表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
406/479

第四百五章・東国へ到着!

あまり寝ていません‥‥‥。調子狂うなぁ。

第四百五章・東国へ到着!



 船で一日の距離に、東国の島はあった。

おどろおどろしい雰囲気で、天気も悪かったせいもあってか、島の森や山は黒く陰っていた。

波止場へと着く船。

下船した俺たちは、東国へと足を踏み入れる。

ここの磁場は狂ってるようだった。

こんな樹海に匹敵する磁場は滅多にない。

俺はそれを肌で感じ取った。

他の三人も、同じようにジメジメした島の雰囲気に、穏やかな表情を忘れているかのように、顔を曇らせていた。

「リューイチ、ここはちょっとヤバいぞ。こんな辺境の島に、刀匠が住んでいるのか?」

 コマドリはビクビクしながら俺に言ってきた。

「そんなにビクつくなよ」

「だって‥‥‥」

「ここの人たちに失礼だろ?」

 俺は周囲にある民家の並びを通りながら、コマドリに言った。

 ホラーじゃあるまいし。

 でも、『犬〇家の一族』に出てくるような、薄暗い感じは何となく感じた。


「イーゼル、こういうのは初めてか?」

「そうですね。魔女の里でも、こんなに薄気味悪い場所は無かったですよ」

 

 何気に評価が厳しいな、イーゼル。


「ルルチェは?」

「そうね、大賢者様のところと比べると、どっこいどっこいじゃないかしら」

 

 そんなところで11歳の頃から修行してたのかよ、ルルチェ。

 肝座ってるなぁ‥‥‥。

 だからこその根性なんだな。

 理解したよ。


「ま、ここも和風の中世ってとこかな」

「オリエンタルな雰囲気は感じるわ」

 ルルチェが周りを見ながら、そう言った。


「わたしの山は、のどかでいいところなんだがな」

 コマドリは故郷を思い出しながら、言う。

「コマドリの山もオリエンタルな感じなのか?」

「そうだな、もろに和な感じだ」

「和か‥‥‥」

 俺は島国日本を思い出した。

 ここも日本的だ。

 雰囲気はやはりというか、ダークだがな。


 道なりに進むと、大きな集落があった。

 あれがクニってやつか。

 蝦夷の民族が住んでいそうだ。

 『も〇のけ姫』で、最初に出てきたやつだ!


 こんな場所がこの世界にあるなんてな。


 俺たちは集落へと入った。


 いきなり矢が一本飛んで来て、雑木林の木に刺さった。


 大きな矢だった。

 普通の人間が食らったら、首がチョンパされてるところだぞ?


 その矢を放った男が、再び矢を構えて、俺たちの方にやって来た。


 面倒なことにならないといいが。



引き続き、ご感想やレビューも待っています!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ