第四十八章・みんなのレベル。
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第四十八章・みんなのレベル。
そういえば、しばらく自分たちのレベルって調べてなかったな。
おれはパーティー全員を集めて、ステータスカードを見せ合うように言った。
「今の全員のレベルを知っときたいんだが‥‥‥」
全員応じてくれた。
「なぜか、今まで全然確認していなかったですね」
と、イーゼルが言った。
「うむ、わたしもそうだな。ちゃんとレベルの方は、上がっているのかな?」
コマドリも言う。
ってか、何でみんな自分のステータスをいちいち把握してないんだ?
まぁ、確かに、ゲームとかだと普通に画面に表示されるものだから、別に調べるまでも無かったんだが‥‥‥。
この世界では自分のレベルは、数字が変わっていくのをちゃんとカードで確かめなければならない。
ま、冒険者なら当然のことだろうけど。
では、まずイーゼルから。
イーゼル 14歳 女
職業 魔女 レベル24
HP 100
MP 135
攻撃力 50
防御力 40
素早さ 40
知力 60
体力 55
魔力 110
運 50
と、まぁイーゼルはこんな感じだった。順調だが、今までの戦闘で得た経験値を思い出せば、少しレベルは低いような気も‥‥‥。
経験値獲得は絶対的なものだから、これでも上がった方か。
コマドリのステータスカードは、これだ。
コマドリ 17歳 女
職業 くのゼロ レベル22
HP 125
MP 0
攻撃力100
防御力 65
素早さ 80
知力 55
体力 65
魔力 0
運 35
こいつはやっぱり地道にレベルアップしてるな。このパーティーでは一番地道なのかもしれない。まあ、コツコツしてるよ。それだけでも満足だ。
さて、ルルチェはというと、
ダ・ガール・フォー・ルルチェ 16歳 女
職業 賢者 レベル25
HP 105
MP 99
攻撃力 50
防御力 50
素早さ 40
知力 75
体力 50
魔力 100
運 35
う~む。みんなレベルがアップしているな。けっこう頑張ったもんな。
やはり遠くを見過ぎず、近くを見過ぎずってところでいいかな。
ああ、俺はそういえばどうなんだ?まぁ、チートを維持しているだけだろうけど、職業は変わっていて欲しい。ロリコンとか、職業じゃないし‥‥‥。
俺はステータスカードを出して、みんなに見せる。
リューイチ 18歳 男
職業 ヘタレ レベル∞
HP999
MP999
攻撃力∞
防御力∞
素早さ∞
知力 ∞
体力 ∞
運 ∞
変わってた!
な、何だよ!ヘタレって何だよ?
ああ、俺はそうさ、ヘタレだよ。でも、それは性格的なもので、職業じゃないだろ!
てか、みんなして俺のことをヘタレ呼ばわりしたからじゃないのか?
ちょっとは言動を考えてくれよ、みんな。
少し泣きそうになった。
まぁいい。みんな俺のチートさに恐れをなしているのだな?
だから俺のことをヘタレと言って、恐れを隠そうとしているに違いない。
生前も俺は、一匹狼的な気質だった。まぁ、ただの気質で、別に他人とはうまくやっていけてたのではあるが。しかし、クラスをまとめるヤツにしてみれば、そういう人間にとって一匹狼タイプは、扱いづらく、いつしか脅威的な存在になっていくのだ。
俺がイジメに遭った理由の一つだろう。だが、俺は間違ってない。
少なくとも孤立はしたが、俺もそれはしょうがない面もあると思う。
俺を恐れたんだなと、直接言いたい。
だからってイジメが悪いことには変わらないのだが。
悪い奴らは皆、自分がイジメをしてきたことすら、何年かすれば忘れるものだろうが、俺のように一度死んで、転生した先でも、まるで昨日のことのように覚えているのだ。
忘れることなど、出来はしないんだ!
刻み込まれてるんだよ、肉体的に、そして精神的にも。
そう、絶対に逃れられないんだ、過去からは!
ま、今はもう、それどころではないから、過去を振り返ることはここまでにしよう。
され、じゃあ、これからどうする?
「今度の任務は、人型モンスターを倒すことになる。相手は人間の姿をした、凶悪なモンスターだ。みんな油断するなよな!」
「油断って、一番油断するのはあなたでしょ、リューイチ」と、ルルチェが言った。
からかうなよ。
「明日の朝には出発するぞ。目指すはベイカリーの密林地帯だ」
「はいはい。行くよ。冒険者様」
コマドリもフッと笑った。
ヘタレが勇ましく言うと、なんだか、本当にからかわれている気がする。
でも、このパーティーは俺が代表者なのだ。文句があるならかかってこいや!
チートなめるな!ってコレ、何度思ったことか。
それに、冒険が流行らない今、こういう下命があるのは個人的には嬉しい。そうでもなけりゃ、冒険することが無くて、冒険をやめないといけないからだ。
よし、次はベイカリーの密林地帯だ!
今日の分はこれで終わりです。次の更新は明日になりますので、よろしくお願いします。読者の皆様に幸あれ!!