表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
458/479

第四百五十七章・軽くデートでもどうかな?〈前編〉

「ダイ・ハード」DVDで観ながら書いてます(笑)

第四百五十七章・軽くデートでもどうかな?〈前編〉



 俺はある日、イーゼルと城下の街へ出かけることになった。

イーゼルにとっても良い気晴らしになるだろうと思ってだ。

街の噴水がある広場で待ち合わせをした。

まるでデートだ。

いや、デートだ。

男と女が出掛けるなんて、デートでしかない。


 俺も気分がウキウキする。

 ウキウキっていっても猿じゃないよ?

 こんなつまらん冗談も熱く語れる想いでデートに臨む俺。


 イーゼルが普段とは違う服を着て、やって来たぞ。

これからはデートタイムだ。

薄いピンクのワンピースに麦わら帽子の格好で、良く似合っていた。


「よう、イーゼル」

「どうも、リューイチ」

「久々に一緒に出掛けるな」

「はい!」

「じゃあ、行こうか?」

「ええ」

 俺は男らしくエスコートしようと努めた。

 さて、昼も近いし、『ガルーダの食堂』で食事でもするか。

 おっと、その前にイーゼルの行きたいところへ行くのが筋ってモンだ。

「イーゼル、どこか行きたいところはあるか?」

「そうですね、可愛い物屋さんに行きたいです」

 と、女の子らしい面を!

「じゃあ、行くか」

「はい」

 イーゼルは明るい顔で、街中を歩いていく。


 とても狂鬼病に冒されているようには見えないな。

 病気といっても、心の病なのだから、見た目には出ないものなのだ。


 きっとイーゼルも、予期不安に怯えることも少なくなったのだと思う。


 イーゼルの要望通り、可愛い物屋さんといっていいのか分からんが、そういう小物やぬいぐるみがたくさん置いてある店に入っていく。


 ホントに可愛い物ばかりの店があったのか。


 まぁ、俺のいた世界でも、出身地福岡の博多キャ〇ルシティにも、そういう店があったな。

入ったことは無いが。


 ひと通り店の中を見て回ると、俺たちは『ガルーダの食堂』へと足を運んだ。


 店に入ると、セーラとクララがいた。

「おっ、お兄さん、魔女さんと二人でデートかい?」


 デリカシーが無いのは女も同じか?

 冷やかさないでくれよ、恥ずいから。


「お前らは二人揃って休日か?」

「そうだよ。今日はクララも連れて、この店に来たんだ」

「なぜこの店を選んだ?」

「ゾミースープをクララに飲んでもらおうと思ってね」


 あのみそ汁か‥‥‥。


「まぁ、俺たちはテーブル席に座るから」

 俺はイーゼルとテーブル席に座った。


「邪魔はしないよ、お兄さん」

「ああ。あ、それよりヴァーラントの時はありがとな!」

「ああ、今ごろ礼を言わなくてもいいよ。あの時にも言われたしな」

「そうだったか?」

「ああ」


 まぁいいや。

 俺はオムライスを注文した。

 イーゼルは明太子スパゲティーを注文する。


 明太子がこの世界にあるのかよ‥‥‥。

 どこから入手できるんだそれ?

 

 俺はそれがすごく気になってしまった。



読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ