第三百八十七章・スライ・ロトヴェキアの逆襲
ガルパン観てると親が「またパンツのアニメ観てる」とか言うんです。う~ん‥‥‥。
第三百八十七章・スライ・ロトヴェキアの逆襲
俺たちはラムダールの町を出た。
先を急ごうと、俺たちは東の方へ行くことに決めた。
だだっ広い平原に、ひとり立つ男がいることに、俺たちは気づく。
「あれは‥‥‥」
俺が前に出ると、その男は両手に剣を持っていることに気づいた。
「あれはスライじゃないか?」
「そうですね、スライです。あのイケメンです」
イーゼルが皮肉っぽく言った。
かわいそうだろ、ボコったくせに。
「どうした、スライ?」
俺は素手だったが、奴に近づいた。
「どうしたじゃないだろ!俺の職を奪いやがって!」
「お前、もとは騎士だろ?帰って仕官し直したらどうだ?」
「そんなみっともないマネできるわけがない!」
いや、今のままでも十分みっともないだろ‥‥‥。
ショウ・ユアセルフ!!
「また戦うのか?」
「ああ。今度は負けない。俺は実は長剣使いなんかじゃない。二刀小太刀が得意なんだ」
何で来られても、結果に違いはないだろ。
「もう、バカなマネはよせって」
俺は本気で心配して言ってやった。
「ふざけるな!俺を倒せると思うな?」
ふざけちゃいませんが。
「まぁ、そんなに熱くなるなよ。その情熱をもう一度、女にぶつけてみたらどうだ?」
「女などは、もう信用せん!」
「そういうところが、アレなんだよなぁ。なんて残念な騎士だ」
「騎士としての誇りすら敵わぬ!」
「それもどうかと思うぞ?せっかく強いのに‥‥‥」
「うるさい!俺と戦え」
「え、俺に言ってるのか?」
「そうだ。女を三人も抱えやがって。うらやましい奴だ。俺が成敗してやる」
そんな理由で俺が狙われているというのか?
アホ過ぎる‥‥‥。
てか、俺に矛先向けるとか信じられないんですけど!
「戦うなんて虚しいぞ。やめとけ」
「黙れ!騎士たる者、一人だけを愛するのが己としての宿命。そこにいる魔女は置いていってもらう。俺の女にする」
イーゼルのこと、気に入ってやがる!
露骨に嫌な表情で顔色を曇らせるイーゼル。
「リューイチ。あの人、退治してください」
「退治って、モンスターじゃないんだぞ」
スライは勢いをつけて、二本の小太刀をクロスさせて、俺に襲い掛かる。
その時、短剣を持った女が、スライの小太刀を弾いて、短剣をのど元に突き付ける。
マーガレット・ミシェルだった。
「助太刀いたす!」
いや、決闘じゃないから。
てか、どっから現れたんだよ?
それに、短剣を、スライののど元に突き付けてる時点でチェックメイトだよ、おい。
読者の皆様、今日もパンツァーフォー!!