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第四百十三章・ムサシのクニと、オロチの同盟

ウィルス性の腸炎にかかって、病院に行ってきました。治るのに、しばらくかかるそうです。あ、昨日のアクセス数が2007もありました。本当にありがとうございます!!

第四百十三章・ムサシのクニと、オロチの同盟



「そういう訳で、オロチはただ、子を育てたいがために、若い娘を一人、連れて行ったってワケだ。アンダスタン?」

 俺は村人たちの前に立ち、説明を終えた。最後のアンダスタンは洒落っ気なので、ツッコみ禁止な!


「要するに、オロチと共存しろと、そういうことですか?」

「そんなのできるのか?」

「あのヤマタノオロチがか‥‥‥?」

 村人たちのざわめきが始まる。


「いやぁ、オロチは妻を山の事故で亡くしたんだ。本当はかわいそうな奴なんだよ。本当だ。だから信じてくれ」

 俺は念を押した。


「でも、あなた方が無事に戻ってきたのが、何よりの証拠だな。ここはまず、冒険者さんたちの意見を尊重しようじゃないか」

 村長はそう言った。

「オロチを討伐することなど出来やしないのだ。それならば、村の安全にもオロチとの共存をした方が良いかもしれんな」


 いや、討伐しようと思えば出来るんだけどな。

 でも、モンスターってワケじゃないし、正当な理由が見つからないのに、討伐なんてどうかと思うから、しないだけだし‥‥‥。

 そもそも討伐してハッピーエンドじゃないだろ、この流れは。

 だから、討伐出来ることは、村民には黙っておく。

 討伐した方が、無難でいいとか言われたら、俺も嫌だし。


「ってことで、オロチとの盟約を交わせば、きっとうまくいく!」

 俺はさらに念を押した。


 その時、大きな音とともに、ヤマタノオロチが山から下りてきた。

 イーゼルも一緒だ。

 胸に女戀を抱きかかえている。


「イーゼル!」

「リューイチ、誤解を解くためにわたしたちも下りてきました。すみません」

 イーゼルが俺に向かって言った。

「お互いに危害は加えないという意思を見せた方がいいと言ったので、こうして下りてきてしまいました」

「なるほどな‥‥‥」

 俺はヤマタノオロチを村人に紹介した。

「この通り、危険はない。意思も持っている。だろ?」

 俺はヤマタノオロチに向かって言う。

「そうだ」

 ヤマタノオロチは、声を出して言った。


「オロチが喋ってる!」

「初めて声を聴いたぞ」

「話せるのか!」

 再びざわめきが起こる。


 そんなわけで、オロチと村長が話し合うのに立ち会う俺。


 一つ、お互いに危害は加えない

 二つ、女戀以外は互いを干渉しない

 三つ、女戀が成体になったら、山へ返すこと


 これで同盟は成立だ。


「冒険者、ならびにダ・ガールの、不詳リューイチと姫ルルチェが、証人となる。それでいいか?」

 俺とルルチェで同盟の証人になってやった。

 互いの合意を確認する俺とルルチェ。


 これからは共存しろよな。


 俺はちゃんと見届けたからな。

 まぁ、ルルチェもだけど。



更新だけはしとこうと思っています。よろしく!!

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