第四百六十七章・魔王軍だって?
午前中は病院に行ってきました。
第四百六十七章・魔王軍だって?
俺たち一行は、グレン城に行く途中でセーラに会った。
「セーラ!」
「お兄さんか?」
「ああ」
「馬車で急いでどこへ行くんだい?」
「最後になるかもしれない戦争へ行くんだ」
「たった四人でかい?」
「まぁな」
セーラはけっこうあちこちを回るらしい。
「なら、手紙を書くから届けて欲しいんだが‥‥‥」
「いいよ」
俺とルルチェとイーゼルで、簡単な手紙を十数枚書くと、セーラに渡した。
「じゃあ、頼むよ」
「またドラゴンのところに手紙を持っていかされるなんてことは無いだろうね?」
「それは無いさ」
「戦争って言ってたけど、まさか魔王軍がらみじゃないだろうね?」
「魔王軍?」
「ああ。つい最近、新しい魔王が出て来たって噂を耳にしたんだ。ジ・フォード王国の討伐隊は全滅させられたらしい」
「そいつは怖ェーな」
「ま、死ぬなよ、お兄さん」
「俺は勇者だ!」
「えっ?」
「俺はもう、ダ・ガールの冒険者じゃない。勇者になったんだよ」
「そ、そうなのか?」
「そうさ」
「なら、行ってきな、勇者様!」
俺たちとセーラは、そこで別れた。
魔王軍か‥‥‥。
戦いは避けられないな。
俺たちは、先を急いだ。
* * *
「そういえば、リタ・エールで、重い税に苦しむ民が、とうとう王国に反乱を起こしたらしいわ」
食事休憩の時に、ルルチェがふと、そういうことを口にした。
「どっからそんな情報を?」
ルルチェは新聞を俺に見せた。
「これ、セーラから買ったの。あの子は郵便配達の他に、新聞も売ってるのよ」
「じゃあ、魔王が復活したというのも?」
「新聞で知ったみたいね。『世界新聞』と言って、あちこちのニュースやゴシップを集めた新聞なのよ。月一で刊行されているの」
「そんなのがあったのかよ」
「たぶん、わたしたちのことも次の新聞で読まれるでしょうね」
「俺たちのこと?」
「勇者復活ってね!」
なるほどな。
トピックになるのは、ちと恥ずいが、俺が勇者になったことは、世間も注目するだろう。
それはそれで良いと思った。
俺は目立ちたがり屋だからな。
魔王といい、勇者といい、最近になって、やたらファンタジーっぽくなってきたじゃないか。
これを待っていたんだよ。
1年以上かかったかな?
でも、これぞファンタジーの王道だ。
あとは魔王になった、元勇者のところへ行って、話をするだけだな。
俺は魔王だからって、討伐に行くつもりは最初から無い。
今までと同じようにやるだけさ。
今日は夕方頃に、次話を更新予定です。物語も終盤に近付いています。




