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第三百九十八章・サーカス鑑賞

毎日たくさんのアクセス数を頂いて、本当に読者の皆様にありがとうを言いたいです!!

第三百九十八章・サーカス鑑賞



 サーカスの入場は午後一時半から。そして始まるのは二時からだった。

俺たちはサーカスの会場である、大きなテントに入ると、予約席に座った。

横並びにルルチェ、コマドリ、イーゼル、俺の順だった。

中央寄りの席なので、ステージがよく見えた。

「リューイチ、サーカスって何するんです?」

 イーゼルが、俺にボソッと訊いてきた。

「普通は曲芸かな?大道芸も。それぐらいしか知識に無い」

「不思議な見世物ですね、それ」

「まぁ、見たら分かるよ」

 二時を過ぎた頃、サーカスの団員たちが、ステージに揃い、全員が観客の前に、その姿をあらわにした。

お辞儀をすると、観客たちは大きな拍手を送る。


 なるほど。

 演劇とかと一緒のようだな。


 ピエロが一輪車に乗って、ビンをお手玉のように投げている。


「リューイチ、奇妙な格好の人がいますよ!」

 イーゼルはピエロを見たことが無いのか。

 俺たちも奇妙な格好だが、アレには及ばない。

「あれは化粧だよ。ああいう人間がいるわけじゃない。道化さ」

「人なんですね」

「ああ」


 演目は、空中ブランコにトランポリン、火の輪くぐりなどだ。

アクロバティックでカッコいい。

イーゼルたちも目をくぎ付けにして見ている。


 最後にモンスターを使った曲芸があった。

ジャイアントエレファントの三輪車にサーベルタイガーのジャンプだった。


 モンスターを使うとは、この時代独特のものだな。


 サーカスは一時間ほどで終わった。

それでもけっこう集中して見ていたな。

これがサーカスか。


 楽しいじゃないか!


 俺は満足した。

他の皆も、十分楽しんだようだ。


 最後に大きな拍手で終わった。

 

 と、突然、モンスターのサーベルタイガーが、檻を壊して飛び出してきた。

檻の強度が足りなかったのか?

しかし、考えている余裕はなかった。

サーベルタイガーはサーカス団員の一人を襲う。


 ヤバい!


 その瞬間、イーゼルが立ちあがり、人差し指をサーベルタイガーに向け、「バン!」と言う。

小さな火の玉がサーベルタイガーの体を弾いた。

くるっと回って倒れ、気絶するサーベルタイガー。


おお!イーゼルの新魔法、ここで使うとは!


「危ないところでしたね」

 イーゼルは指を、倒したサーベルタイガーに向けたままだった。

詠唱無しの魔法で、サーベルタイガーを倒したのは見事だった。


危機は脱したようだ。

サーベルタイガーに襲われた団員も、軽傷で済んだようだ。


 最後の最後でとんだハプニングだったな‥‥‥。

 俺たちは皆、ホッとした。



読者の皆様に幸あれ!!

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