表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
426/479

第四百二十五章・オーガー退治のために鬼ヶ島へ!

ご感想やレビューも待っています!!

第四百二十五章・オーガー退治のために鬼ヶ島へ!



 俺たち一行は、鬼ヶ島に向かって歩く。

ヤマトのクニの吉さんが、俺たちを案内してくれることになったので、一緒に行くことにした。

ガイドはいた方がいい。


「それにしても、これじゃ桃太郎だよ」

 俺はつぶやいた。

「誰それ?」

 ルルチェが訊いてくる。

「イジメられていた亀をって、これは浦島太郎か。じゃなくて、え~と、昔々、おじいさんが山へ芝を刈りに、おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から、ドンブラコと大きな桃が流れてきました。それを家に持ち帰ったおばあさんは、おじいさんが帰ってくると、その桃を一刀両断ざっくりと、桃にとどめを刺すかのように真っ二つにしました。そしたら中から赤ちゃんが‥‥‥」

「まさか、真っ二つに?グロ!」

「違う!」

「だって、一刀両断したら真っ二つでしょ?想像したくないわ」

「いや、それが無事でね」

「一生分の運をそこで使い果たしたみたいね」

「違うから。とにかく、その子はすくすくと育ち、立派な青年になったとさ」

「男の子だったのね。赤ちゃんの性別を教えてくれないから、女の子かと思っちゃった」

「桃太郎って言ったろ!太郎が付く女の子がいてたまるか!」

「そんな名前知らないわよ」

「で、とにかくその青年、桃太郎は鬼ヶ島へ、鬼退治に行くことにしました」

「どうして?」

「さぁ‥‥‥。正義のヒーローだからじゃないか?」

「鬼退治に行く前からヒーローだったの?」

「そうなんじゃないか?トニー・〇ャーが「僕がやります!」って言って、タイ映画の『マッハ!!!!!!!!』の主役になったように、自分から名乗り出たんだろ?たぶんな」

「それで?」

「ああ、途中で出会った犬、猿、キジを仲間に連れて、鬼退治に行って、鬼を倒して、あ、今は倒すんじゃなくて、泣いて謝る鬼を許すんだっけな。それで宝物をもらって国に帰る、そういうお話さ」

「待って。犬、猿、キジが、何で一緒に連れて行くの?それで戦力になったの?」

「そうなんじゃないか?」

「どうして仲間になったの?」

「きびだんごという食べ物で買収したとか‥‥‥」

「なにそれ、美味しいの?命を賭けて食べるほどの価値がある食べ物なの?珍味?」

「知らん!俺も食ったことは無い」

「それに鬼を退治して、宝物を奪うなんて、略奪行為じゃないの?そこに正義はあるの?そこに愛はあるの?鬼だから倒すの?それって正しい行いだったの?」

「それも知らん」

 

 だんだんメンド臭くなったな。


「とにかく、聖なる剣は俺の手に戻ってきたし、コマドリも玉鋼の剣を得たし、パワーアップは完了したわけだ。俺たちの鬼退治が、今、始まったわけだ」

「それでも、このままもらい逃げせずに、オーガーたちを退治にいくのね」

「当たり前だ!もらってトンズラするもんか!俺は腐っても冒険者だぞ」

「フフッ、冗談よ」

「頑張ろうぜ、鬼退治!」

「オーガー退治ね」

「そうとも言う」


 俺たちは最強装備でオーガーを退治に行くのだ。


 やってやろうじゃないか!


 待ってろよ、オーガーども!!


 俺は気を引き締めた。



読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ