いだ。交渉と書いて戦と読む。

 

 戦闘も一時休戦となった。

 その間に、ケガ人たちを回復魔法で治してあげるルルチェ。


 俺は敵の海賊船に乗り込むことになった。

 海賊映画の知識が役に立った瞬間だった。


 これで会いに行ける、リリー・プラド・ハモレミストに。



「ガルパン」のシネマティックコンサートのブルーレイを買いました。ちょくちょく貯めてから買ったので、これから観るのが楽しみです!!

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