第四百三十一章・リリー・プラド・ハモレミストからの情報
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第四百三十一章・リリー・プラド・ハモレミストからの情報
俺たちは街にしばらくとどまった。
俺は一人で街を歩いていると、そこへ、女海賊のリリー・プラド・ハモレミストが俺の前に現れた。
「リューイチ」
リリー・プラド・ハモレミストは平然と街を歩いている。
「おいおい、あんた、お尋ね者だろ?こんなに堂々と、白昼に出歩いていいのかよ?」
俺はリリー・プラド・ハモレミストに言った。
「大丈夫だ。わたしのツラがハッキリ割れているのはルイ・イークくらいのもんだからな」
「そ、そうなのか?」
「ああ。今日は重要な情報を伝えに来た。耳を貸してもらおう」
「何だ?狂鬼病の治し方についてか?」
「狂鬼病?あの病にかかった者がいるのか?」
「狂鬼病を知ってるのか?」
「もちろんだ。わたしも海賊の仲間とともに、鬼ヶ島には行ったことがあるんだ。その時、オーガーにわたしの仲間が、狂鬼病を食らわせられてな。治す方法がないから、医者から薬を処方してもらうだけなんだ。お前の仲間もなのか?」
「ああ。一体どうすれば‥‥‥」
「周りが悲観しても始まらないさ。それより、わたしは魔の三角地帯に行ってきて、大ザメを狩ってきたんだ。そいつが船を襲う謎の正体だったんだ。そいつを倒して、さらに超級モンスターの討伐にも成功した」
「超級モンスター?そいつを倒したのか」
「ああ。狩りの後に遭遇した大嵐でな。そいつはタイフーンという大台風のモンスターだ。大型の台風を相手にしたと思えばいい。そいつの目を潰して倒したんだ。かなりの強敵だったが、それでも奮戦して、船数隻が沈没させられたが、それでも何とか倒した」
「すげェな。俺たちも超級モンスターを倒したかったんだ」
「そうなのか?なぜ?」
「クレアスフィアって知ってるか?」
「ああ。倒した後に、タイフーンが落としていったな」
リリー・プラド・ハモレミストは、ポケットからクレアスフィアを出した。
「これのことだろ?」
俺は確認する。
確かにクレアスフィアだった。
「そいつを俺たちは集めているんだ」
「これを?欲しけりゃやるよ。ただし‥‥‥」
条件か。
交渉は大事だからな。
パーレイってやつだ。
リリー・プラド・ハモレミストの切るカードはクレアスフィアか。
あとは俺たちに何が出来るかだな。
「ただし、何だ?」
俺は訊く。
「わたしの斥候からの情報なんだが、どうもリタ・エールとルイ・イークが手を組んで、カル・デールに軍事侵攻を始めたとか‥‥‥うん、そうらしいんだ」
「マジでか?」
「ああ。もともとルイ・イークとカル・デールは仲が悪くて、それで国を潰そうと、ルイ・イークはリタ・エールと同盟を結び、ダン・ルーエを攻略し、さらにカル・デールを襲い始めたというのが、斥候からの情報なんだ。食い止めてくれるか?」
つまり、エミリディアのカル・デールとリタ・エールの同盟は不発に終わったってわけか。
残念なことだ。
それよりも、ルイ・イークをどうにかすれば、一応はカタがつくだろう。
おっぱじめたのはルイ・イークだろうからな。
「よし、俺たちが何とかして食い止める」
「交渉は成立だな。持っていけ!」
リリー・プラド・ハモレミストは、クレアスフィアを俺に投げた。
それをキャッチする俺。
これで五個目か。
さて、じゃあ戦争を止めるとするか。
「ありがとな。何とか戦いを終わらせてみるよ」
「頼む。ルイ・イークとはもう、契約が切れているのだから、わたしの出る幕ではないんだ」
「分かってるって!」
俺はリリー・プラド・ハモレミストと別れ、仲間の三人のところへ戻った。
ここから先は、一気に話が進みます。




