表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
454/479

第四百五十三章・ダ・ガールへの帰路

読んでくれる皆様には感謝しか無いです!!

第四百五十三章・ダ・ガールへの帰路



 俺たちは、一度ダ・ガールに戻ることにした。

イーゼルの静養にも良いだろう。

皆も賛成してくれた。

皆、いいやつだ。

この街からダ・ガールはかなりの距離があるが、馬車を借りて、移動することにした。

イーゼルの負担を軽くするために必要だった。


 さて、ダ・ガールに戻る頃には、厄介な出来事もあるまい。

戦いの無い道を選んで、戻ることにした。


 その前に、病院に行って、イーゼルの薬をもらいに行かねばならなかった。

精神安定剤と抗精神病薬、それに睡眠導入剤と睡眠薬もいる。

二週間分の薬を処方されると、それをカバンに入れるイーゼル。

イーゼルのカバンには、袋に入れたクレアスフィア7個も入っていた。


 あと一つで、クレアスフィアは揃う。

 これで光も見えることだろう。


 俺はこの、ポンコツパーティーを愛している。

皆、どこかおかしいのだが、それでも誰かを嫌ったり、悪く言ったりはしない。

仲間には気を配る、とても良いメンツだ。


「じゃあ、出発するか?」

 俺は荷物をまとめていた。

 それもじき終わる。


「わたしは大丈夫よ」

 と、ルルチェ。


「わたしもだ」

 コマドリも言う。


「イーゼルは?」

 俺はイーゼルのところへ行く。

「わたしももう、用意は出来てます」

 イーゼルの様子がおかしかった。

「イーゼル、まさか今、狂鬼病の症状が?」

「ええ、ちょっとだけ‥‥‥」


 俺は荷物を置いた。

「ちょっと休んでから出発しよう」


 俺は、出発するのを遅らせた。


 まぁ、しょうがないな。


 イーゼルは狂鬼病の症状と戦っているのだ。

俺たちはそれを、見守ることしか出来ない。

でも、憎むべきは狂鬼病であって、イーゼルではないのだ。


 俺たちはイーゼルの症状が収まるまで、暇を潰した。

イーゼルに負担をかけないように、静かにしていた。


 きっとイーゼルは、他の皆に悪いなと思ってるだろう。

こういうのは罪悪感を抱くものだ。

でも、そんな気を遣うこともない。

イーゼルはイーゼルのペースで生きればいいのだ。

俺たちはそれを足手まといとは言わない。


 イーゼルの幸せのためにも、俺は‥‥‥。

 いや、俺たちは。


 数十分くらいの時間が経つと、イーゼルの症状が回復した。


 よし、行こう。

 ダ・ガールへ!


 旅はまた、始まるのだ。



読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ