第四百三十三章・ルイ・イークとリタ・エールの軍勢は?
久々に戦争描写を書いてます。ご感想やレビューも待っています!!
第四百三十三章・ルイ・イークとリタ・エールの軍勢は?
クラ・ナーアから南に行くと、カル・デールはあった。
まず城に行く俺たち。
ポラリス姫とトドスも、俺たちを歓迎してくれた。
カル・デールにも、ルイ・イークとリタ・エールの軍隊がやって来るという情報が入っていた。
カル・デールの前に、ダン・ルーエを攻略したルイ・イークとリタ・エールの軍勢が、さらに北へと向かっているという情報を得たのは、カル・デールに着いて、間もなくのことだった。
俺たちはカル・デールの王都へと足を運んだ。
ルルチェはポラリスと会う。
「よく来てくれたわね、ルルチェ」
「ポラリス、あなたの国が、軍事侵攻されているのよ?」
「ああ、そのことね?こちらも軍を出すわよ」
「今はどうなっているの?」
「カル・デールの南部はもう侵攻されているそうよ。軍が間に合わなかったみたい」
「じゃあ、どうするの?」
「ダン・ルーエはすでに陥落された。この国も危ないわ」
ポラリス姫はため息をついた。
「相手の軍勢は?」
俺はポラリス姫に訊いた。
「20000って話よ。こちらはエトカニア騎士軍団を含めても14000。エミリディアの魔族軍団は1000くらいだから、どれだけもつか‥‥‥」
「こちらには冒険者がついている。大丈夫だ!」
俺はコマドリを見る。
え、わたしか?というような顔をするコマドリ。
「俺とコマドリは戦力になる。防御と負傷兵の治癒にはルルチェ。そしてとどめを担うのはイーゼルだ」
俺の提案に気を揉むポラリス姫。
「俺は聖なる剣を持っているし、コマドリには玉鋼の剣だ。戦闘は任せろ!」
「じゃあ、お願いします」
ポラリス姫は俺に言った。
「ルルチェは後方支援部隊と一緒にいてくれ。イーゼルはしんがりを頼む」
「いいわよ」
「分かりました!」
二人の返事を聞く俺。
さぁ、戦いを始めようぜ、ルイ・イークとリタ・エールの軍隊よ!
敵の軍勢は、北上しているらしいから、こちらは待ち構えるように備えればいいと思う。
俺はさっそくカル・デールの軍と合流する。
もちろんコマドリも一緒だ。
「リューイチ、相手を斬っても良いのか?」
もっともなことを訊いてくるコマドリ。
今回は戦争だ。
しかも大戦争の参加ともなれば、相手を殺すこともあるだろう。
今回は俺も、禁を破るつもりだ。
軍事侵攻なんて、やってはいけないことなのだ。
敵をぶっ潰すためには戦いの中で、相手を殺すことも避けては通れない道なのかもしれない。
俺もヤバくなったら、相手を傷つけることもあり、力が入ってしまったら殺してしまうかもしれない。
でも、殺るのはお互い様だ。
だから、今回は本気で行く。
俺は聖なる剣を鞘ごと握りながら、強く思った。
戦争は嫌だ。
でも今は、とにかく戦おう!
読者の皆様に幸あれ!!




