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第四十七章・冒険も必要になってきたよ。

少し体調が悪いですが、心配はありません。これからも更新は続けられます。

第四十七章・冒険も必要になってきたよ。



 俺はルルチェから、地下牢にいるベアトリアースが森林のモンスター、その名もラブフというやつについて、知っていると供述してると伝えられた。

 さっそくベアトリアースに会ってこよう。


 牢にいたベアトリアースが、外に出される。城の中庭で話す俺とベアトリアース。

「お前たちは、自分らには本当に運がないと分かってから、行動するのですか?わたくしは確かにジャングルのラブフを知ってはいるのですが、あんな奴はお前たちでも手こずる相手ですよ?」

「えっ、そんなに強いのか?」

「違う」

「じゃ、何だよ?」

「彼女はモンスターでも、人型のモンスターなんですよ」

「人型モンスター?今、そいつのことを〝彼女″と言ったか?」

 俺は想像がつかなかった。

「それはどういうやつなんだ?」

「誰しもあんな小娘なら殺すのをためらうでしょう。その隙に攻撃されて、やられるパターンが一番多いのですよ」

「‥‥‥なるほど」

「分かってるつもりで分かってはいないようですね。それが命取りになるのです」

「え?そ、そうなのか?」

「ええ。ラブフは怪力です。それに頭も良くて、それに厄介なことに、攻撃してくるとなると、その凶暴性はすさまじいものです。それは気をつけねばならないところです」

「狂暴なのか」

「お前が思っているよりも、ずっともっと本当にマジにですね!」

「そんなにか‥‥‥」


「お前たちも油断は一瞬たりともするべきではないですね。その一瞬で、もう遅いということになりかねません。厄介なのはそれだけでなく、魔法の類がまったく効かないところもありましてね」

「言葉は通じるのか?」

「ええ。でも話す暇などありませんよ」

「一応通じるんだな?」

「それを期待しても無駄ですよ?」

「俺は出来るだけ殺しはしたくはないんだよ」

「はぁ?お前はヘタレですか?」

「命を奪うなんて、俺のいた世界じゃ御法度の御法度だったんだ」


「相手はお前の命を狙わないとでも思ってるのですか?今までよくそれで冒険者が務まりましたね」

「それでも俺は、ヘタレと言われてもモンスター以外は殺したくはない」

「だから、今度の相手は魔族でも人間でもなく、本当にモンスターなのですよ?みんな見た目に騙されるようなタイプの人型モンスターですよ」

「…‥‥‥」


「まぁ、お前たちが殺されようとわたくしには知ったことではありませんが」

「でも、何であんたはそんなに協力してくれるんだ?アドバイスなんて魔族がしていいものなのか?」

「ああ、それはお前たちがカルデッド島を攻略したせいで、雇い主がいなくなってしまったからですね。今度はこのダ・ガールに貢献して、また生き延びていくまでですよ」

「そうか。あんたらも大変なんだよな」

「同情か?その優しさがお前の能力を低下させているということを、もっときにするべきですね」

「スマン。ありがとな!あんたが情報をくれたおかげで、心配が緩んだよ」

「‥‥‥お前は本当に変わっている奴ですね」

 俺はその場をあとにした。


次の任務は人型モンスターの退治か‥‥‥。



アクセス数をたくさんいただきました。感謝です!!読者の皆様に良いことがありますように!!

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