第四百十八章・激流があるそうだぞ。
病気が回復の見込みがありそうなので、安心です。
第四百十八章・激流があるそうだぞ。
山と山の間にを流れる川にたどり着いた俺たち一行。
ここからは、いかだで行くしか道は無かった。
川を道と称するのは、いささか変だが、他に表現方法が無いので許していただきたい。
って、俺は誰に許して欲しいのやら‥‥‥。
俺は辺りの木々を集め、蔓をひも代わりに適当にいかだを作った。
人が乗れれば大丈夫だろ。
イーゼルたちはキャンプの用意をしていた。
夜が明けたら、川下りだ。
俺たちは適当にあるもので食事をした。
「明日になれば、この川を流れる方向へ行くとしよう」
俺は三人に言った。
「この先はアルカディア川と呼ばれる急流があるようだぞ。ムサシのクニで聞いた」
コマドリが心配そうに川の流れを見て言う。
「そうなんですか?」
コマドリの言葉に、イーゼルも不安がってきたようだ。
「今までに百人が挑戦をして、無事に激流に飲まれずに川を渡り切ったのは、十七人だとか‥‥‥」
それ言ったら、不安しか無いじゃん。
「恐れなくても、大丈夫さ。それにこれは、冒険っぽいだろ?」
「冒険はやめましょう」
イーゼルはさらに言ってくる。
「そうね。冒険はやめましょ!」
ルルチェまでそう言ってきた。
心配性だなぁ。
「激流って言っても、大したことは無いと思うぞ」
「百人中、十七人しか渡れなかったというのにか?」
コマドリの反論。
「ここはひとつ、挑戦といこうじゃないか」
俺は引き下がらなかった。
「リューイチがそこまで言うのなら、やってみましょう、川下り」
ルルチェが参った顔をしながら、俺に言った。
「でも、死んだら恨むわよ?遺書にリューイチへのギロチン刑を行う書簡を書いておくから」
そういうのは冗談でもやめていただきたい。
俺も道連れってことかよ?
残酷な姫だ。
ドザエモンの方がまだマシだよ。
てか、ドザエモンも嫌だけど‥‥‥。
そんなこんなで、明日には、冒険再開だ。
誰も冒険から逃げられやしないんだ。
冒険やめたって言っても、どこまでも冒険はついてくるモノなのさ。
今日はゆっくり休んで、明日に備えよう。
備えあれば憂いなしってな。
読者の皆様には感謝しかありません!!




