第六十九章・ルシフィーネ教の信者たち。
今日は疲れが抜けなくて、遅く起きました。たくさんのアクセス数ありがとうございます!!
第六十九章・ルシフィーネ教の信者たち。
ダン・ルーエの王都は、人心の乱れがひどかった。魔族が一緒に住んでいるということに、不安でおびえる人たちが、けっこういる。州の外れにあるダン・ルーエ王朝は、魔族を受け入れていた。それは20年近い歴史があるが、それが人心の乱れにつながっていた。この王朝は昔、魔族の突然の襲撃に遭ったことがある。それを再び繰り返されることにおびえているのだ。
魔族を信じるためにも、この王朝は魔族を受け入れたのだ。
街にはルシフィーネ教の信者が、魔族を相手にテロを起こしていた。ダン・ルーエの軍がそれを鎮圧することもあったが、何せ相手が多い上に、やることもエグい。それに人民を守るための軍備も及ばなかった。
魔族との共存を賛成する者は、信者によって襲撃され、粛清される。
ダン・ルーエとルシフィーネ教は長年の間、対立していたのだ。ダン・ルーエ王朝の郊外に、その邪教のアジトはあった。
行けば、ルシフィーネの名を語った邪教のことも分かるだろう。
ベアトリアースの能力で、悪意の根源であるアジトは簡単に割れた。
すぐにアジトへと潜入する俺たち一行。
「リューイチ、本当に大丈夫なのか?」と、コマドリ。
「ああ。でも俺は、戦う前に教祖様と話すことがあるんだ」
「知り合いなのか?」
「いいや。でも関係はあるのかもしれない」
「どういうことだ?」
「ルシフィーネって名は、俺も知っている女神のことだ」
「ふ~ん、それ誰だ?」
「あの世に行ったら会える、女神様だよ」
「一度、死んだことあるかのような物言いだな」
実際に俺は、一度死んだんだけどな‥‥‥。
転生したということは黙っておこう。
話すとややこしい。
「無事に終わったらお慰みだな」
俺はウィンクした。
「キモい‥‥‥」と、コマドリは小声で言う。
「今、キモいとかいったか?俺のウィンクが?」
「まあな」
「正直だな‥‥‥お前は」
アジトの内部に到達したようだった。たくさんの信者がそこにはいた。
ざっと200人はいるだろうか?
小間使いの役目を負っていた年配の男を見つけ、話を振った。
「みんな、そこ、どいてくれないか?俺はルシフィーネ教の教祖様に会いに来たんだが」
「なんだ?入信志願者か?」
「いや、教祖様とお会いしたいだけだ」
「なんだと、小僧。そんなに簡単にお会いできると思ってるのか?冗談言うな!」
「冗談と違うぞ。それに俺とコトを構えるのは、やめておいた方がいいと思うぜ!」
俺のチート能力を思い知るか否か、それが判断できない奴ではないだろう。
「我々ルシフィーネ教団にその物言いは侮辱と受け取る。死ぬがいい!」
あ、こいつバカだ。
俺は拳で、信者たちに殴りかかった。一人一発で仕留めていく。
イーゼルは火炎魔法で信者を火にかけた。
コマドリも逆手持ちの忍者刀で、相手を斬りつけていく。
ルルチェはバリヤで、敵の接近を防いでいた。
雑魚どもは任せたぞ!
俺とベアトリアースで、奥の祭壇へと進む。
「おい、教祖!俺の隣にいるのは上級魔族のベアトリアース様だぞ。俺と彼女は同志のようなもんだ。どうだ?出てこないともっと俺たち仲良くするぞ!」
少し待った。すると、大きなドアから教祖が出てきた。
「俺はカンダタ。このルシフィーネ教の教祖である。そなたは誰だ?」
「カンダタ?本名を教えろ!」
「何だと?」
「お前はルシフィーネを知っている。俺も実は知っててね」
「ま、まさかお前、転生者か?」
「その通りだ。お前も彼女に一億分の一の確率で転生された者なんだな?」
「一兆分の一の確率だ、この野郎!」
ドンピシャ!
「では話そうか。お互い転生者よ」
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