第三百五十八章・洞窟内でのラッキースケベ〈前編〉
これから犬の散歩に行ってきます。更新しましたので、よろしくお願いします!!
第三百五十八章・洞窟内でのラッキースケベ〈前編〉
ブランカロルドの洞窟の中は、ジメジメとしていて、気温が下がってるように冷たかった。
寒い。
足元は濡れていて、滑りやすかった。
俺だけかよ、この洞窟の環境になじめないのは?
「転ぶなよ」
俺は後ろに続くルルチェに言った。
途端に足を滑らせるルルチェ。
後ろにスッ転んで、スカートがたくし上げられ、ショーツ丸出しになる。
またこんなところでラッキースケベかよ!!
しかも王族の姫の下着とか見えてしまうと、逆に恐縮してしまう。
「だ、大丈夫か、ルルチェ?」
「いたたた‥‥‥」
起き上がるルルチェ。
スカートが大胆にめくれているのに気が付いて、顔を赤らめる。
すぐにスカートを元に戻した。
「見たわね!」
「別に‥‥‥」
いや、確かにバッチリ見たよ、コンチクショウ!
俺は立ち上がるルルチェに手を貸してやった。
「もうっ!」
「気を付けろと言っただろ?」
「あなた、ラッキーだったわね。王族の女の下着を見れたんだから」
「他の子と何が違うんだ?」
「王族よ、王族!気品に溢れた女のシルクの下着を拝んで、普通だったらギロチン刑よ!」
「またギロチン刑かよ」
「ダ・ガール名物、ギロチン刑よ」
「名物にするなよ」
「まぁ、王族の姫の高貴な下着に目をやったのも、素晴らしく思ったでしょ?」
「な、何を言うんだ。俺がエッチな奴みたいに言いやがるし」
「男は皆、エッチなんでしょ?吐き出さなきゃ、やってられないことくらい、理解してるわよ」
オイ!!
「何せ、わたしは賢者だからね」
「はいはい」
その時、イーゼルが俺のそばに来た。
「何をしてるんですか?」
ルルチェが俺を指さして、「この人、わたしのパンティ見て興奮していたのよ」と、言ってきた。
オイオイオイ!!
「あ、興奮するのは後ね。宿屋に行けば、そこで思い出しながら、モソモソするでしょうよ。男子だもんね」
「モソモソ?」
「ベッドでね!」
「頼むから、その会話やめてくれ」
「王族の女は転んでもただでは起きないからね。文字通り」
「まぁ、実際に転んだけどな」
「皮肉ね」
「てか、そんな話で盛り上がるなよ、洞窟の中で」
「まぁ、これくらいの仕返しは許してよね。ギロチン刑はやめてあげるから」
イーゼルは首をひねって、「ギロチン刑?」と、言った。
そうこうしているうちに、道沿いに川が流れている場所に出た。
「ここからは川沿いに行けばいい」
俺は先頭に立ち、洞窟内をさらに進んで行った。
天気が悪いですね。夕方は寒くなりそうです。