第四百五章・東国へ到着!
あまり寝ていません‥‥‥。調子狂うなぁ。
第四百五章・東国へ到着!
船で一日の距離に、東国の島はあった。
おどろおどろしい雰囲気で、天気も悪かったせいもあってか、島の森や山は黒く陰っていた。
波止場へと着く船。
下船した俺たちは、東国へと足を踏み入れる。
ここの磁場は狂ってるようだった。
こんな樹海に匹敵する磁場は滅多にない。
俺はそれを肌で感じ取った。
他の三人も、同じようにジメジメした島の雰囲気に、穏やかな表情を忘れているかのように、顔を曇らせていた。
「リューイチ、ここはちょっとヤバいぞ。こんな辺境の島に、刀匠が住んでいるのか?」
コマドリはビクビクしながら俺に言ってきた。
「そんなにビクつくなよ」
「だって‥‥‥」
「ここの人たちに失礼だろ?」
俺は周囲にある民家の並びを通りながら、コマドリに言った。
ホラーじゃあるまいし。
でも、『犬〇家の一族』に出てくるような、薄暗い感じは何となく感じた。
「イーゼル、こういうのは初めてか?」
「そうですね。魔女の里でも、こんなに薄気味悪い場所は無かったですよ」
何気に評価が厳しいな、イーゼル。
「ルルチェは?」
「そうね、大賢者様のところと比べると、どっこいどっこいじゃないかしら」
そんなところで11歳の頃から修行してたのかよ、ルルチェ。
肝座ってるなぁ‥‥‥。
だからこその根性なんだな。
理解したよ。
「ま、ここも和風の中世ってとこかな」
「オリエンタルな雰囲気は感じるわ」
ルルチェが周りを見ながら、そう言った。
「わたしの山は、のどかでいいところなんだがな」
コマドリは故郷を思い出しながら、言う。
「コマドリの山もオリエンタルな感じなのか?」
「そうだな、もろに和な感じだ」
「和か‥‥‥」
俺は島国日本を思い出した。
ここも日本的だ。
雰囲気はやはりというか、ダークだがな。
道なりに進むと、大きな集落があった。
あれがクニってやつか。
蝦夷の民族が住んでいそうだ。
『も〇のけ姫』で、最初に出てきたやつだ!
こんな場所がこの世界にあるなんてな。
俺たちは集落へと入った。
いきなり矢が一本飛んで来て、雑木林の木に刺さった。
大きな矢だった。
普通の人間が食らったら、首がチョンパされてるところだぞ?
その矢を放った男が、再び矢を構えて、俺たちの方にやって来た。
面倒なことにならないといいが。
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