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第三百五十三章・カピーナ・ティルユークとは?

読者の皆様に感謝です!!もうすぐ累計アクセス数が80000に達します!!

第三百五十三章・カピーナ・ティルユークとは?



 馬車はずっと走っている。

「ところで、カピーナ・ティルユークってのは、ただの武器商人なのか?」

 俺はアビゲイルに訊いた。

「規制されているライフルという鉄砲の一種を密造している、ジ・フォード王国のお抱えテロリストなのだ。まぁ、アジトはクラ・ナーアにあるけど」

「ライフルか」

「そう。飛び道具の究極系なのだ」

 

 なるほどな。

 剣と魔法の世界で、ライフルのような近代兵器は邪道だよな。


「冒険者たちよ、ライフルを根絶させるのだ!」

「ああ。そういう依頼だからな」

「ム‥‥‥、そうなのか」

「しかし、テロリストか‥‥‥」

「そうなのだ」

「どうして国がテロリストをお抱えにしてるんだ?」

「それはテロリストを使って、国力を増強するために決まってるのだ」

「ジ・フォードがか?」

「そうなのだ。国の裏ではいろいろあるもんなのだ」

「詳しいんだな」

「忘れているかもしれないが、アビーは政治家なのだ」

「そうか、そうだったな。詰めが甘い奴だが」

「失礼な奴なのだ!」

 アビゲイルはむくれる。

「悪かったよ。スマン!」

「アビーは案内するだけだからな。そのあとのことは知らん。お前たちで何とかするのだ」

「アイコピー!!」

「アイ‥‥‥、何?」

「いや、忘れろ」

「これからお前たちは戦いに行くんだろ?」

「ああ」

「死ぬなよ?アビーの夢見が悪いから」

「そこはぐっすり眠っていいよ。心配するな」

 俺は右腕でガッツポーズを取る。

「まぁ、冒険者なら大丈夫でしょうけどな。でも、敵のライフルには注意しろ。近代兵器とは、ほとんど魔法のようなものだ」


 それは一理ある。


「敵の軍勢は?」

「およそ500くらいかな?」

「さすがにそれは注意するよ」

「そうするのが懸命なのだ」


 ライフルか。

 どの世界でも武器の発明によって、戦は戦局を左右する。

 殺し合いは絶対にダメだ。

 しかし、そうも言っていられない時もある。


 今回はそういう意味では、マズいかもな。


 ライフルが関わっているのなら、無事に済むわけはない。

 俺のチートがどれだけ通じることやら。

 弾丸くらいなら、払いのけるか‥‥‥。



引き続き、ご感想やレビューも待っています!!

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