第三十七章・対ゴーレム戦!!
昨日のアクセス数が200を越えたことを心から感謝しています。冒険はまだまだ続きます。リューイチとイーゼルの恋の行方はまだ続きます。そちらの方もお見逃しなく!!
第三十七章・対ゴーレム戦!!
ダンジョン内でゴーレム相手に戦闘開始!!
俺は巨大なゴーレムに一太刀浴びせようと、攻撃を仕掛ける。
確か、体の大きな相手と戦う時は、まず足元を狙えと、何かのカンフー映画で言っていたな。足を潰せば相手は倒れて起き上がれなくなる。
俺はゴーレムの足めがけて剣を振った。
しかし、ゴーレムの回し蹴りが先に、俺めがけて炸裂する。
俺は壁まで吹き飛ばされた。壁に叩きつけられる俺。そのままダンジョンの床に落ちた。
チートの俺は無事だったが、それでも今のローキックはけっこう効いた。
何だ今の?
ゴーレムはキックボクシングの構えで俺たちを圧倒してきた。
マジか?こいつデカいくせに格闘技が出来るのか。
生前は俺も、キックボクシング部にちょっとだけいたことがある。高校でキックボクシング部なんて珍しかったが、俺は強さを得ようと入部したのだ。でも、そこではシゴキと称して俺にだけ他の連中が暴力を振るってきた。俺は顧問の先生にイジメを報告したが、「厳しい練習にお前が耐えられなくて、そう言っているだけだろう」と言われ、信じてくれなかった。そして、俺は退部届を出したが、顧問の先生は「逃げだ!」と、一喝して退部届を受理しなかった。そんな思い出がいきなりよみがえった。
俺はこのゴーレムを倒したい。
ゴーレムの奴は、大きいのに動きが素早かった。こいつ、マジで出来る!!
でも、それでも‥‥‥。
ゴーレムのストレートパンチに後ろ回し蹴り、ヒザなどで攻撃してくるのを俺やコマドリ、イーゼル、ルルチェは回避していった。
イーゼルもゴーレムを前にして、ダンジョンには慣れたようである。
魔導書を出してミサイルの呪文を唱えていた。
「ファイヤウィル!」
ミサイルが三本、ゴーレムの体に当たり、爆発を起こす。
そのせいで、ダンジョンにヒビが入った。
ゴーレムはひるんだ。その隙にコマドリが忍者刀で敵の足を斬り付ける。
しかし、頑丈なゴーレムは、それでは倒せない。
だが俺は、その瞬間、ゴーレムの背後に回った。そしてゴーレムの体を登って天井のブロックをダ・ガールの剣で崩した。ブロックがゴーレムの頭に上に落ちてくる。
俺はゴーレムから離れると、その途端に頭にブロックを食らったゴーレムがよろけるのを確認した。
それでもゴーレムは、拳での攻撃を続ける。それをかわす俺。
やはり足元を崩すしかないか‥‥‥。
「コマドリ、スマンが、ちょっとの間でいいから奴の気を引いてくれないか?」
「ああ。わたしもそう思っていたところだよ!」
俺とコマドリは目を合わせて、タイミングを計る。
ゴーレムの右の下段ローキックが来た。
コマドリが前に出て、それをジャンプして回避する。
ゴーレムが片足状態になった。
「よし!」
俺はその瞬間、間合いを詰めて、ゴーレムの左足に近づく。
そして剣でゴーレムの足元を袈裟斬りする。
ゴーレムの左足が宙に飛んだ。
「やった!」
バランスが取れなくて倒れるゴーレム。
よし、とどめだ!!
俺は剣で頭部を狙って振り下ろす。
と、その時、誰かが突然出てきて、ゴーレムをかばうように身をさらした。
俺は剣を止める。あやうくその人ごと斬り倒すところだった。
「だ、誰だ?!」
よく見ると、それは猫耳に獣のしっぽが生えた、少女だった。
感じとしては、イーゼルより少しだけ小さい娘のようだった。
「やめて!このゴーレムはあたいの友達なの。殺さないで!」
「き、君は誰?」
映画「ハクソー・リッジ」観ながら書いてます。戦争映画観ながらファンタジー書くとか‥‥‥(笑)