第四百五十九章・軽くデートでもどうかな?〈後編〉
主人公のリューイチはロリコンだと思います(笑)
第四百五十九章・軽くデートでもどうかな?〈後編〉
喫茶店を出ると、ルルチェに出くわした。
「あら、御両人!」
おいおい、御両人とかやめてくれよ。
「二人は今日はデートってヤツ?」
「ああ、そうだよ。邪魔すんなよ?」
「しないわよ」
むくれ顔のルルチェ。
美少女が台無しだぞ。
「お前は?」
「わたし?政治がらみよ。関わったら大事になるわよ」
「じゃあ、もう行く」
「頑張ってね!」
「何をだよ?」
「ちゃんと避妊はしてね」
黙れ、この姫!
いや、阿呆の賢者か?
とりあえずお前がギロチン刑になれってんだコラ!
イーゼルはイーゼルで、俺から離れようとしている。
いやいやいや、そんな、手は出さないから!
ただのお出かけさ。
まったく‥‥‥。
ん、でも、そういや、あれからそろそろ一年が経つのか。
「イーゼル、また誕生日が来るんじゃないのか?」
「そうですね、まだ一か月くらいは先ですが‥‥‥」
「またお祝いしないとな」
「そんな、いいですよ」
「遠慮はするなよ。今度は十六だろ?」
「ええ」
「酒が飲める歳、つまり成人だ」
「そうなんですかね?」
「そうだとも。結婚だって出来る」
「結婚‥‥‥」
イーゼルは胸中複雑になっているのが、分かった。
「わたしなんかが、そんなに偉いわけじゃないのに、成人になんてどうでしょうかね?」
「俺が保証してやるよ。お前は立派な大人になる」
「そうですか?」
「ああ!」
俺は言い切った。
イーゼルももう、子供じゃないさ。
もう独り立ちしているんだからな。
俺も見習わないとな。
「成人になった暁は、振袖でも着ることだな」
「振袖って何ですか?」
「あ、この世界には無いのか。いや、何でもない」
先走って口にするのはやめよう。
俺とイーゼルは、適当に散策しながら、ダ・ガール城へ戻った。
コマドリとルルチェも戻っていた。
「おう、お前らどうしたんだ?」
「リューイチか!」
コマドリが玉鋼の剣を手にしている。
「どうしたんだ?」
「現れたぞ。アトマスフィアだ!」
「えっ?」
俺とイーゼルは、それを聞いて驚いた。
まさか、もう現れるとは、調子のいいこった!
俺とイーゼルも、部屋へ戻ると、急いで着替えた。
急ではあるが、これを見逃す手はない。
戦闘だ!!
読者の皆様に幸あれ!!




