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第七章・みんなでドラゴン退治に行こう!

映画のDVD観ながら書いてます。

第七章・みんなでドラゴン退治に行こう!



 俺はダ・ガール城の役人に、ちょっとその辺を歩き回ってお茶を濁し、ルルチェを冒険に連れてくフリをして戻って来いと頼まれた。

どんな茶番だよ。

ま、いいか。


 俺はルルチェにイーゼルとコマドリを紹介した。

「初めまして、ルルチェさん」と、イーゼル。

「初めましてですな、ルルチェ殿」コマドリも挨拶する。

 一応、この城の姫であることは俺が伝えた。最初は二人とも困惑していたが、俺が説明して二人を安心させたのだ。

まぁ、この姫は旅に連れて行かないと、俺たちをギロチン刑に処すると言ったほどの人物なのだが、それは黙っとこうと決めていた。見た目に騙されてはいかんぞ、二人とも!

「ルルチェでいいよ。わたし、賢者なの。レベルは7だよ、レベル7」

 

二回言ったよ、コイツ!

大したレベルでもないくせに自分をひけらかしたがる……。ホントに賢者か?

まぁ、どうせ特に冒険という冒険なんてしないし、というかする必要もないからどうでもいいか。


「さ、紹介も終わったし、旅に出るか。散歩がてら」

「散歩?」と、ルルチェ。

「いや、何でも……」

 役人に言われているからとは言えない。でもたぶん、ルルチェはそれでは誤魔化せない。マジでドラゴンのところまで行っちゃうよ?だって、レベルはともかく賢者だもん。


「いい?北の大地には巨大なドラゴン、その名もヴァーラントがいるのよ。そいつが今、眠りについてる。だからそいつを討伐するの」と、ルルチェは言った。


「ドラゴン退治ですか?いいですね、それ!」

イーゼルが話に乗った。

マジか!

「ドラゴン一匹なら大丈夫だな。こちらは四人もいるんだし。それに一人はレベル無限大なのだし」

 と、コマドリも楽な討伐だと思ってるようだった。こいつら、世の中ナメてんじゃないのか?


ン、待てよ?いやいや、それでも本気で討伐に行く気か?こいつはその辺一周じゃ終わるってモンじゃないぞ!ってか、眠っているドラゴンを討伐なんて寝込みを襲って勝つつもりかよ?

それっていくら何でも卑怯じゃね?

それにそんなマネしても勝てると思うの?相手ドラゴンだよ?

いや、俺はいいよ、俺は。だってチートなんだし。でも君たちレベル3とかレベル5とかレベル7だろ!それでドラゴンに勝つつもり?

ま、でもそれでも何とかなるかな?俺が一番頑張ればいいんだし。


 俺たちは街を出た。そして北に向かう。

「そういえばルルチェ、王様やお妃さまは?」

 そう、これは不思議に思っていたところだ。姫が一人で城にいたというのは解せない。

「ああ、両親は隣の州に慰安旅行に行ってるの。だから、両親が今、いないの」

コマドリが「それでそなたが今のうちに冒険に出たというわけなのだな?」と言う。

「そうよ!」

 親の居ぬ間に洗濯かよ?道楽気分でドラゴン退治とは悠長だな、オイ!

 俺たち一行は、街道を歩いた。移動魔法でもあれば楽なんだがな。それには及ばないレべルの一行だ。俺は魔法使えないし。何で最初の時点で魔力はないと言われなかったのか。あの女神め!俺のマインドで、ルシフィーネ処刑。

「あの、リューイチ。街道沿いを歩いても、モンスターはいないですよ」と、イーゼルが言った。

 う~む、それはそうだが………。

「まぁ確かに、ただ歩いてるだけで経験値が取れるはずじゃないし、そうなると待っててもレベルが上がることもない。でも、そもそもモンスターは森に入らないといないだろうな」

 俺の意見だが。

「じゃあ、森に入りましょうか?」

 と、提案するコマドリ。

「あのな、森って言ってもいろいろあってだな……」

「深い森に行けばモンスターもたくさんいるでしょうね!」

ルルチェ、うるせー!

「深い森とか言うんじゃねぇよ。そりゃ樹海だよ樹海!」

「樹海?何それ」

「死の森だ!」


そう、樹海は別名、自殺の名所なのだ。俺も樹海に行けば死ねる。これでイジメから逃れられるとか思ったほどだ。だが、逃げてもいい。死を回避するには逃げるのも手だと思った。だから不登校になったのだから。俺はそれでもいいと思っている。逃げたって恥でも何でもない。


「じゃあ、北へ続く森があったら、そこを通ってみよう」

 俺はそう言って、締める。



ドラゴン出すのは早かったかな?とか、今さら思ってしまいました。ご感想などをお待ちしております。

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