第四百六十三章・オードラの塔の最上階へ!
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第四百六十三章・オードラの塔の最上階へ!
オードラの塔の中は、妙に明るかった。
照明環境でも良いのか?
そういや階段がないな。
どうやって上まで登るんだ?
「リューイチ、ここにドアみたいなものがあるぞ」
コマドリが指さしたのは、両側に開くような扉だった。
「これって‥‥‥」
扉の横にはボタンのようなものがあった。
それを押す俺。
ポーンと音が鳴り、扉の上のランプがついた。
扉は自動で開いた。
中には空間があった。
『上へ参ります』
というアナウンスが聞こえる。
これって、まんまエレベーターじゃんか!
俺は恐る恐るエレベーターの箱の中に入る。
「皆も来いよ」
ルルチェたちもエレベーターの中に入った。
スイッチがあり、最上階まで直通みたいな感じだった。
おいおい、こんなのってアリなの?
最上階へのスイッチを押すと、扉は閉まり、ウィーンと箱が登っていくのを感じた。
電気が来てるのか?
この塔はやっぱ、電波塔なのか?
いろんな謎が膨らむ中、俺たちは最上階へと着いた。
扉が開く。
なんてこったい!
無事に最上階までたどり着いてしまったぞ。
エレベーターを降りると、そこには台座があった。
この塔の部屋の真ん中だ。
台座へ行くと、そこにはクレアスフィアを置く穴が八つ、円を描くようにあった。
「ここにクレアスフィアを置くんだな?」
「そうみたいだぞ」
コマドリが台座に目をやる。
「じゃあ、イーゼル、持っているクレアスフィアを一個ずつ置いてくれ」
「は、はい」
イーゼルはカバンの中から袋を出して、その中に入れてある八個のクレアスフィアを台座のくぼみに置いていった。
さあ、何が起こるのかな?
イーゼルが全部のクレアスフィアを置いたあと、塔が揺れ始めた。
地震か?
台座の中央が光を放つ。
綺麗な緑色の光だった。
天井から、宙に浮いた状態の、石で出来た階段が現れた。
あの石の階段から屋上へ行けるんだな。
俺たちは階段を上がる。
なんか、カッコいいなコレ。
屋上へと着くと、そこには建物があった。
人が住むには良さそうな、こじんまりとした建物だ。
あそこにいるのか、伝説の魔法使いが‥‥‥。
俺たちは建物へと向かう。
読者の皆様に幸あれ!!




