第四十二章・どうやって潜入する?
書きたいことがたくさんあり過ぎます。もっと続けていたいですね。書きます!!
第四十二章・どうやって潜入する?
俺たちはルルチェとコマドリに合流した。
「それで、どうだったの?」
「ああ、ルルチェ。お前が必要になったよ」
「うん?」
俺はいろいろとすべてを話した。
「なるほど、トロールに呪術師、魔法使いにベアトリアース‥‥‥」
コマドリが納得するように言った。
「ではわたしはトロールと戦おう!」
コマドリは忍者刀を握りしめて言う。
「呪術師はイーゼルが、魔法使いはルルチェが相手してくれ。俺はリルエと一緒にベアトリアースと戦う」
と、俺は全員に伝えた。
「あとはリタ・エール軍の総大将のリタ・エール・ド・ドーゴンを追っ払えば島は確保できる」
夜になったドムブの滝では、俺たちは野獣を狩って、その肉をイーゼルの簡単な火炎魔法で焼いて食べた。
さて、翌日までに全員、体力も魔力も回復した。戦えるコンディションはバッチリだ。
「よし、じゃあ行くぞ!カルデッド島へ」
「今度はどうやって行くのだ?」
コマドリが訊いてきた。
「ねぇ、夜になってから潜入すれば、入りやすいんじゃない?」
と、ルルチェが提案してきた。
「夜か‥‥‥。魔族にとっては夜の方が冴えわたるんじゃないか?あいつらは夜行性だろう?」
そう俺は言った。たぶん合ってる。
「でも、夜の方がリタ・エールの軍勢も襲撃しずらいのかもしれないぞ!」と、コマドリ。
「そうだね。あたいもそれがいいと思うよ」リルエも言う。
「魔族は今はもう、昼も夜もお構いなしで生きてるんだ。昼間でも夜でもどっちでもいいなら、人間相手だと夜の方がいい気がするよ」
魔族はモンスターとは違うってことか。
そうだな。きっと昼間でも対処できることはやって来てるかもしれない。
なら、夜に行った方が良い気がする。
「でも、どうやって夜に島へ行く?」俺はリルエに訊いた。
「それならいい案があるぞ!」
「ほう、どんな?」
「簡単だよ。気球を奪って、それに乗るんだ!!」
えっ?マジかよ?!
「ハイジャックはどうでも出来るだろうけど、向こうに着くまでに撃ち落とされたりしないか?」
「結界を破ってるんだから、侵入は容易だよ。ってか、ハイジャックって何?」
ああ、ハイジャックの意味は分からないのか‥‥‥。
「まぁ、ハイジャックってのは乗っ取るって意味さ」
「なら、そう言えよ、お兄さん」
お兄さんって、オイ!
「俺の名はリューイチだ。覚えとけ!」
「リューイチ‥‥‥。変な名前だね!」
まぁ、この世界ではな。
「俺は最強の男、ただのリューイチだ」
「ハハッ。自分で最強って言ってら。そんなんで本当にエルデを破った男なの?」
「もちろんだよ!俺の外見で判断するな。お前の両親も俺が助けてやる。だから心配するな!」
「あんた‥‥‥、いや、リューイチ」
「何だ?」
「あんたはどっちかって言うと変質者に見えるけど、実は勇敢なんだな!」
「誰が変質者だ、コラ!」
「だけど、リューイチはすごく優しい‥‥‥」
この子、涙目になってる。何を泣いてるのだ?
でも、聞くのは野暮かな。
そう思う。
「じゃあ、日が暮れたら行動開始だ。それじゃあ、初めから。まず日が暮れてから気球をハイジャックして‥‥‥」
「またハイジャックって言った‥‥‥」
リルエは困った顔をした。
この小説に出会った自分は幸せなのかもしれません。読者様にも感謝できますし。本当にありがとうございます!!