第三百八十九章・茶屋にて
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第三百八十九章・茶屋にて
立ち寄った茶屋で、茶をシバいていた俺たちは、そこで耳寄りな情報を得た。
ここから東に行けば、未開の地に行くというのだ。
攻略不能の雪山が連なっているらしい。
そこを抜ければ、海に出て、さらに海を東に進めば、東国と呼ばれるクニがあるというのだ。
そこは刀の技術が発達していて、この世界でも強力な刀剣を作ってもらえるらしい。
それはいい!
さっそく行こうじゃないか!
俺は茶を飲み干すと、三人に「出発だ!」と言う。
「まぁ待て、リューイチ」
コマドリが、冷茶を飲みながら、のんびりしていた。
イーゼルもルルチェも一息ついていた。
「これまで張り詰めたことが多かったから、今日は楽にしましょうよ、リューイチ」
「イーゼル‥‥‥」
ルルチェもゆっくりしながら、「そんなに焦らないで。回復魔法じゃない回復も必要よ」と、言ってきた。
ダジャレか?
「分かったよ。今日一日だけな!」
俺は椅子に座る。
「もう一杯、茶を頼むか」
俺はクルミ入りのハーブティーを追加注文した。
「そういえば、結局マーガレット・ミシェルの素性は分からなかったな。どこの差し金でやって来た、カピーナ・テュルユークを狙った、暗殺者だったんだ?」
「そうね。それはわたしも知りたかったわ」
ルルチェが指をテーブルの上で遊ばせながら、言った。
女犯三羽烏は、俺たちへの依頼もそうだったが、いつも誰かに狙われているのだ。
その暗殺を企てたのがどこか、知っておくべきなのだ。
「よし、ここから近い街で訊いてこよう」
俺はまた、席を立つ。
そこに、ハーブティーが来た。
「リューイチ、今は落ち着きなさい」
ルルチェにたしなめられてしまった。
「ああ、分かったよ」
俺は再び椅子に座る。
さて、これからすぐに東へ旅立とうか、しばらくその辺をウロウロするか、迷っていた。
まぁ、ハーブティーを今は楽しもうじゃないか。
俺はハーブティーのコップを持ち、口ですすった。
読者の皆様に幸あれ!!