第四百三十四章・兜に鎧
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第四百三十四章・兜に鎧
俺とコマドリは、カル・デール軍に加わった。
新エトカニア騎士団の団長が指揮を執っているようだ。
俺は団長に挨拶に行く。
「やあ、久しぶりだな、団長」
団長は俺たちに気づいた。
「おお、君たちは!」
「エクル・エスペランザ軍との戦い以来だな。今回もよろしく頼むぜ」
「参戦してくれるのか?」
「ああ。ポラリス姫に頼まれてな」
まぁ、それ以前にリリー・プラド・ハモレミストとの約束だからな。
クレアスフィアをもらった以上、こちらも義理を果たさなくちゃな。
「敵はいつ頃来るんだ?」
俺は団長に訊いた。
「もう迫ってる。敵は鎧兜の先鋭部隊たちだ。殲滅戦は覚悟しないと‥‥‥」
「いや、敵の主力を潰せばいいはずだ」
俺はその辺の軍人に、偵察に出るように言った。
「これで奴らは動きを読まれるはずだ。これでこちらは有利になる」
俺は団長に言う。
「そう上手くいくものなのか?」
「心配するなって。戦いに重要なのは、事前の情報だ。きっと偵察隊が、いい情報を持ってくるはずだ。それに期待しよう」
「情報‥‥‥ね」
団長は、部下たちに戦闘の用意をさせた。
「言っとくが、鎧兜は出来るだけ外せ。こちらは軽い装備で戦うんだ」
俺は団長の部下たちに言った。
「どうしてだ?」
「鎧兜は相手も同じだ。その分、動きが鈍る。こちらは軽くて速いのを売りにする」
「なるほどな。それでメドが立つかもな」
軍隊の皆は、納得した。
* * *
平原の遠くから、ドロドロという音がしてきた。
敵の軍勢だ。
ルイ・イーク軍とリタ・エール軍だろう。
さっそく来たな。
俺とコマドリで、敵軍の前に立った。
「コマドリ、死ぬなよ?」
「リューイチこそ」
「俺は不死身さ!」
俺は聖なる剣を抜いた。
コマドリも玉鋼の剣を逆手に構える。
武器が変わってもコマドリは、忍者刀と同じに構えるんだな。
でも、玉鋼の剣は小太刀サイズだ。
その構えでも問題は無かった。
ルイ・イーク軍が叫びを上げながら、突進してくるのが見えた。
「殺せー!!」
「くたばれェ!」
「死にさらせ~ェ!」
いろんな叫びを言ってるな。
しかもテンプレ。
まぁいい。
「こっちも行こう。コマドリ、いいな?」
「ああ」
こっちも草原の方へ軍を連れて、走る。
一丁やってやるか!
ぶっ潰せェ!!
俺たちは、敵軍に向かって突っ込む。
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