第三百九十七章・サーカス団『ブロードウェイ』
読者の皆様には感謝でいっぱいです!!
第三百九十七章・サーカス団『ブロードウェイ』
俺は皆と合流した。
「リューイチ、どこにいたんですか?」
イーゼルが俺のところに来る。
「いや、ちょっと街の清掃を手伝っていたんだよ」
「清掃?」
「まぁ、それ以上訊くな」
俺はナーバスになっていた。
「そういや、午後に公園でサーカスがあるらしいぞ」
「サーカスですか?」
「ああ。さっき聞いた」
「それは興味深いですね」
イーゼルはサーカスが好きなのか?
「魔女の里で話には聞いていたんですけど、サーカスがあるって本当なんですね」
「見たことないのか?」
「はい。だから見てみたいです」
「なら、チケットを買いに行くか」
「いいんですか?」
「いいよ、見たいのなら」
ルルチェやコマドリの分も買うとしたら、四人分だな。
俺は公園に戻ると、サーカス団が準備していて、そのそばにはチケットを売っているピエロがいて、行列が並んでいた。
俺も行列に並ぶ。
サーカスとは、俺も見たことはないのだが。
シルク・ドゥ・ソレ〇ユくらいしか知らないし。
この機会に見てみるか。
俺は順番が来ると、チケットを四枚買った。
この金も、天下の回り物だろう。
使うべき時に使うのが、妥当だ。
その時、俺は足元に鈍い感触を感じた。
さっきの犬のフンとは別の、犬のフンを踏んでしまった。
えんがちょ!
俺は葉っぱでクソをぬぐうと、靴屋へ走って、新しい靴を買った。
ダジャレじゃないけど、クッソー!!!!
俺の心の中で、声がこだました。
こんなところにフンを置いていった奴、ぶっ飛ばす!
キレたよ俺。
新しい靴を履いて、皆の元へ戻った。
「リューイチ、そなたも新しい靴を新調したのか?」
コマドリ、ツッコむな!
俺は怒りを隠せなかった。
「何をキレてるんだ?」
「いや、何でも」
「靴を新しいのをってことは、リューイチ、まさかそなたも?」
「そうでござるだよコンチクショウ!」
えんがちょで悪かったな!
クソだよクソ!!
まったく悪質な地雷だよホント。
それはともかく、俺たちはサーカスの時間まで、街を適当に闊歩した。
読者の皆様に幸あれ!!