表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
389/479

第三百八十八章・ここでロマンスかよ?

ご感想やレビューも待っています!!

第三百八十八章・ここでロマンスかよ?



 俺は状況を把握してみた。

俺たちへの逆襲をしに来た元騎士のスライが、助太刀と称してやって来たマーガレット・ミシェルに、短剣をのど元に突き付けられている状態だった。

三つ巴にすらなっていない。

マーガレット・ミシェルは、スライを見た。


 彼女の表情が変わる。

「なんてイイ男」


「え?」

 俺たちは絶句した。


「あなた、イケメンですね!」

 マーガレット・ミシェルは、短剣を下ろした。

「実はわたし、今、彼氏募集中なんです。あなたに恋に落ちました」


 こんな時に何ふざけてんの?

 マジかよ!


「わたしはマーガレット・ミシェル。復讐なんてやめて、わたしと一緒になりませんか?」

「な、あんたは?」

 スライはマーガレット・ミシェルの顔を見る。

「あんた、よく見ると美人だな」

「あら、嬉しい!」

「俺と遠くまで行くか?」

「はい!」


 ちょっと待て。

 お前は女は嫌いじゃなかったのか?


「そのナリは騎士様なのですね?」

「ああ。俺はスライ・ロトヴェキア。元リタ・エールの騎士。今はさすらいの用心棒だ」

「まぁ、素敵!わたしも同行させて!」

「いいぞ。俺について来い」

「わたしを幸せにして!」

「ああ、いいぞ!」


 いきなりラブロマンスかよ?

 てか、いきなりだな。

 ツッコみ切れない!


 一体何が行われてるんだぁ~。


「じゃあ、行きましょう!」

「あんたの御心のままに」

 スライは二本の小太刀を拾うと、マーガレット・ミシェルと一緒に草原の向こうに消えた。


 何だったんだ?

 まぁ、スライと戦わなくて済んだけど。

 いや、戦うのは別に構わなかったよ?

 でも、どうせ俺たちの勝ちは、目に見えていたし、あれで終わったのなら、それで一件落着というものだ。


 良かったな、スライ。

 もう、不幸な恋愛するんじゃないぞ?


 それと、お幸せにな!



読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ