第三百八十四章・娼館『サキュパス』
急に雨が降ってきたので、早めに用事を済ませて帰ってきました。おかげで更新時間に間に合いました。
第三百八十四章・娼館『サキュパス』
娼館の中には、お香を焚いているらしく、甘い匂いがプンプンした。
催淫効果でもあるのか?
怪しいな。
俺は中へと進んだ。
ロビーのようなところに出た。
娼館の従業員が出てきた。
「いらっしゃいませ。『サキュパス』へようこそ!いい娘が揃っていますよ」
俺は女といいことするために来たんじゃないんだけどな。
「ここの主人に会いたい」
俺は従業員に言った。
「え、あなたは誰ですか?ここの主人にどういう用件が?」
「人身売買してるだろ?」
「何を言うのです?ここの娘は、ちゃんとした契約で雇ってる娘ばかりなんですよ?冷やかしならお帰りください!」
「ここの主人に会うまでは帰らない」
「ならば、ここの掟に従って、死体になってもらいます」
「やってみろ!」
俺はグーパン一発で、従業員を倒した。
「あっけねぇな」
俺は奥へ進んだ。
「キャロル、出てこい!」
俺は叫んだ。
バタバタと用心棒たちが、やって来た。
「貴様、誰だ?」
「俺は冒険者だ。戦いに来たんじゃない。ここで行われている人身売買をやめさせるように説得しに来たんだ」
「何を根拠に‥‥‥。契約書はあるんだぞ?ここにいる娘は、親が勝手に売った女だ。『サキュパス』が、金を出して買った娘たちだ。返品も買い戻しもお断り願っている!」
「旅の娘をさらって、ここで働かせているだろ?」
「何を根拠に‥‥‥」
「誘拐犯と拉致監禁の罪は重いぞ」
「冒険者とか言ったな?それなら娼館の利用もあるだろう?冒険者に言われる筋はない」
「あいにく、俺はそんなのに興味はないんだよ。病気を感染されても困るしな。それに、娼館通いでもすれば、俺の隠れファンが怒る」
「くだらん!斬れ!」
剣を持った用心棒たちが襲い掛かってくる。
剣を相手に素手で戦うのは、不利か?
いいや、違う。
これはハンデだ。
俺はキックボクシングで、用心棒たちを、前蹴り連発で倒していく。
こういう時、俺の戦闘スキルは高いというもんだ。
蹴り、蹴り、蹴り。
俺に蹴られた奴は、数メートル飛んで、床や壁に叩きつけられて、勢いを失くす。
ざまぁ味噌汁たくあんポリポリ!!
戦闘が終わると、静かになった。
うめき声を上げる用心棒の一人に、俺は首根っこを掴んで言った。
「おい、キャロライン・リパーはどこだ?」
「た、助けて‥‥‥」
「どこにいる?」
「三階だ。この娼館の最上階だよ、チクショウ‥‥‥」
「そりゃどーも!」
俺は上につながる階段を見つけ、そこから上へと目指す。
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