第四百四章・波止場での再会!!
今日は天気が良くないですね。それでも犬の散歩には行きますが‥‥‥。
第四百四章・波止場での再会!!
翌日、フォルテとフォルティシモの案内で、俺たちは東にある海へと向かった。
昨夜は女子たちはほとんど寝てないみたいで、目の下にクマをつくっていた。
可愛い顔が台無しだぜ、ホント。
海に近づくと、何だかテンションが上がってきた。
別に海水浴に来たんじゃないけどな。
海岸には波止場があり、大きなナオ船があるのが見えた。
船は帆を下ろして停泊していた。
俺はその船をどこかで見たことがあった。
アレ、どこで見たんだっけ?
波止場には、見覚えのある女性が立っていた。
俺はその女性に近づく。
「お!冒険者」
女性は女海賊のリリー・プラド・ハモレミストだった。
「久しぶりだな、俺を覚えていたのか?」
「ああ。お前がわたしと対峙した、最後の人間だからな」
「え?どういうことだ?」
リリー・プラド・ハモレミストは、自分の船を見てから、言う。
「ルイ・イークとはもう、手を切ったんだ。というか、契約が終わったのかな?」
「そうなのか?」
「ああ。それで海の警備を今は雇われてやっている」
「警備船の船長か」
「そうだ。この辺りの海はかなり危険だからな」
「モンスターでも出るのか?」
「いや、そうじゃない。東国へ行く海路は安全なんだが、その北に行くと、魔の三角海域があるんだ。そこを通る船のほとんどが、霧に巻かれて消えるんだ。不思議だろ?」
何だその、バミューダトライアングルみたいな海域は?
「お前たちは東国へ行くのか?」
「ああ。別に呼ばれたわけじゃないんだけどな」
「何をしに行くんだ?」
「剣を一振り叩いてもらいにな」
「なるほど。東国の刀鍛冶はすさまじい強度を持つ剣を造れるって話だからな」
「へー。そんなにか」
「そういや、お前はどうして剣を持ってないんだ?」
「剣は戦闘で忍者刀を失ったコマドリに貸してるだけだ。新しい忍者刀を手に入れたら返してもらうんだよ」
「それまで丸腰なのか?」
「まぁな。仕方がないだろ」
「剣を手に入れる前に戦いが起きないようにしないとな」
おいおい、フラグ立てるなよ!
まぁいい。
「じゃあ、お互いに無事でな、リリー・プラド・ハモレミスト」
「そうだな。もしどこかで再び出会うことがあれば、呼ぶといい。金銭次第では、いろいろ協力してやるよ」
俺はリリー・プラド・ハモレミストから離れようとした。
「待て。お前、名前は?」
「言ってなかったっけ?」
「たぶん聞いたと思うが、忘れた。もう一度教えてくれ、な!」
「俺はリューイチ。冒険者のリューイチだ」
「そうだ、思い出した!リューイチだったな。すまない。今度はちゃんと覚えておくよ。冒険者のリューイチ!」
「ああ。改めてよろしくな!」
俺とリリー・プラド・ハモレミストは、桟橋で別れた。
さて、行こう。
東国へ!
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