第三百七十四章・カピーナ・テュルユーク出現!
今日は早く目が覚めました。夕方がまた眠いです‥‥‥。
第三百七十四章・カピーナ・テュルユーク出現!
500人のライフル兵が、俺に銃を向けて、構えていた。
剣と魔法の世界にライフルなど、銃士隊かよ。
俺はそれを突破するために、相手に突っ込んだ。
ライフル隊が一斉に銃弾を俺に浴びせる。
その銃弾は跳ね返り、俺は無事だった。
チートの防御力をなめるな!
剣が無いので、俺は拳でライフル隊の顔面にパンチをお見舞いしてやった。
「オラオラオラオラ!」
まったく。
俺はこういう、素手での暴力は嫌いなのに。
でも、爽快に敵は吹っ飛ぶ。
ざまーみろ、コンチクショウ!
何だかんだで楽しむ俺。
いかん!
いかんが、これは一方的過ぎて、気分がいいぞ!
イーゼルたちが工場を爆破している間に、500人のライフル兵を倒す俺。
完勝にはまだ、早いが、これで敵の戦力をほぼ潰した。
次はお前だ、カピーナ・テュルユーク!
と、その前に足元に倒れていたのはマーガレット・ミシェルだった。
肩を撃たれて、血を流してる。
こいつ、ライフルにやられたのか。
「しっかりしろ!あとで助けてやるからな!」
俺は目の前にいる女に気が付いた。
「お前は?」
「わたしはスカーレット・オー・サハラ」
ああ、あの借りパク暮らしのスカーレットか。
名前もどうかと思うよ?
「お前、俺の聖なる剣をどうした?」
「ああ、あれはお前の物だったのか?」
「俺の寝床から盗っただろ?」
「いちいち顔なんて見てないし、覚えてもいないよ」
「このアマ!」
「あの剣はカピーナ・テュルユークに差し上げたわ」
「何だと?」
「そうね、5000リール出せば、買い取らせてあげる」
「あ、5000リール程度でいいのか?じゃあ、あとで払うよ。だから剣を返せ」
「え?5000リールよ?500じゃないのよ?払えるって言うの?」
「そのくらい持ってるよ。散々モンスターを退治したからな。だから返せよ!」
「な、なんというお得意様‥‥‥」
「いや、お得意様じゃないから」
この女、金で解決できることもあるということを知ってるのか、知らないのか‥‥‥。
まぁいい。
「じゃ、早く持って来い!」
「今は手元にない。カピーナ・テュルユークのところよ」
「その女はどこだ?」
「今、あんたの後ろにいるよ」
「え?」
俺は振り向いた。
そこに立っていたのは、聖なる剣を持っていた女だった。
「この剣はどこで?」
「えっ?」
聖なる剣を持つ、その女は俺に尋ねてきた。
「この剣はアンジェリカ・プラットが持っていたはず。どうしてお前が持っていたんだ?」
「あんたがカピーナ・テュルユークか。女犯三羽烏のひとり。いや、最後のひとり!」
「やはり、冒険者によって、ヴァイオレット・コーニーやアンジェリカ・プラットが失脚したという報告は眉唾ではなかったのね」
「だとしたら、あんたの始末も俺たちが付ける。当然だよなぁ?」
「わたしがライフルを作っているのは、ジ・フォード王国の軍事力強化のためよ」
「金でライフルを作っているんだな?」
「もちろん。金がなけりゃ、儲かりはしまい。貧民出のわたしには、金を稼ぐことが第一。それが当然ってモンよ」
「と、とにかく、その剣は返せ」
「わたしが買い取ったのよ」
「俺がもっと出すから、俺が買うよ」
「なら、5000リール出しなさい」
「いいよ」
「え?」
「5000リールくらい出すから、返せよ」
「5000リールだぞ?大金だぞ?」
「それくらい持ってるって。仲間に預けてあるけどな」
「そんなに稼いでいるのか?」
この女、金に目がくらんでやがるな。
俺にとっては剣を取り返せれば、それでいいんだけど。
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