第四百十一章・オロチの子
昨日から食あたりで、吐いたり下痢したりして、更新が全然出来ませんでした。申し訳ありません。これからまた、病院に行ってきます。ツラいですが耐えます。
第四百十一章・オロチの子
開けた場所に出ると、そこはオロチの巣だった。
そしてイーゼルは、案の定、ヤマタノオロチと一緒にいた。
何で分かったかって?
木を隠すなら森の中って言うけど、言うんだっけ?でもあんな巨体、隠れるわけないくらいデカいじゃんか!
俺たちはイーゼルが、オロチの子とみられる、とても小さなヤマタノオロチと一緒にいるところに出くわした。
「イーゼル!」
俺はイーゼルに声をかける。
「リューイチですか?」
「そうだ」
俺たちは一日ぶりに顔を合わせた。
デカい方のヤマタノオロチも、俺たちに気づいた。
「何だ君らは?」
左から四本目の首の口が口パクしやがった。
だが、声は出た。
喋れるのかよ。
てか、口の動きと声が合ってないぞ?
ま、いいか。
「オロチさんよ。イーゼルは俺たちの大事な仲間なんだ。返してくれよ」
俺は手を広げて言う。
俺たちは怪しい者じゃありませんよ的なアピールだ。
「そうはいかん。子供の母親として、若い娘に育ててもらいたいのだ」
「その小さなオロチのことか?」
「そうだ。名は女戀」
「めごい?」
「ああ。この子の母親は、三日前に山の事故で死んだ。だから女戀には母親代わりがいるのだ」
「それがイーゼルを、いや、若い娘を連れて行った目的か‥‥‥」
「その通りだ」
やはり、日本書紀とは違う。
「なら、もっと子育てに長けた女が良かったんじゃないか?」
俺は訊いてみる。
「若い娘じゃダメなのか?」
と、オロチ。
「どうしてそんな答えにたどり着いたんだオイ?」
「ここの人間は、女は十五で結婚するのだろう?」
十五で姉やは嫁に行きってやつか?
考えが古臭いな。
シア・ラースかよ?
「とにかく、仲間は返してもらいたい。頼むよ」
俺は、押すのでもなく、引くのでもなく、丁度いい塩梅で言った。
「子が独り立ち出来るくらいに育てば、返してやる。わたしは危害は加えない。約束する」
「そう言われてもなぁ。俺たちには冒険があるし」
「冒険だと?」
「ああ」
「魔王はもういないだろう?」
あ、こいつも、それ言うんだ。
その話をされると、俺もだんだん悲しくなる‥‥‥。
「魔王はいないが、冒険は続けている。冒険はやめない限り続くものだ」
「そういうものなのか?」
「まぁな」
俺は態度を強めた。
「もう一度言う。イーゼルを返せ」
強硬な姿勢で臨む俺だった。
「戦う気は無い。仲間を戻して欲しいだけだ」
オロチは考えているようだった。
良い答えを期待するぞ?
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