第四百二十八章・ルエルガの攻略〈後編〉
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第四百二十八章・ルエルガの攻略〈後編〉
俺はルエルガの頭をめがけて、聖なる剣を振り下ろす。
と、ルエルガはそれをヒョイと避けた。
今までと違う反応を見せたぞ?
頭が弱点か?
俺は再び、ルエルガの頭部を狙う。
やっぱり避けた。
頭を潰すか、首を飛ばせば死ぬ奴か?
ゾンビかよ!
「お前、頭が弱点だろ?」
「え、何を言うのです?そういう訳はありません。弱点はこの二本の角です。これを折られたら、再起不能になります。オーガーは基本、角が弱点なのですよ?」
自分から弱点を言い出したぞ。
アホか、こいつは。
「なら、その二本の角を折らせていただくぜぃ!」
俺はダッシュで二本の角のうち、一本を聖なる剣で切り取った。
「ぎゃああ!!痛いです!ちょっと快感ですけど、痛いです。ああ、痛い!」
痛いのが、嬉しいのか、苦しいのか、ハッキリしろ。
「痛くて痛くて、もう死にます。こんなにも、こんなにも痛いのは初めて‥‥‥。快感ですゥ~。まさに痛みの芸術!苦痛さえも楽のように感じます」
言ってる意味が分からん。
「じゃあ、もう一本の角も差し出せ」
「なぜですかぁ~あ?」
「言うだろ?左の角を折られれば、右の角を差し出せと」
「言わないです!そんなこと言わないですよぉ~」
「とにかく、折らせろ」
俺は聖なる剣で、もう一本の角を斬った。
「ぎゃああああああああ!!!!!か・い・か・ん‥‥‥」
ルエルガは苦しみ始めた。
そして、のたうち回る。
「痛いです!痛い!イタ、イタ、イタい」
角以外は斬っても刺しても回復してしまうから、とどめを刺そうにも、刺せない。
気の毒に。
角を失くしたら、死ぬまで苦しむのか。
けっこう残酷なことしたのかもな。
でも、そうしないと倒せなかったんだし。
「リューイチの勝ちです」
イーゼルは後ろで言った。
「イーゼル、このままじゃかわいそうだから、爆破魔法でバラバラに吹っ飛ばしてやってくれ」
「リューイチもけっこう残酷ですね」
「いや、いいから」
「はい」
イーゼルは爆破魔法で、ルエルガの体を破壊した。
バラバラになって、跡形もなく吹っ飛ぶ。
最後の痛みの感じはどうだ?
痛いと言う暇もなく、倒されたもんだ。
サイナラ。
これでオーガーの一匹目は倒した。
次は一本角のザイアとかいうオーガーだな。
俺たちは、さらに島の奥へと、進んで行った。
読者の皆様に幸あれ!!




