表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/479

第五十七章・旅は魔族と一緒に。

昨日はアクセス数が160ありました。皆様の応援に感謝しています!!

第五十七章・旅は魔族と一緒に。



 俺たちは久々に一堂に会した。広間のテーブルに座る俺たち。

「んで、誰だそのポラリス姫ってのは?」

 俺はルルチェに回答を求めた。

「ポラリスはわたしより一つ下のいとこよ。聞いたところ、ダン・ルーエの王子と結婚するそうよ」


また新しい名の王朝が出た。どこだよダン・ルーエって?


「ポラリス姫ってのはカル・デールで、結婚相手はダン・ルーエか。覚えきれないな。俺もイーゼルと一緒で暗記が苦手なんだ」

「聞き捨てならないですね、リューイチ」

 イーゼルが言った。お互い暗記は苦手だろ?

「ルルチェが俺たちも一緒にって王様に言ったんだが、俺たちのような王族でもない者も参列していいのか、ちょっと思うところはあるがな」

「わたしは他人の結婚式に出るのはやぶさかではないけどな」と、コマドリが言った。

「お前、ただの結婚式じゃないんだぞ?王族の結婚式だぞ?」

「結婚式というのは忍者の山でも普通にやってる。それはそれは質素なものだけれど」

「たぶん、規模が違うぞ。ホラ、俺とイーゼルが結婚するとかいう話があっただろ?その時も派手に準備してたじゃないか。あれの規模だ」

「なるほど!それは壮大だな」


 ルルチェが俺たちに忠告した。

「いい?あなたたちはわたしと一緒に来るけど、品のある態度でお願いね。たとえ冒険者でも、それなりの品位は保ってほしいの」

「ああ。俺たちはお前の従者みたいな感じでふるまえばいいんだな?」

「まぁ、そういうこと。ポラリスは珍しいものに興味があるの。この時代に冒険者なんて珍しくて、あなたたちを歓迎すると思うわ。だからこそ気をつけてほしいの。あなたたちはわたしの仲間なんだから」

「でも、それってルルチェのメンツもかかてるんじゃないのか?」

「その通りよ!」

「即答しやがって」

「それと」

「ん?」

「ベアトリアースも一緒に行くことになったの」

 

え?なぜ、あの魔族のロリっ子が?


「魔族にも関心があるみたいで、紹介だけしておこうと思って」

「それはベアトリアースも承諾を得ているのか?」

「あとで話すわ」

「見世物かよ、魔族‥‥‥」

「ちゃんとダ・ガールに所属する専属の魔族ってことで紹介するから大丈夫!」

「そうなのか?」

「まだ、契約は交わしてないけどね」

「それ、重要じゃないのか?」

「今日、このあと話すわ。それに契約もする。だから心配しないで」

「ルルチェがそこまで言うなら‥‥‥」

「今回は州をまたぐから、馬車での移動になるから」

「まぁ、遠いなら馬車でもいいよな」

「ええ、手配はしてある」

「それにしても、魔族も同行とはね」

「ポラリスも魔族が来るとなったら喜んでくれるわ」

「ポラリス様はミーハーなんだな」

「リューイチ、ミーハーって何?」

「いや、忘れてくれ。まぁ、いいんじゃないか?お姫様の自由だ」

「ポラリスのこと言ってるの?」

「いや、お前だよ。ダ・ガール・フォー・ルルチェ姫!」

「わたしは今は、賢者よ」

「でも、姫でもあるだろ?お父様とのやりとり、聞いてたぜ」

「盗み聞き?」

「いや、お前に会いに行ったら聞こえたってだけだよ」

「ま、いいけどね」


それは俺がよく使う言葉だ!

前向きになる時に使うのが、その「ま、いいけど」ってやつだ。

ま、いいけどね。


そんなこんなで、俺たちはカル・デールへと向かうことになった。プラス魔族が一人。



続きの予定は夕方くらいになると思います。どうぞよろしく!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ