表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
446/479

第四百四十五章・サラマンダー戦!!

読んでくれる読者の皆様には感謝しています。

第四百四十五章・サラマンダー戦!!



 俺たちは、炎に包まれているサラマンダーを、どう攻撃するかは事前に作戦を立てていた。

「イーゼル、氷魔法を放て!」

「はい!」

 イーゼルは、呪文を詠唱した。

「クルラナンテリアラストベコデアナムンス、アナン!」

 イーゼルがかざしている手から、氷の魔法が飛び出した。

 青白い光線のようなものが、サラマンダーの体に直撃する。


「つ、冷たいっ!」

 サラマンダーは、凍り付いた体の一部をうねらせて、山を転げ落ちていく。

「え?勝ったのか?」

 俺は意外そうな顔をした。

「そんなわけないでしょ?」

 ルルチェが言った。

「相手は超級モンスターよ。完全に叩いて飛沫にしないと倒したことにはならないわ」


 ルルチェもえげつねーこと言いやがるな。


「よし、追撃するぞ!」

 俺はサラマンダーを追った。

 その時、山の木々が、やたらとサラマンダーの炎に焼かれて、火が付いているのが分かった。

マズいぞ。

サラマンダーは体勢を立て直し、山の木や、山を囲む森に体をこすりつけて、凍った体の一部を再生させていた。


 なるほど、ああやって体を再生できるんだな。


 サラマンダーはすぐに全身炎に戻ってしまった。


 氷系魔法対策はあっちも出来てるのか。

 しかし、これはマズい。

 サラマンダーの炎のせいで、山や森のあちこちで火事が起きている。


 このままだと俺たちが火に囲まれるぞ!


 やたら燃えやすいところにいるだけのことはあったのか。


 サラマンダーは、俺たちの方に向かって来る。

「冒険者たちよ、俺を見くびってるんじゃないの?」

 相変わらずのオネェ系な喋り方に、俺の腹筋が痙攣する。


 ちょっとだけ、その言い方はやめてくれ。

 戦闘には合わないから‥‥‥。


 それでも戦いは続く。


 サラマンダーは、口から炎を出すタイプのモンスターではなかった。

全身炎で、渦巻きながら体当たりしてくる奴だ。

それさえ避ければ、こちらもダメージは負わない。


「コマドリ、俺とイーゼルとルルチェでサラマンダーを相手にするから、お前は洞窟に入って、クレアスフィアを取ってくるんだ!」

「分かった!」

 コマドリは洞窟へ向かう。


 こうなりゃ強盗するしかねぇぜ!

 盗人上等!

 超根性!!


 これが現代の冒険者のやり方だぜ。


 俺は完全に開き直っていた。



引き続き、ご感想やレビューもお待ちしています!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ